『夢の世界』の紹介

第一章 聴覚系

好きな人に携帯で電話をする  明晰夢の中で、携帯電話を使って思い通りの人に電話をすることができるのだろうか? と思ったのがこの実験を開始したきっかけでした。
 当時、私は携帯電話を持ち歩いており、それを夢の中でも持っていることもあったので、夢だと気づいた時に、この携帯電話を使って電話をしてみようと思ったのです。
 普通、携帯で電話をする場合、アドレス帳を表示して電話をすると思います。つまり、電話番号をいちいち覚えていないのが普通でしょう。
 しかし、夢の世界ではうまくいきません。何がうまくいかないのかと言えば、文字化けをしてアドレス帳がディスプレイに表示されないのです。
 だから私は、ある女性の電話番号を完璧に記憶して、この課題にとりかかりました。はたして、この女性に電話はできるのでしょうか?
電話で好きな人を呼び出す  声を聞くだけでなく、逢いたいと思うのが人の常でしょう。それで、電話が通じたら待ち合わせをすることにしました。
 待ち合わせと言っても、私が一方的に場所を指定して、そこに相手が現れるのかという実験です。
 その場所も、自分が今いる場所からすぐに行ける所でなければなりません。なぜなら、遠い場所なら、到着する前に目が覚めてしまうからです。
左手でも電話はできる  タイトルを見ただけでは意味が分からないことでしょう。これは、左手で携帯のボタンを押すという意味ではありません。
電話に質問をする  明晰夢の中では、ダイヤルしなくても電話が繋がるということが分かりました。しかも、誰なのか分からない人が電話に出てきます。
 その相手はおそらく夢の世界の住人だろうと思いましたので、夢の世界について質問してみることにしました。
今年の運勢を聞いてみる  正月だったので、おみくじ代わりに電話で運勢を訊いてみました。
仲良しこよしの「こよし」の意味を聞いてみる  正月にふと、仲良しこよしの「こよし」の意味って何だろうと疑問に思ったので、電話で訊くことにしました。

第二章 視覚系

夢はカラーか白黒か  ある日、親友が「夢は絶対に白黒だ!」と言いました。「そんなことはあるまい」と思い、私は夢の中で確認してみようと思いました。
太陽を探す  ある本に、「夢の中で太陽を見たものはいない!」と書いてありました。今まで夢を見ていて、特に太陽のことは気にしていなかったのですが、そう言われるとどうしても確認してみたくなり、明晰夢を見て確認しようと思いました。
 ここから私の「夢の世界」の研究が始まりました。はたして夢の世界の太陽も眩しいぐらいに輝いているのでしょうか?
財布を取り出す  いつも持っている携帯電話を明晰夢の中で使うことができたので、いつも持っている財布も取り出せるのだろうか? という疑問が湧き起こり、この研究をすることになりました。
一人王様ゲーム  王様ゲームとは、負けた人が勝った人の命令をきかなければならないという恐ろしいゲームです。
 それを一人でやるとはどういうことなのだろうか、と思われる方が多いと思います。
 どのようにやるのかと言えば、財布の中に、「夢の中で次のことをやります」と書いた紙を現実世界で入れておき、それを明晰夢を見たときに取り出して見るのです。
 夢の中で、「そのメモには命令が書かれているはずだ」と思いながら見ると、本当に何らかの命令が書かれているかもしれません。
 その命令には絶対服従なのですが、「うん○を食べろ」というのは、勘弁していただきたいものです。
写真を見る  写真のネガの中に入っていくという夢を見ました。それを参考に、写真の中にも入っていけるのかもしれないと思い、この実験を開始しました。
 明晰夢になったとき、すぐに写真を取り出せるように財布の中に入れておこうと思ったのですが、写真を折り曲げないと財布の中には入りません。
 さて、どうすれば明晰夢の中で写真を手にすることができるのでしょうか?
紙を写真に変える  写真になれ! と思いながら適当な紙を一振りすれば、写真になるということが分かりました。
 振れば振るほど映像が変わる!! この技を使って懐かしい映像が見られるかもしれません。
写真の中の人物と会話する  見ているだけではつまらない…、テレビ電話のようにお話ができたら楽しいに決まっている! という方、この技を会得すれば楽しい夢見ライフを満喫できることでしょう。
念写をする  むかしはやった「念写」。おでこにカメラを押し当ててシャッターをきります。
 でも、夢の中ではカメラはいりません。写真の映像は振れば変わる程、うつろいやすいからです。
 おでこに写真を当て、好きな人を映し出しましょう。
目の前の景色を変える  どうやってもテレポートができないので、目の前の景色を変える方法はないものかと考えました。
 それで考え出したのが、「視覚の制限」です。視覚の制限とは、見える範囲を狭めることです。どのようにするのか具体的に言えば、手のひらで筒を作りそれを片方の目に押し当てのぞき込むのです。穴を小さくすれば見える範囲は更に狭まるし、広げれば反対に見える範囲は広くなります。
 この方法を用いて見える範囲を狭めたら、今自分が何を見ているのか分からなくなることがあると思います。その時、輪を広げたら視界が広がり、自分が一体何の一部分を見ていたのか答えが分かることでしょう。すると最初に見ていた景色と変わっていることがあるかもしれません。
夢の中の視覚  夢の中でも確かに視覚は働いております。もちろん肉体の目は閉じられているはずです。ですから、夢の中では、肉体の目とは違う何かで見ている訳です。
 しかも、夢の中でも瞼を閉じると見えなくなります。つまり、瞼を閉じるのと同じ信号を送ると見えなくすることができるということです。
 このようなことを考えながら、夢の中の視覚について実験をしました。
目の前の物体を変化させる  偶然、目の前にある物体を指差して、「○○になれ」と叫べば、物体が変化するということが分かり、この実験を開始しました。
 思ったように変化させることができたらかなり有効な技なのですが、夢の世界はそんなに甘い世界ではありません。
 この本の中で私は、「未来に行くドア」を錬成して未来に行きました。そこが未来であることを確認するため、通行人に「今何年ですか?」と質問しました。
 すると、その通行人は、聞いたことがない年号を言いました。西暦で言ってくれたら分かりやすいのに、和暦だったので、更に質問する必要が生じました。
 それで私は訊きました。「昭和、平成の次は何ですか?」と。
 すると、さっき言った年号が平成の次の年号だとのことでした。
 明晰夢の中で鏡を見るのは、私にとって怖いことです。なぜなら、何が映るか分からないからです。
 実は、夢の中では鏡に映る自分を引っ張り出すことができるのです。もしかしたらこれを「ドッペルゲンガー」と言うのでしょうか?
 私はものすごくヤバイことをしてしまったのかと思いました。自分と同じ姿をしたものと対面した時、いったい何が起こるのでしょうか?
テレビ  鏡から自分を引っ張り出せるということは、もしかしたらテレビからも引っ張り出せるのではないだろうか、と思いこの実験を開始しました。
 好きなアーティストのDVDをプレイヤーにセットし、楽しい実験の始まりです。
鏡から引っ張り出した自分と会話する  鏡から出した自分の姿をしたものは、一体何者なのでしょうか? そんなことは本人に訊けばいいと思い、この実験を開始しました。
 元来それは私自身なのですから、私の夢研究を積極的に手助けしてくれてもいいはずです。そして鏡の中にはいますが、夢の世界の住人でもありますので、私が知らないことを知っているはずです。そのことについても訊いてみたいと思いました。

第三章 触覚系

ガラス割り  夢の中でグラスを割る実験をした人の話を、明晰夢関係の本で読みました。それで、私もガラスを割ってみようと思った訳です。
 はたして、明晰夢の中でガラスを見事に割ることができるのでしょうか? それとも、パンチがすり抜けてしまうのでしょうか?
 物を壊すテレビゲームがありますが、物を壊すことは、まるでボーリングでストライクを出した時のように快感をともないます。
 夢の世界は物を壊しても弁償も後片付けも必要ありませんので、壊したいだけ壊すのも一興だと思います。
すり抜け  現実世界では持っておらず、夢の世界では持っているという能力で、代表的なのは二つあります。一つは、空を飛べるということ。もう一つは、壁を通り抜けられることです。
 ということで、明晰夢において物体を通り抜けられるかどうかを調べるために、この実験を開始しました。
電柱折り  「電柱を蹴り倒すことなんてできるはずがない」と思われるかもしれませんが、確かに現実世界では不可能なことです。
 しかし、夢の世界では勝手が違います。なぜなら、夢の世界では電柱と同じようにコンクリートでできている壁を通り抜けることもできるからです。
 だから、もしかしたら足も電柱を通り抜け、何も起こらないのかもしれません。
 どうなるか事前予測を書きますと、

 一、足が電柱を通り抜け、電柱も私の足も無事に終わる
 二、電柱が折れて倒れる
 三、私の足が折れる

 おそらく、この三つの内の一つになると思いますが、何と言っても夢なので、答えがこれ以外になる可能性もあり得ます。
 このような好奇心を満足させるため、この実験をおこないました。
服を脱ぐ  現実世界でいきなり服を脱いだら逮捕されますが、夢の世界では何が起こるのでしょうか? その前に、服を脱ぐことはできるのでしょうか?
 服を脱ぎ捨てると、何かが開放されたような気がします。羞恥心を脱ぎ捨てて、裸の自分を見てください。
心臓を触る  夢の世界では、物体を通り抜けることができます。理論的に考えれば、人間の体にも手が入るはずです。
 はたして、胸に手を入れると心臓を触ることができるのでしょうか?
脳を触る  脳を触るためには堅い頭蓋骨を貫通させなければなりません。
 脳に痛みを感じる神経はないと言われていますが、もしかしたら、ものすごく痛いのかもしれません。
 まだ、誰も経験をしたことがないようなことをするのは、非常に勇気のいることです。
 初めてやるときは、怖いですヨ〜。
手のひらに指を突き刺す  頭に指を入れているのを肉眼で確認することはできません。感覚的には、入ってると思えるのですが、肉眼で見ないと断言できないような気がします。
 それで、手のひらに指を突き刺してみることにしました。これで、指が肉体に入って、そして甲に突き抜けているのが確認できるはずです。
キスをする  夢の中で「キスをしてもいいですか?」などと確認してからすることはありません。やるときは、機関銃を乱射するかのように、キスの嵐を降らせます。
 はたして目覚めるまでに何人の淑女の唇を奪うことができたのでしょうか? 
体外離脱を試みる  左手で右手首を掴んで、そして壁を抜けるようなイメージで右手を動かし、左手を通り抜けることができるのだろうか、と考えたのがこの実験を始めたきっかけでした。
 論理的に言えば、夢の中の体は物体をすり抜けることができるはずなので、右手は左手からの束縛を意に介さず自由に動くはずです。
 しかし、うまくいかないのが、世の常、人の常、夢の世界の常です。はたしてどのような結果が待ち受けているのでしょうか?
体の一部を取り外す  夢の中で、左腕を取り外したとして、その後で左手の指の感覚は存在するのだろうか、それとも存在しないのだろうか?
 もしそうなったら、何か触ろうと思っても、何も触れなくなってしまうのだろうか、それともそうはならないのだろうか? という疑問がわきおこりこの実験を開始しました。
 「腕を取り外すなんて、どうやってやるんだ!」とエグいことを想像をされるかもしれませんが、そんな血の出るようなことは致しません。

第四章 明晰夢を見る方法

夢日記をつける  明晰夢を見るためには、夢日記をつけるのが有効な手段です。ここでは私の夢日記のつけ方を書いております。
何をするのか決めておく  明晰夢を何としても見たい、という意志が強ければ強いほど、明晰夢を見る確率は上がります。その意志を強めるために、明晰夢を見たら何をするのかあらかじめ決めておくのは、有効な手段です。
自分の夢のパターンを知っておく  自分がいつもどのような夢を見るのか知っておくと、その状況に置かれた時、これは夢なのではないだろうかと疑うことができます。
 そして、疑問を抱くことにより、夢かどうかを確かめ、そして、それが夢だと見破ることができるのです。
明晰になるきっかけを分析する  夢だと気づく時、何らかのきっかけがある場合が多いです。それはいくつかの種類に分類することができます。
 「今回は何で夢だとわかったのだろう?」と私は、そのきっかけを忘れないように夢の中でも注意しております。
 自分が明晰になるきっかけを分析することにより、自分が明晰になりやすい状況がわかるでしょう。