2005年3月に山都町で第8回寒晒ソバ祭りが開催された際に全国麺類文化地域間交流推進協議会(全麺協)というソバ打ちを全国に浸透させようという団体が主催する素人ソバ打ち段位認定大会が同時に開催されました。ソバ打ちを始めて5年以上経つし初段でもちょっと受けてみようかという安易な気持ちで申し込みましたが正直”素人”という言葉にだまされました。 段位認定は5人の審査員により評価されます。審査項目は次の7項目で ”衛生、水回し、こね練、延ばし、切り、後片付け、総合評価”からなり合計100点満点で評価され細かい採点基準が設けられています。教科書によく目を通しておかないと減点対象などがわからず苦労します。僕はソバ打ち同好会や特定のそば塾に所属して段位認定の手ほどきを受けたわけでなかったので心得ていなければならないことを知らず試験直前に周りの人から教えてもらったりで心細い思いをしました。
左は全麺協から平成16年に出された”そば打ち教本”という公式テキストです。
柴田書店MOOK発行で ¥2500 です。
参加される方々はほとんどがソバ打ち同好会や各地のソバ塾所属の方ばかりで左の写真に見えるように見た目には全く素人の様には見えません。検定会場に入ったとたんびびりました。 教科書をよく読むと素人の定義は””ソバ打ちによる収入が年間所得の1割以下で、かつ、その収入が継続的でない者””となっておりました。今回のソバ祭り会場で一般のお客さんに食べさせるソバを手伝いで打っていた20人近い地元の人などはこの部類に入ります。しかしその技術はまるでプロです。 段位認定制度が始まってそんなに年数が経っておらず、一方で上位の段位認定を受けるためには飛び級は認められず初段から取得していかなければならないため、初段位検定といえどもそれなりの実力者も多数参加しているので、検定が始まるとレベルの高い人たちばかりが目に付いて到底自分は無理かなと気持ちが萎えてしまいました。 初段位は そば粉500gにつなぎ200g合計700gの粉を用いて、粉を篩にかけるところから打ち終わり後片付け終了までを40分以内に行なう中で審査されます。なんとか初段位はいただくことができましたが結果発表まで相当不安でした。
審査委員長が”ソバ道”という言葉があるかどうかわかりませんが”礼に始まり礼に終わる”といった技術だけでなく人格形成を含めた”道”としてのソバ打ちを目指していただきたいとおっしゃられていたことが印象深かったです。
初段や2段は地方での認定会が認められていますが3段以上は全国大会での認定会しか認められておらず、地域でのソバ打ちに対する啓蒙活動や社会的貢献が課され毎年講習会に参加したり受験資格に至っては推薦が無いとダメとか結構厳しいものになっています。思えばスキーの検定と同じです。バッジテストの1級までは技術があれば誰でも取れますが準指導員以上は社会的貢献が期待されない人には与えられず毎年指導者講習会に参加する義務が課せられているのと同じだと思いました。
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