タイでの安全のしおり <平成12年版>  日本人の事件・事故に関する2000年(平成12年)の傾向追加2001, Mar., 7

安全対策連絡協議会 在タイ日本国大使館領事部 タイ国日本人会 共著の無料配布冊子の中身を掲載します。

目次
1.序言(はじめに)
2.安全対策の基本的な心構え
3.タイ国での最近の犯罪発生状況
(1)タイの犯罪発生状況
(2)日本人の犯罪被害の現状
(3)日本人が被害を受ける手口
4.防犯のための具体的注意事項(防犯の心得)
・住居・外出時編・子供編・車編・火災編
5.交通事情と事故対策
(1)交通事情
(2)交通事故について
(3)交通事故対策
(4)車の管理・運転する場合の注意
6.テロ・誘拐対策
7.健康上の留意事項
8.緊急事態対処要領
(1)外務省の「海外危険情報」について
(2)平素の心構え
(3)緊急事態が発生し、または発生するおそれがある場合の対応
(4)退避または出国
(5)緊急連絡網
(6)タイ国事情、海外危険情報の入手方法
9.緊急連絡先
(1)官公庁・公的組織
(2)警察関係
(3)主な病院
(4)主な航空会社
(5)主な法律事務所
<緊急時用簡単タイ語>
10.参考
(1)NHKラジオジャパン 周波数表
(2)タイの主なFM局


1.序言(はじめに)

 タイに在住される皆様方は、毎日の生活や仕事をしていく上で、安全対策についてどのように考えておられますか。また、具体的にはどのような安全対策をとっておられますか。近年、我が国の国際化は急激に進みつつあります。それに伴い、海外旅行者や海外に在留する日本人数は急激に増えており、また、その形態も多様化しつつあります。日本では「水と安全はタダ」とよく言われますが、この発想は海外生活においては全く当てはまりません。逆に、海外において「安全」を確保するためには皆様の意識的な自助努力と注意が必要不可欠です。

 これまでも世界の各地で日本人の方々がテロや誘拐の被害者になったり、緊急退避の当事者となった事件がしばしば発生しております。最近においてもキルギスでの日本人誘拐事件、インドネシアの争乱における在留日本人の緊急脱出は未だ多くの方々に鮮明な記憶として残っているのではないでしょうか。当地タイにおいても1999年10月在タイ・ミャンマー大使館がミャンマー反政府組織のグループにより占拠され、たまたま査証申請のために同大使館を訪問していた日本人旅行者1名が30名近い他の人々とともに人質となりました。また、同年10月にはインドネシアを出港直後、海賊に襲われて失踪した「アロンドラ・レインボウ号」の船長等2名の日本人を含む17名の船員が、海賊より遺棄され救命ボートで漂流していたところ、幸運にもプーケット島沖でタイ漁船に発見され、救助されるとの特異な事件も発生しております。

 タイにおいては、経済は回復基調にあるといわれておりますが、1997年のバーツの暴落に端を発した経済危機の影響による多数の失業者の存在、また、ヤーバー等の薬物汚染の拡大及び偽変造旅券作成組織の存在などを背景に、窃盗、スリ、置き引き、睡眠薬強盗等の被害者となる日本人旅行者の方々が日々絶えません。また、殺人、強盗をはじめとする凶悪事件に巻き込まれるケースもあります。さらに、日本人の方々が安易な気持ちで薬物に手を出した場合には、一生を棒に振らなければならないほどの刑罰を受ける可能性があります。

 北部国境地帯のいわゆる「黄金の三角地帯」と称される薬物生産地をかかえるタイでは、従来よりヘロイン・大麻等の薬物の所持、使用にタイ政府は厳しい態度で臨んでいます。
特に最近はヤーバーと呼ばれる安価な覚醒剤が青少年層にまで広範囲に拡大し、薬物使用による幻覚作用から、殺人、強盗等の凶悪な二次犯罪が発生し、大きな社会問題となっていることから、タイ政府は麻薬及び覚醒剤問題に対してはこれまで以上に厳しい態度で臨む方針を明確にしております。従って、薬物には決して手を出さない固い決意が必要です。

 在タイ日本国大使館では、関係者のご協力を得つつ、在留日本人2万1千4百名余(1999年10月1日現在、在留届提出者)の皆様が安心してタイで生活していただけるよう努力しておりますが、同時に日本人の皆様におかれましても、タイ国の実状を正確に把握され、日頃から安全対策を積極的に心がけていただくようお願いいたします。
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2.安全対策の基本的な心構え

 日本とタイでは、生活をし、仕事をしていく上での安全をめぐる状況が様々な面で異なります。たとえば、タイが銃器社会であることは案外知られておりません。登録拳銃は450万丁、未登録の物も同数程度あると言われており、これらの銃器により毎年多数の殺人事件の被害者が出ています。また、麻薬・覚醒剤の使用、所持には日本より遙かに厳しい刑罰が科され、場合によっては死刑、終身刑もあり得ます。以下、こうした両国の相違をふまえて、タイで安全に生活する上での基本的な心得を上げてみました。

(1)何よりも自分と家族の安全は自分たち自らが守る、との強い心構えが基本です。
  タイを初め海外においては、安全の確保は基本的に各個々人の努力と責任による面が大きいです。タイで生活するに当たっては、タイ国内外の政治、経済、治安状況及び対日感情等について、様々な媒体から正確な情報が得られるようネットワーク作りに心掛けてください。

(2)予防が最良の危機管理です。
  事件、事故、災害などに巻き込まれてからでは既に遅いのです。予防こそが最高かつ最重要の危機管理であり、そのための努力や経費は惜しんではいけないと言うことを肝に銘じてください。たとえば、住居の選択の際には、警備がしっかりしているか等、十二分な検討を行ってください。

(3)タイの法律を遵守し、タイ固有の文化・風俗や価値観をも十分尊重して行動する。  タイ国内においては、日本人を含め一般の外国人在留者・旅行者は、タイ国の行政・法律の保護下におかれることになります。タイの法律を守り、タイ固有の文化・風俗に対する尊重の気持ちを持つことが大切です。

(4)安全のための3原則「目立たない」、「行動を予知されない」、「用心を怠らない」を心掛ける。
  タイと日本との様々な相違を認識し、常に注意を怠らないことが大切です。

(5)現地社会に溶け込む。
  受け入れ国タイにおいて「お世話になっている」という気持ちを忘れず、平素より、隣人、会社従業員、使用人、運転手等タイ人との間で友好関係を築くよう心掛け、トラブルが生まれないよう注意してください。また、問題が生じた場合にも人前で大声で叱ったり、暴力を振るう等相手の尊厳を傷つけるような感情的な言動及び行動は厳に慎むことが大切です。

(6)精神衛生と健康管理に留意する。
  生活環境や習慣の大きく異なるタイでの生活は、長期間にわたる緊張を余儀なくされる場合もあります。精神面、肉体面での健康のための自己管理が重要です。
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3.タイ国での最近の犯罪発生状況
 バンコクは急激に都市化を遂げ、これに伴い日本人がからむ窃盗、詐欺事件が毎日数件の割合で発生しており、また、殺傷事件や強盗などの犯罪発生がしばしば新聞で報道されています。このような治安状況下ではちょっとしたスキから思わぬ犯罪被害を受けることになります。路上、観光地、歓楽街等で見知らぬ人からの甘い誘いには絶対に乗らないことが肝心です。

(1)タイの犯罪発生状況  (  )内の数字は日本での同年の発生件数
  タイの1999年の犯罪統計では、殺人5,052件(1,246件)、強盗2,837件{注}(4,237件)、強姦3,932件(1,857件)と、凶悪犯罪では人口比からすると日本の1〜9倍もの数が示されており、その殆どに銃器、爆弾などの凶器が使用されています。
  この他、金銭財産加害55,527件、車両窃盗19,831件、詐欺・横領18,301件、特に薬物犯罪は238,621件にも上っています。

  {注}タイ国の人口は約6,500万人と日本の人口の約半数であり、昨年の強盗認知件数2,837件は、数字の上では本邦でのそれより大幅に少ないですが、これを人口比で比較すると日本の約1.3倍となります。
    一方、これまでタイ国での強盗認知件数は、例年約3,500件程度でしたが昨年一年間の認知件数はこれを大きく下回りました。1998年と1999年のタイ国での犯罪認知件数を見ると、1999年は殺人、強盗、放火等の凶悪犯罪で軒並み10%〜18%前後減少しているほか、窃盗認知件数も、3.6%程度減少するなど全般に減少しておりますが、これには、計上方法の相違(タイでは睡眠薬強盗など準強盗を窃盗として計上していますが、我が国では強盗として計上する)もあると考えられます。

(2)日本人の犯罪被害の現状   日本人の事件・事故に関する2000年(平成12年)の傾向追加2001, Mar., 7
  大使館が取り扱った日本人の事件・事故による援護件数は、このところ毎年100件前後の増加を見せ、1997年1,004件、1998年1,122件となっていましたが、特に昨年(1999年)は1,338件にも上り、前年より20件以上も増加しています。最も多い被害は窃盗によるもので、特に旅券や現金の盗難事件が目立っており、旅券の紛失・盗難については毎年600件余の届けを受けています。また、昨年から今年にかけて、殺人、強盗、強姦等のいわゆる凶悪事件も増加の傾向にあり、日本人を被害者とする重大事件が多発しています。昨年は、アパート侵入強盗傷害事件(4月)、凶器使用路上強盗事件(5月)、空港施設内暴行事件(7月)、ホテル内ピストル使用強盗傷害事件(7月)、ホテル内強盗傷害事件(7月)など凶悪事件が連続しました。これに加えて、睡眠薬を飲ませて意識を失わせ、金品を強奪する睡眠薬強盗事件が激増しました(一昨年15件、昨年56件)。更に、不幸にして交通事故で貴い命を失われた方も8名に上りました。
  今年に入ってからも、連れ去り・睡眠薬強盗事件(1月)、連続ひったくり事件(2月、3月)、拳銃発砲・被弾事件(4月)、路上強盗未遂事件(5月)、タクシー強盗事件(8月)などが発生しており、睡眠薬強盗も昨年以上のペースで発生しています(今年9月までにすでに75件)。

(3)日本人が被害を受ける手口
(イ)薬物
  タイでは「大麻」等の薬物が容易に手にはいるとの錯覚により、ツアーガイド、タクシー運転手、ホテル・ボーイ等から誘いの声をかけられ、気軽に手を出し逮捕される。また、タイでは薬物等の情報提供者に報奨金が支給される制度があるため、売り手に密告され逮捕される場合がほとんどである。タイの薬物関係の罰則は大変厳しく、もっとも重いものは死刑、終身刑で、特に他人への譲渡を目的とした犯罪は厳しく罰せられる。ヘロイン所持の日本人に対し死刑判決が下りた例が多数ある。

(ロ)スリ、置き引き、引ったくり
  デパート、ホテル、空港及び乗り合いバス等の混雑する場において、携行する鞄・バッグから財布、パスポートを抜き取る。鋭利な刃物でバッグを切り裂き中身を盗る。または、鞄・バッグごと置き引きする。2人乗りバイクが通り過ぎざまバッグを引ったくって逃げる。

(ハ)睡眠薬強盗
  空港、公園等で「日本に留学したことがある」「日本に友人がいる」等と親しげに近づき、打ち解けたところでレストラン、飲み屋に誘い込み睡眠薬入りの飲食物を勧め、口にして意識が朦朧としたところで所持品を盗る。場合によっては、身ぐるみ剥がされ路上や人気のない荒れ地に放り出されたり、車にはねられ、命を失う危険も十分考えられる。
(ニ)宝石、洋服のオーダーメイドのキャッチセール
  カモと目を付けた日本人にトゥクトゥク(三輪タクシー)の運転手等複数の人物が行く先々で巧みに近づき、「タイ政府の宝石フェアーで大幅な値引きがある」「日本の有名宝石店(名刺や写真を見せて)で売れば2〜3倍で売れるので儲かりますよ。」等信用をさせ、特定の宝石店で安物を高額で売りつける。洋服の場合は、高級生地と偽って安物のスーツを高額で売りつける。

(ホ)道尋ねスリ(地図を片手にタクシーの中から道を尋ねる偽外国人旅行者窃盗団)
  マレーシア、シンガポール等外国から来たと称する女性が、タクシーの中から地図を持って、一人歩きの日本人に道を教えて欲しいと話しかけ、同乗させたタクシー内で大きな地図を広げ、時によってはマッサージサービスをし、地図の下からスキを見て財布・旅券をポシェット等から抜き取る。

(ヘ)いかさま賭博
  「近く妹が日本に行くので日本の事情を教えてほしい」等と親しげに近づき、自宅と称する家に案内し、「上手な勝ち方(インチキ)を教える」と言って言葉巧みに「ブラック・ジャック」等のトランプ賭博に誘い込み、最初は少額の賭でもうけさせられるが、最後に大きな賭け金にして負けさせ現金を巻き上げる。所持金がない場合、負け金の精算にクレジットカードで「金」を購入させられる。

(ト)タクシートラブル
  交通渋滞が激しいからと言って遠回りをしたり、メーターを操作して高い料金を請求する。特に女性にはすごんだ態度に出る場合もある。法外な料金を警察へ行くよう告げたところ、人気のないところで強盗に早変わりし、殴られた上車外に放り出され、中に荷物を残したまま走り去られた例もある。
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4.防犯のための具体的注意事項(防犯の心得)

 一部の不可避的な事件をのぞき、殆どの事件・事故はわずかな注意を払うことにより回避することが可能です。皆さんがもし「自分だけは犯罪被害や交通事故に遭わない。」とお考えなら、それは間違いです。自分の身の安全は、自分で守るしかありません。
事件・事故に巻き込まれないために、以下を参考にしてください。

(住居編)
(1)住居の選定は、防犯を最優先とする。不特定多数の人が出入りする建物の住宅は避ける。

(2)住宅環境の整備として、夜間は街灯等を点灯して死角をなくすようにする。ドア・窓は施錠可能なしっかりしたものとし、特に玄関・寝室等の扉や鍵(シリンダー錠とチェーン錠の二重とする)は頑丈なものにする。

(3)門・玄関の扉等の鍵は自ら保管し、就寝時・外出時には確実に施錠する。また、在宅中でも常に施錠するようにつとめる。

(4)外からは目立つような所に高価な物は置かない。また、見知らぬ訪問者は家の中に入れない。たとえ制服を着ている警察官、警備員でも信用してはならない。(誰々から依頼を受けてきた等と言う例もあるので、その場合は依頼人に確認する。)

(5)使用人は、身元のはっきりした者を採用する。また、採用に当たっては身分証明書、住居登録証等の確認を行い、コピーを提出させておく。

(6)使用人には、主人の許可無しに外部の人間を家の中に入れないよう十分に指導する。また、家の中の在宅を確認するような電話には答えないように日頃から指導しておく。
(7)不心得な使用人や解雇した使用人の手引きによる犯罪も多いことから十分注意する。特に長期間に亘り家を留守にするような場合は、知人、会社の同僚に定期的な見回りを依頼しておく。(新聞、郵便物の散乱にも注意)。

(8)強盗の侵入に気づいても身の安全を第一として対処する。鍵のかかった部屋で強盗の退散を待つか、電話で警察に通報する(普通の電話は回線を切断されるおそれがあり、携帯電話を寝室等においておくと良い)。強盗等が押し入ってきた際には抵抗せずに要求に応じる。

(外出時偏)
(1)繁華街、市場、デパート、空港、道路等人の集まる場所では、近辺に不審な人物がいないか気を配る。派手な服装は避け(女性では肌の露出にも注意)、多額の現金及び高価な貴金属は持ち歩かない。

(2)買い物等での支払い時、両替時に現金を人前でさらさないよう財布の取り扱いに注意を払う。また、道路を歩く場合は、引ったくり防止のため、所持する鞄・バッグを車道と反対側に持つよう心掛ける。

(3)人通りの少ない道、車歩道の区別のない道はなるべく歩かない。特に、子供一人での外出、女性の夜間の一人歩きはしない、させない。

(子供編)
(1)子供の安全については、すべて親の責任と認識し、見知らぬ人に声をかけられてもついていかない、飲食物その他の物を貰わない等あらゆる機会を通じ注意を促す。

(2)迷子になった際には、警察官、又は、大きなホテルのレセプションに住所、氏名、電話番号を告げ助けを求めるよう指導しておく(タイ語、英語で記載した連絡先カードを携帯させることも一案)。

(3)麻薬・覚醒剤について、本人の意思に反し係わってしまう場合(パーティー等)があるので、十分注意するよう常日頃から話し合っておく。

(車編)
(1)女性一人のタクシー乗車は避ける。

(2)車に乗ったら(タクシーの場合でも)必ずドアロックを施し、窓ガラスを閉め、一時停車の際には周りの状況に気をつける。

(3)車に乗っているとき、誰かに尾行されていないかに気を配る。また、車がパンクした場合、その場ですぐに停車せず、安全なところまで移動して修理を行う。

(火災編)
(1)家庭内に消化器を準備し、操作を熟知しておく。火災が発生したら慌てずに消火につとめ、必要に応じ消防署に連絡する。(ダイヤル直通119)

(2)高層住宅に居住する場合には、日頃より火災発生時の避難経路等の対処方法について確認しておく。防犯上は1階〜2階の部屋を避けるのが良く、防災上は8〜9階以上の部屋を避けるのが好ましい。
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5.交通事情と事故対策
(1)交通事情
  (イ)バンコク市内は一方通行が多く、時間別の交通規制を採用していることから、通行方向や走行車線が一定せず複雑である。

  (ロ)道路事情は、慢性的な渋滞などによって劣悪な状況である。道路の舗装状態が悪く凸凹が多いので、市内での高速運転は避ける。

  (ハ)運転マナーはきわめて悪い。

  (ニ)車優先のため歩行者用の信号が存在しないことから、歩行者自らの判断で車やバイクの流れの間を縫って横断しなければならないと言う極めて危険な状態である。

  (ホ)市内の主な交通機関は、バス、タクシー(バイク及び三輪車を含む)、自家用車、BTS(スカイトレイン)。

(2)交通事故について
  (イ)交通事故は頻発している。特にバンコクは世界でもっとも交通事故の多い都市の一つといわれている。

  (ロ)交通事故の原因は、道路事情が悪い、交通ルールが守られていない、運転が未熟、または乱暴。

  (ハ)交通事故の補償金は、日本の場合と比べると極めて低額。1事故当たりの最高補償額は500万バーツが普通で、死亡・傷害の上限は一人当たりわずか10万バーツ(強制保険では8万バーツ)。

  (ニ)交通事故を起こしたら、ただちに被害者の救護措置を講ずるとともに、真っ先に保険会社に連絡する。

  (ホ)事故に対する処理及び取り扱いは、言葉の問題もあり、一般的に外国人には不利となることが多いので、注意を要する。

  (ヘ)最近、日本人の起こした又は巻き込まれた交通事故
 ・祝祭日のゴルフ場行き帰りの接触、衝突事故(死者あり)
 ・深夜バイクの2人乗りの接触、衝突事故(死者あり)
 ・バンコクと地方都市を結ぶ高速道路上での高速バス衝突、横転事故に巻き込まれる
 ・道路の施設への接触、衝突事故(死者あり)
 ・降雨で陥没した穴へ転落
 ・高速運転中のタイヤ破裂(車の点検不良による。死者あり)
 ・バイクの無免許運転、交通法違反(禁止場所でのUターン)、スピード運転、無理な右折

  (ト)日本人が起こした交通事故の原因は、酔っぱらい、居眠り、脇見運転、速度超過、前方不注意、道路交通法違反、無免許(日本の免許は、タイでは無効である。)、無理な運転等。

(3)交通事故対策
  (イ)車の運転はタイ国内での運転に慣れた、信頼できるタイ人運転手に任せ極力自分では行わない方が良いが、やむなく自分で運転する場合には、シートベルトを着用し、タイの交通法を守り、安全運転(飲酒、速度超過運転は厳禁)につとめる。また、自分の乗っている車が事故にあった場合は、追突等の二次的事故が起こらないよう安全の確保を第一とし、その上で現場の保全を図る。

  (ロ)衝突事故等の際は、まず保険会社に連絡し、処理を依頼する。相手を刺激するような避難は避けるとともに、簡単にこちらから謝っても行けない。昼間で人通りの多い場所であれば、事故の目撃者を捜し、連絡先を聞いておく。

  (ハ)軽微な接触事故程度の被害で血相を変えたり、相手を避難せず、無用なトラブルを起こさないようにする。複数の同乗者があれば、当事者以外の人が病院、自宅、警察へ通報する。また、相手との折衝は運転手に行わせ、直接加害者(被害者)との接触は避ける。折衝に際し身の危険を感じるような場合は早急に現場から離れる。

  (ニ)警察官が現場検証して報告書に署名を求められた場合、内容を良く確認してからサインする。

  (ホ)人身事故の加害者となった場合、群衆がこちらに敵意を抱いていないか等周囲の状況を判断し、その後相手の障害の程度を確認の上、必要に応じ緊急医療の手配を行い、同時に警察に連絡する。

(4)車の管理・運転する場合の注意
  (イ)道路走行中は、特に歩行者の飛び出しに注意するほか、バスからバイクに至るまで車線を保持する意識が薄く、スピードを好むという危険な状況であることから、前方ばかりでなく側方や後方にも十分注意を払いつつ走行する必要がある。

  (ロ)シートベルトの着用は義務づけられている。

  (ハ)車の盗難や車上泥棒が多いので、夜間駐車する場合はハンドルロックをするか、明るい場所を選ぶ等の注意が必要である。

  (ニ)車検制度がないので、5,000km、10,000km毎の定期点検整備が必要。
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6.テロ・誘拐対策
 タイ国内のテロ情勢については、1991年の軍事クーデター以降、平穏に推移してきたように見えましたが、1998年末から1999年1月にかけて、民主記念塔爆破事件、バンコク市内警察署爆破事件等、一部の政治勢力による政治的混乱を狙った一連の爆発物設置事件が起こっており、決して安全な状況とは言えません。現在、世界各国のテロ組織と連携している国際テロ組織の存在は確認されていませんが、東南アジアの交通・経済の中心となっていることから、タイがテロ組織の移動のための中継地、隠れ家となっている可能性は排除されません。
 例えば、1996年にはタイにおいて日本赤軍よど号ハイジャック犯人の一人である田中義三が、偽米ドル使用事件で検挙されており、また、1998年のアジア大会開催直前には、パキスタン人国際テロ組織3名が、偽造文書使用などで検挙の上、国外追放されております。
 さらに、近隣国であるミャンマー、ラオス等に関したテロ行為等も起こっております。1999年10月には、現ミャンマー政府と対立するカレン族を中心とした武装グループにより、在タイ・ミャンマー大使館が占拠され、日本人旅行者1名が人質となりました。また、同グループは、2000年1月にはタイ国内ラチャブリー病院占拠事件を引き起こしております。その他、当地に留学しているミャンマー人学生の組織がタイ政府をはじめ、在タイ・ミャンマー大使館及び在タイ日本国大使館に抗議行動を行っています。また、2000年7月にはラオス反政府組織と見られる一団が、ラオス南部に位置する国境検問所を襲撃し、タイ領内に逃走した襲撃犯の一部が、タイ治安当局に身柄拘束されるという事件が発生しています。
 このような状況を念頭に置き、タイにおいてもテロ、誘拐等の危険は当然存在する物と考えて、そのための「安全対策」について常に検討しておくことが必要です。以下、具体的安全対策を列記しましたので、参考にしてください。

(1)事前認識〜「兆し」を読みとる。
 テロ、誘拐などの犯罪企図者は、ターゲットについて事前に情報収集をしています。まず、企業案内等の公刊物に載った顔写真、日本人会報記載の住所・電話番号で本人を確認し、次にターゲットを観察して車両ナンバー、出勤・退社時間、退社後の行動、帰宅時間、休日などをモニターし、その中に規則性を見いだして襲撃計画を立てるのです。過去の例でもこうした流れの中に、必ず「兆し」が現れています。

  (イ)自宅直近に駐車中の車両内に、数人が乗車している。

  (ロ)無言電話、間違い電話が頻繁にかかる(こうした電話は、ターゲットになっている人物の所在を確認する目的で行われます。この他、取引先を装って秘書等から行動日程を聞き出すこともあります)。

  (ハ)通勤経路で尾行される。
 このような例のほなにも「兆し」はいろいろと考えられますが、いずれも「普段とは異なる」ことを特徴とします。異常を察知したときには、その段階で安全な場所に避難し、関係当局に連絡するなどの防護措置を取ることが必要です。
また、時間・場所を問わず、携帯電話を開局した状態で携行するなど、常に連絡を取れるようにしておくことも重要です。

(2)事後措置〜大使館へ速報する。
 テロ、誘拐などの事案は、武装したプロ集団が相当な準備を整えて敢行するものであり、ひとたび実行された場合には容易には逃れ得ません。不幸にも事件に巻き込まれた場合には、次のような「組織的対応」を行うことにより、状況の打開・改善を目指すこととなります。

  (イ)事件発生状況、相手の特徴、不審点、それぞれの事態が発生した時間・場所、進展状況、その他気がついたことを細かくメモする。

  (ロ)大使館・本社へ連絡する。

  (ハ)担当者を限定して対策室を設け、保秘を徹底する。特に現地警察やマスコミへの対応は慎重に行い、身代金額など秘匿するべき情報の漏洩に注意する。

  (ニ)対策室は、大使館・本社との連絡を密に行い、これらが一体となって対応を行う。

 この種の事件の発生を大使館が認知した場合は、直ちに大使館内に対策本部を設置するとともに専門家を召集して対応します。「人質の安全確保」を最優先に考え、冷静かつ迅速に対応することが重要なポイントとなります。ためらうことなく大使館に速報してください。
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7.健康上の留意事項
(1)タイの気候は高温多湿であるため、身体的にも精神的にも活動性が低下します。日頃から無理をしないで、十分な休養と睡眠に心掛けることが大切です。

(2)飲料水;水道水は、水道管の不備や貯水タンクの汚染などにより、時として大腸菌などに汚染されている場合があります。したがって水道水を飲用する際には、十分に煮沸させる必要があります。市販のミネラル・ウォーターやろ過・殺菌処理を施しているドリンキング・ウォーターの使用も良い方法です。

(3)外食;良く管理されたレストラン等での飲食は概ね問題ありませんが、場末の大衆食堂や屋台などでは往々にして生き物の保冷、食材や食器類などの洗浄が不適切となりやすく、感染性腸炎・食中毒、寄生虫症などに罹患する危険性が高くなります。衛生状態の悪い場所での飲食は出来る限る避けた方が良いでしょう。

(4)注意を要する病気;
 「デング熱」はバンコクを含むタイ全土で毎年多くの患者が発生しています。「マラリア」はバンコクで感染する可能性はまずありませんが、ミャンマーやカンボジアとの国境地帯では流行が見られています。「日本脳炎」は地方の農村部で散発的に見られています。これらの病気を予防するためには、日頃より蚊に刺されないように心掛けておくことが重要です。
 日本脳炎は予め予防接種を受けておくと安心です。
 「感染性腸炎・食中毒」はタイでは極めて日常的な病気であるといえます。他方、「アメーバ赤痢」「赤痢」「腸チフス」「A型肝炎」などの感染のリスクは、日頃から食品の衛生状態等にそれなりの注意を払っておけば、決して高くはありません。
 「HIV感染症・エイズ」の感染者・患者は約100〜120万人と推定されており、タイ在住日本人のHIV感染者・エイズ患者も確認されています。近年、コントロールされつつあると言われていますが、性産業の盛んな土地柄だけに、予防のための正しい知識と理解、慎重かつ節度ある行動が要求されています。
 「狂犬病」はバンコクを含むタイ全土で見られており、毎年数十人が死亡しています。少なくとも素性の定かでない犬などに咬まれたら、直ちに狂犬病の予防接種を含む適切な処置を受けることが必要です。予め狂犬病予防接種を受けておくこともお勧めします。
 その他「インフルエンザ」「麻疹」「水痘」「流行性耳下腺炎」「流行性角結膜炎」「結核」などもタイでは日本より多く見られているので、これらに対する注意も必要です。
(5)タイの医療環境
 タイの医療水準は地域や医療施設により大きく異なりますが、主要都市の代表的な私立病院は概ね良好です。
 バンコクの代表的な私立病院の医療設備は日本の病院と比べても遜色なく、優秀な医師も大勢勤務しています。一般的な手術や処置については、ほぼ問題なく受けることが出来るでしょう。ただし時には診断や治療のやり方が日本と異なることもあり、不安や不満を感じることもあるようです。そのような場合には他の医師の意見(セカンド・オピニオン)を聞いてみることも賢明な方法と言えましょう。
 地方の医療環境はバンコクと比較すると不十分な点もありますが、主だった都市にはそれなりの私立病院があり、まずますの医療が受けられるでしょう。ただし、私立病院の医療費はしばしば高額となりますので、渡航前に海外旅行傷害保険等に加入しておくことが肝要です。
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8.緊急事態対処要領
(1)外務省の「海外危険情報」について
 外務省は、旅行や滞在される国・地域の治安状況等を5段階の危険度に区分し、「注意喚起」、「観光旅行延期勧告」、「渡航延期勧告」、「家族等退避勧告」、「退避勧告」の5種類の危険情報を発出しています。
なお、各々の「海外危険情報」の趣旨は以下の通りです。

○危険度1「注意喚起」
 当該国(地域)への渡航、滞在に当たって通常以上の特別な注意が必要であることを示し、「注意喚起」の具体的内容に従って行動し、危険を避けるように勧めるものです。
(発出の目安)
 治安の悪化等により渡航者の生命等に危険が及ぶ可能性があるが、治安当局による事態掌握が可能であり、自助努力により危険を回避しうると判断される状況。

○危険度2「観光旅行延期勧告」
 当該国(地域)への観光旅行等を目的とする不急の渡航の延期を勧めるものです。また、現地に滞在している日本人に対しては「観光旅行延期勧告」が発出されたことを知らせるとともに、状況に応じた注意を払うよう勧めるものです。場合によっては、旅行者の出国を勧めることもあります。
(発出の目安)
 治安の悪化等により渡航者の生命等に危険が及ぶ可能性があり、観光等を目的とする不急の渡航者や現地の自社駐在員事務所等の支援が得られない渡航者については、渡航を見合わせた方がよいと判断される状況。

○危険度3「渡航延期勧告」
 当該国(地域)への渡航は、どのような目的であれ延期するよう勧めるものです。また、現地に滞在している日本人に対しては「渡航延期勧告」が発出されたことを知らせると共に、状況に応じた注意を払うよう勧めるものです。場合によっては、現地に滞在している日本人のうち事情が許す方の出国を勧めることもあります。
 (発出の目安)
 争乱・テロ等により緊急事態が発生しているか、発生の可能性が高い状況にあり、在留日本人の生命等にも危険が及ぶ可能性が高く、いかなる邦人渡航者についても渡航を差し控えるべきと判断される状況。

○危険度4「家族等避難勧告」
 危険度3「渡航延期勧告」の趣旨に加え、当該国(地域)からの退避に必要な準備を行うよう勧めると共に、現地に滞在している日本人のうち家族などの事情が許す方に対しては、安全な国(地域)への退避(日本への帰国を含みます。)を勧めるものです。
(発出の目安)
 争乱・テロ等により緊急事態が発生しているか、発生の可能性が高い状況にあり、在留日本人の生命等にも危険が及ぶ可能性が高く、事情が許す者が退避することや、事情が許さない者も退避の準備をすることが必要と判断される状況。

○危険度5「退避勧告」
 危険度3「渡航延期勧告」の趣旨に加え、現地に滞在しているすべての日本人に対して当該国(地域)から、安全な国(地域)への退避(日本への帰国も含みます。)を勧めるものです。
(発出の目安)
 争乱・テロ等により緊急事態が発生しているか、発生の可能性が極めて高い状況にあり、在留日本人の生命等にも危険が及んでいる、又は危険が及ぶ可能性が極めて高く、直ちに国外等の安全な地域に退避する必要があると判断される状況。

(2)平素の心構え
  (イ)旅券等の保管
  旅券の有効期間が6ヶ月以上であることを確認しておくと共に、再入国査証の確認、労働許可書類等はいつでも持ち出せるようにしておく。また、管理は自らが行い、他人まかせにしない。

  (ロ)大使館領事部に「在留届」を提出しておくと共に、出来るだけ日本人会へ加入し、「緊急連絡網」により情報を入手できるようにしておく。また、住所変更、転職、出産等による家族の移動時等が生じた場合は在留届の「記載事項変更報告」、帰国、他国への転出の際には同「抹消報告」を行う。

  (ハ)食料及び金銭の用意
  少なくとも10日間くらい生活が出来る程度の飲料水及び食料、現金を常時用意しておく。出国の際には空港使用料として500バーツが必要となるので忘れずに。

  (ニ)行動に便利な服装、着替え、履き物等の用意。

  (ホ)テレビ・ラジオ
  状況によっては、大使館からNHKテレビ国際放送(NHKワールド、NHKワールドプレミアム)を通じて海外危険情報や在留日本人に対する具体的な助言について情報提供を行うが、停電等万一の場合に備え、ラジオを常備し、日頃からNHKラジオジャパンの聴取を励行し、周波数等を承知しておく(別添「参考資料」参照)。

  (ヘ)その他の携行品
  救急薬品、懐中電灯、タオル等

  (ト)車は常に整備し、燃料は常時十分に入れておく。車をもっていない人は、車をもっている人に必要な場合同乗できるよう依頼しておく。

  (チ)保険への加入
  海外傷害保険、火災保険、盗難保険、自動車保険へ加入しておく。

(3)緊急事態が発生し、又は、発生するおそれがある場合の対応
  (イ)大使館は日本人会等と緊密な連携を保ちつつ、下記(5)の「連絡網」により随時情報の提供及び必要な措置について連絡を行うので、平静を保ち、流言飛語に惑わされたり、群集心理に巻き込まれたりすることなく、正確な情報に基づき冷静に行動する。また、日本人相互間の緊密な連絡、ラジオ、TVの聴取、管轄警察署、大使館又は日本人会(出来るだけ「連絡網」によること)等へ問い合わせて情報の収集に務める。

  (ロ)騒乱等が発生した際は、自宅(旅行者の場合はホテル)か職場へ行き、事態が鎮まるまで待機することが安全。また、生命、身体に危害が及ぶか又は及ぶおそれがある場合には、管轄警察署に通報し、救援を求める等適切な措置をとると共に、迅速かつ詳細にその状況を大使館に通報する。屋外で銃声がするようなときには、窓に近寄らず、また、断水に備えて浴槽に水を溜めておく。

(4)退避または出国
  (イ)「家族等退避勧告」または「退避勧告」が発出された場合には、極力定期便で退避、出国する。定期便が利用できない場合、状況により政府が臨時便、チャーター機、自衛隊機等の派遣を行うが、定期便が利用可能な間に出国、退避することがもっとも安全である。

(ロ)退避に際し、または退避後速やかに退避手段(便名等)及び出国先を大使館又は「外務省法人保護科」に連絡する。「退避勧告」が発出されても、退避手段や空港への移動の際の安全が確保できない等のやむを得ない事情により退避できない方は、大使館と緊密な連絡を確保すると共に、状況が許し次第速やかに退避する。

(ハ)退避する際には、貴重品は身につける。服装は肌の露出が少なく動きやすく、履き物は運動靴等丈夫なものを履く。貴重品、常備品等はナップザック等で携行し、荷物は最小限度にとどめる。

(5)緊急連絡網
 大使館は、日本人会等と協力のもとに緊急連絡網を整備しています。基本的な連絡網は以下の通りです。

  (イ)日本人会連絡網
  大使館から発信された情報はFAXと電話により、日本人会並び日本人商工会議所から幹事会社8社を経由して30地区の担当会社に流れる。
 各地区内は地区担当会社によって管理。

  (ロ)日本人学校連絡網
  日本人学校の児童・生徒への連絡網

  (ハ)ホテル、ツアー・航空会社連絡網
  旅行者等に対しては、大使館より日本人がよく利用するホテル及びツアー・航空会社を通じて、情報提供等連絡を試みる。

  (ニ)各地方日本人会連絡網
  チェンマイ、プーケット、チョンブリ・ラヨーン連絡会

(6)タイ国事情、海外危険情報の入手方法
 治安の悪化や災害、騒乱、その他の緊急事態が発生したり、又は発生の可能性が高まっていると判断される場合には、大使館から上記連絡網により逐次連絡しますが、以上の他、次の方法により情報を入手できますのでご利用下さい。

●在タイ日本国大使館
 インターネット・ホームページ
 アドレスコード http://embjp-th.org
●外務省法人保護課
 TEL(03)3580−3311(外務省代表)
    (03)3581−4015(直通)
 FAX(03)3581−7209
●外務省海外安全相談センター
 TEL(03)3581−3749(直通)
●海外安全テレフォンサービス
 TEL(03)3592−3940
●国別・海外安全情報FAXサービス
 FAX(03)3584−3300
●外務省ホームページ/渡航関連情報
 アドレスコード http://www.mofa.go.jp/mofaj/
●外務省海外安全ホームページ
「一般渡航者向け」
 アドレスコード http://www.mofa.go.jp/pubanzen
「海外進出企業向け(ID・パスワードが必要)」 http://www.mofa.go.jp/kigyoanzen●その他、成田空港(第1・第2ターミナルビル)の出発ロビーで「海外安全情報タッチビジョン」が稼働中。
NHK短波ラジオ国際放送(ラジオジャパン)の周波数については、別添「参考資料」参照。
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9.緊急連絡先
(1)官公庁・公的組織
在タイ日本国大使館
 TEL(02)252−6151(代表)
    (02)260−8502・8504(領事部直通)
 邦人保護携帯(01)846−8265/899−2439(緊急のみ)
 FAX(02)258−9716(領事部)
●在チェンマイ駐在事務所
 TEL(053)203−367
 邦人保護携帯(01)809−2961/809−2968
 FAX(053)203−373
●日本人会
タイ国日本人会
 TEL(02)236−1128・1148
 FAX(02)236−1131
 ホームページアドレス http://www.jat.or.th Eメールアドレス info@jat.or.th
・チェンマイ日本人会(事務局担当)
 TEL/FAX(053)321−738
・プーケット日本人会(A&Aツアー内)
 TEL(076)234−484
 FAX(076)234−446
・チョンブリ。ラヨン連絡会
 TEL(038)480−208〜215
 FAX(038)480−207・217
●バンコク日本人学校
 TEL(02)314−7334〜5
 FAX(02)319−2251

(2)警察関係
●バンコク首都圏警察部(バンコク都内全域を管轄、救急車の要請可)
 TEL(ダイヤル直通)191/123
●タイ国観光警察(TOURIST POLICE)
 TEL(ダイヤル直通)1155
 TEL(02)678−6810〜9
●タイ国入国管理局
 TEL(02)287−3101〜10
●トンロー警察署
 TEL(02)390−2240/392−9027
●ルンピニ警察署
 TEL(02)252−2280〜1/255−5993〜4
●チェンマイ県警察本部(チェンマイ県内全域を管轄、救急車の要請可)
 TEL(ダイヤル直通)191
    (053)243−911〜7
●チェンマイ観光警察(TOURIST POLICE)
 TEL(ダイヤル直通)1155
    (053)248−130
●プーケット県警察本部(プーケット県内全域を管轄、救急車の要請可)
 TEL(ダイヤル直通)191
    (076)212−046
●プーケット観光警察(TOURIST POLICE)
 TEL(ダイヤル直通)1155
    (076)225−361

(3)主な病院(救急車の要請可)
バンコクジェネラル病院
 TEL(02)310−3000
 (日本語専用)310−3257
バムルンラート病院
 TEL(02)667−1000
 (日本語専用)667−1501
サミティベート病院
 TEL(02)381−6807
 (日本語専用)381−3491
●プララーム9病院
 TEL(02)248−8020
●チェンマイ・ランナ病院
 TEL(053)211−037〜041
チェンマイ・ラム病院
 TEL(053)224−851・861
●バンコク・ジェネラル・プーケット病院
 TEL(076)254−421

(4)主な航空会社
日本航空(JL)
 TEL(02)274−1411〜25(市内)
    (02)535−2135〜6(空港)
全日本空輸(NH)
 TEL(02)238−5121・5132(市内)
    (02)531−8899(空港)
タイ航空(TG)
 TEL(02)280−0060〜89(市内)
    (02)535−2846〜7(空港)

(5)主な法律事務所
●BAKER & MCKENZY(民事のみ・日本語可)
 TEL(02)234−8620〜9、236−6059〜71
 FAX(02)236−6072〜3
●TILLEKE & GIBBINS SOLICITOR(日本語可)
 TEL(02)254−2640〜59,254−4300〜3
 FAX(02)254−4304
●DEACONSGRAHAM & JAMES LTD.(日本語可)
 TEL(02)679−1844
 FAX(02)679−1864
●UKRIT MONGKOL NAVIN LAW OFFICE(日本語可)
 TEL(02)255−4015〜28
 FAX(02)254−4670
●ANEK & ASSOCIATES(日本語可)
 TEL(02)234−6900
 FAX(02)236−5853
●BANGKOK INTERNATIONAL LAW OFFICE
 TEL(02)277−3507・9055
●BAMRUNG SUVICHA APISAK LAW ASSOCIATES
 TEL(02)252−6184〜5・252−1566〜7
 FAX(02)253−7756
●INTERNATIONAL LEAGAL COUNSELLORS THAILAND LTD.
 TEL(02)235−0780〜7
 FAX(02)236−7184〜5

<緊急時用簡単タイ語>
 警察を呼んでください。 チュアイ・リア{ク}・タムルアッ{ト}
 助けてください。 チュアイ・ドゥアイ<繰り返す>
 泥棒です。 ミー・カモーイ・マー
 殺人です。 ミー・ガーン・カータ・ガ{ム}
 火事です。 ミー・ファイマイ
 重病人です。 ミー・コン・ブワイナッ{ク}
 大けがです。 ミー・コン・バー{ト}ジェッ{プ}・サーハッ{ト}
 すぐ来てください。 マー・レオレオ・ノイ<繰り返す>
 私の名前は〜です。 ポム(ディチャン)・チュー・〜
 電話番号は〜です。 ブ(ボ)−・トーラサッ{プ}・〜
 事故の場所は〜です。 サターンティー・ウバティヘー{ト}・グー{ト}・ク{ン}・〜
 〜に行きたいです。 ヤー{ク}・ジャ・パイ・〜

{注}{ }の部分は、子音のまま(母音をともなわないで音を止める。
 即ち{ク}の場合は、クの音を出すよう口を整え、息を出さない形で音を止める(心の中でクを発音するつもりで音を止める)。
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10.参考
(1)NHKラジオジャパン (2000年10月29日〜2001年3月25日)
     タイ時間    日本時間    KHz中継   (送信地域)
日本語  2:00〜 3:00  4:00〜 5:00  11665
      3:00〜 5:00  5:00〜 7:00  11665
                        7225
      5:00〜 7:00  7:00〜 9:00  11665
      7:00〜 7:15  9:00〜 9:15  13650
      9:00〜10:00 11:00〜12:00  17810
                        11860   (シンガポール経由)
     10:00〜12:00 12:00〜14:00  17810
     14:00〜16:00 16:00〜18:00  11740   (シンガポール経由)
                        17860
     16:00〜17:00 18:00〜19:00  11815
                        11740   (シンガポール経由)
     17:00〜22:00 19:00〜24:00  11815
     23:00〜 2:00  1:00〜 3:00   7200
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
英語    7:00〜 7:15 9:00〜 9:15  13650
                       17810
      8:00〜 9:00 10:00〜11:00  17810
                       11860   (シンガポール経由)
     12:00〜13:00 14:00〜15:00  17810
     13:00〜14:00 15:00〜16:00  11740   (シンガポール経由)
     17:00〜19:00 19:00〜21:00  9695
     21:00〜23:00 23:00〜 1:00  7200
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
タイ語   6:00〜 6:20 8:00〜 8:20  13650
     18:30〜19:00 20:30〜21:00 11740   (シンガポール経由)
     20:30〜21:00 22:30〜23:00  9860
*上記プログラムはNHK発表によるものです。
ラジオジャパンは短波放送ですので、周波数を変更することがあります。変更のある場合、或いは臨時放送がある場合には放送でお知らせが入る予定ですが、明年3月26日以降のプログラム等を含め、詳細につきましては、直接NHK側にお問い合わせ下さい。

(2)タイの主なFM局
 91.0 交通事故・事件情報−ソウオーポーカウヌン
 96.0 交通事故・事件情報−ルアンドゥアイチュアイカン
100.0 交通事故・事件情報−ジョウソーローイ
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泰国日本人会発行「クルンテープ」2001 FEB VOL.9(397) P49より  2001, Mar., 7 追加
  日本人の事件・事故に関する2000年(平成12年)の傾向
 今般、在タイ日本大使館(領事部)では、2000年(平成12年)一年間に事件・事故に遭われ、大使館より支援した日本人の方々の概要をとりまとめましたので、お知らせします。
 各職場で、ご家庭で、これら事件・事故に注意していただくと共にこれを機会に、あらためてみなさま方の一人一人が安全の意識を高めていただくようお願いいたします。
                   ( ): 1999年の件数
 2000年1年間の邦人援護件数は1711件(1338件)で昨年より28%も増加しました。主要な事案の傾向は次の通りです。
1.「スリ」「置き引き」「引ったくり」は急増傾向
  453件(194件)で昨年の2.3倍もの増加
2.騙される人も相変わらず多い
(1)「道尋ねスリ(妙齢の女が地図を持ってタクシーの中から道を尋ねる)」が急増
  110件(33件)で昨年の3.3倍もの増加
(2)「睡眠薬強盗」も急増 82件(56件)で昨年の1.5倍もの増加
(3)「宝石・洋服詐欺」も昨年とほぼ同じで75件(78件)
3.「旅券の紛失」832件(543件)も!昨年の1.5倍(旅券の重要性について認識を高めてください)
(1)「旅券の盗難」567件(352件)で昨年の1.6倍増
(2)「旅券の遺失」256件(191件)で昨年の1.3倍増
4.麻薬関連事件も増大傾向 25件(27件)・29人(29人)
 1997年は12件 1998年は16件だったのがここ2年は急増
 麻薬事案にはタイ国政府は「死刑」を含む厳罰主義でのぞむ方針であり、絶対にやらないことが必要。−邦人服役者23人中83%(19人)が麻薬犯。
5.精神障害者の援護件数は 20件(16件)で昨年の1.3倍増
 1997年5件、1998年7件でここ2年間に2−3倍増
 精神障害者の援護は極めて大変で、援護の適切な方法がなく、病院に強制入院させて家族等の同伴帰国を要請しているが、当人の意識が滅裂なため家族等の来訪までの対応が極めて難しい。本邦からの引き取り手がなくボランティアでの同伴帰国援助6件も。今後の大課題。
6.自殺者(未遂含む)も多い 6件・死亡5人(4件・死亡3人)
7.死亡者総数 55名(45名)
 疾病36名、事故10名、自殺5名、傷害暴行2名、麻薬1名、その他1名
この一年間の主な事案
(1)シラチャで、邦人在留者(男性51歳)がバイクに乗ったタイ人2人に殴られ、転倒し死亡(6月)
(2)タイ国在留邦人(女性40歳)がラオス・ビエンチャンのホテル自室で殺人被害(5月)
(3)猥褻行為者逮捕事件−邦人旅行者(男性28歳)がバンコク都内のデパート内でカバンに隠したVDOカメラで女性のスカートの下から隠し撮りし逮捕(7月)
(4)日本赤軍(日航機ハイジャック犯)田中義三の帰国(6月28日)
(5)6月下旬から1ヶ月間に8名もの死亡事案発生(遺体のまま本邦搬送3件)
 傷害致死被害(シラチャ)1、シュノーケリング中溺死(プーケット)1,交通事故(高速運転中のバイク後輪がパンク道下25m転落死)1、病死5(バンコク:脳内出血3、呼吸器不全1、腎不全1)
(6)父親がピストルで息子を撃ち殺人未遂(11月)未決服役中
(7)麻薬犯逮捕者の厳しい判決が3件(25年(7月)、50年(11月)、終身(12月))
(8)15−16歳の少女売春で逮捕され1名は刑務所(母親が斡旋)、1名は不起訴(結婚持ちかけ)
(9)ハジャイで大水害、在留邦人36名に安否照会、全員無事確認(在留届の重要性を)
(10)精神障害者援護20件、この対応に担当館員及び担当現地職員の神経が消耗しきった1年だった
              2001.2.1 在タイ日本大使館領事部
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