タイ航空機爆発炎上事故(事件?) 2001, Mar., 6

 先日ドンムアン空港で発生した事故の関連記事をまとめてみました。

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[バンコク週報HPより] 2001, Mar., 23
タクシン首相 慎重な捜査を要請

 今月三日、バンコクのドンムアン国際空港で起きた国内便タイ航空機の爆発について、「爆弾テロ事件」、「機体のトラブルによる事故」の両面から捜査が続けられている。

 この飛行機は、三日午後二時に北部ピサヌロークからドンムアン空港に到着、午後三時十五分に北部チェンマイへ向けて出発する予定で待機していたところ、午後二時四十分に爆発、炎上した。

 当時、機内では乗員七人が離陸準備に当たっており、爆発箇所付近にいた一人が即死、地上に飛び降りた残りの乗員のうち三人と、地上で貨物を積み込んでいた作業員三人の計六人が負傷した。

 幸い出発準備が三十分ほど遅れていたため、乗客はまだ全員が待合室にいて無事だった。

 同機にはタクシン首相と息子など、複数の政府要人が搭乗する予定だったため、爆弾テロの疑いが浮上している。

 爆発が起きたと見られる貨物室は機体前方にあり、その上部は要人が利用するビジネスクラスの座席、また、そのすぐ後方は燃料タンク。死亡した乗員はビジネスクラスで作業していた。

 その後の調査で、この乗員の衣服や爆発箇所から、テロに使用される爆弾C4の主成分RDXが検出されたことから、爆弾が仕掛けられた疑いはさらに濃厚となった。ただし、爆弾の破片などはまだ見つかっていない。

 タクシン首相が狙われたとすると、同首相が壊滅を宣言した覚醒剤密売組織や、対立する政治家などが疑われる。タイ国際空港の内紛、同社と空港公団との確執、ノーングハオ国際空港建設が延期された問題なども原因として考えられているが、今のところどれも確証がないままとなっている。

 一方、ボーイング社から派遣された調査団は、空調設備の故障が爆発を招いた「事故」である可能性を指摘した。同調査団によれば、警察が検出した爆弾の成分RDXは、故障した空調設備の中で化学的に生成されることもあるという。

 捜査を監督するチャワリット副首相兼国防相は十五日、タクシン首相に第一次報告書を提出した。爆発の原因はまだ特定されていないが、チャワリット副首相兼国防相はこの中で、「爆弾テロの可能性が高い」と主張。警察もこの説に沿って、爆発箇所周辺の席に座ったことのある過去の搭乗者を対象に、聞き取り調査を開始した。

 警察では最近、機体の残骸から発見された電線についても、飛行機の部品か、爆発物の導火線か特定を進めている。

 タクシン首相は「爆弾テロ事件」、「機体のトラブルによる事故」のいずれの可能性も否定していない。同首相は捜査当局に対し、無理に結論を急がず、慎重に捜査するよう呼びかけている。

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[バンコク 5日 ロイター] 
  タイ・バンコクで3日に起きたタイ航空機爆発事故を間一髪で逃れた同国の
タクシン首相が、同国の有名な僧りょから、命の危険にさらされているとの
警告を受けていた。
 同首相の顧問が明らかにした。
 Prasarn Wongyai顧問は記者団に対し、「Luang Ta Maha Bua師が3月1日
にタクシン首相と接触し、首相に対する暗殺計画があると伝えた」と述べた。
 同顧問はさらに、「警告から2日後に、実際に起きた」と語った。
 同首相は、爆発した航空機に搭乗する予定だった。
 この僧りょは、仏教徒が多数を占める同国でも最も有名な僧りょのひとりで、
数百万人の信者がいる。
 一方、今回の爆発事故については、調査団が原因の調査を続けている。

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[バンコク 5日 ロイター] 
  タイのタクシン首相は、週末に自らが搭乗する予定だったタイ航空機の爆発・
炎上は、計画的なもののようだ、とし、チャワリット国防相は、「国際的なテロ
リスト」
が関与した可能性がある、と発表した。
 同首相は、この事件に、おじけづいていない、とし、投資家らに対して、警戒
しないように呼びかけた。
 また同国防相は、同航空機の爆発は、事故のようではなく、証拠では「国際
的なテロリスト」あるいは国内グループによるものであると示される可能性がある、
と述べた。

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タイ航空機火災でタクシン首相、テロの可能性示唆
2001 年 3 月 4 日 【バンコク4日=長谷川聖治  読売新聞】
  タイのタクシン首相は四日、バンコクのドンムアン空港で駐機中のタイ国際
航空機が炎上した事故について、「原因は事故ではなく、爆発物によるものだ」
と語り、同首相を狙ったテロの可能性を指摘した。

チェンマイ行きの同機に搭乗予定だったタクシン首相は「当局の報告によれば、
爆発は(同首相らが予約していた)ビジネス席の下方で起きた」とした上で
「私に対する挑戦であり、早急に全ぼうを解明しなければならない」と語った。

タクシン首相は一月六日の選挙で圧勝し、二月に就任したばかり。同首相に
対する脅迫などの情報はないが、タクシン政権は麻薬など薬物撲滅に積極的
に取り組む方針を打ち出しており、テロとすれば背後に麻薬組織の関与を指摘
する情報もある。

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タイ首相搭乗予定の旅客機火災、暗殺狙った犯行か
2001 年 3月 4日 [バンコク 4日 ロイター]
 3日にタイのタクシン首相が搭乗予定だったタイ航空のボーイング737型機
がバンコク国際空港で爆発、炎上したことについて、同首相は、自身の暗殺
を狙った犯行だったとの見方を示した。

 同機はチェンマイ行きの国内線で、乗客搭乗の直前に炎上した。
 付近のVIP待合室で炎上の様子を目の当たりにしていたタクシン首相は、
出火はエンジンなどが原因ではなく、爆発物であることは明白だ、と述べた。
 火災により客室乗務員1人が死亡、7人が負傷した。

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【1】タイ旅客機炎上:バンコクの空港で 1人死亡7人負傷  2001.03.03
  【バンコク3日小松健一  毎日新聞】
  バンコクのドンムアン国際空港で3日午後2時40分(日本時間同4時40分)
ごろ、国内便出発ターミナルに駐機中のバンコク発チェンマイ行きタイ航空
ボーイング737型機114便が炎上した。約50分後に鎮火したが、機体は
全焼した。警察によると機体の点検をしていた作業員1人が死亡、7人が
負傷した。空港は国際線も含めて同夜まで閉鎖された。
 同機は午後3時出発予定で、乗客149人の搭乗手続きは始まっておらず、
乗客にけが人はなかった。またタクシン首相もチェンマイで親族が経営する
デパートのオープンセレモニーに出席するため搭乗する予定だった。

 警察が原因を調べているが、当時、同機は給油作業中だった。
空港関係者によると機体の電気系統のショートで発火した可能性があるという。


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