タイ・ミャンマー国境状況 2001, May, 2〜

 現在逼迫しているタイ・ミャンマー国境状況について主に時事速報バンコク週報の記事からの抜粋で掲載します。

白色の文字は私の注釈です。
 また、これらの記事の元記事は、タイ字紙が大半です。タイ側の立場で書かれた記事を殆どであることを念頭に置いてください。


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読売新聞2002年10月30日(水)YOMISATアジアより
タイ・ミャンマー国境
  5ヶ月ぶり再開
 タイ北部の国境周辺地帯で今年五月、ミャンマー軍政寄りとされるミャンマーの少数民族武装組織とタイ軍が衝突したのを機に、閉鎖状態が続いていた両国間の国境が今月半ばから、約五ヶ月ぶりに再開した。
 緊張していた両国関係は、当面は修復されたが、衝突の背景にはミャンマーからタイへの麻薬流入問題があり、国境地帯の情勢は今後も予断を許さない。
 タイ当局によると、常設、仮設合わせ十余りの検問所が再開された。軍事政権に対する欧米の制裁が続くミャンマー側では、国境閉鎖による物資流通の停止で、日用品や食料品の価格が上昇、住民生活に打撃を与えていた。
 国境ではの衝突は五月下旬に発生。ミャンマー側の主張によると、国内反政府組織「シャン州軍」が、軍政寄りの少数民族武装組織「ワ州連合軍」を急襲した際、タイ国軍がシャン州軍を支援する形でミャンマー領内に銃撃を行った。この事件を受け、ミャンマー側が国境を閉鎖した。
 一方、これを否定するタイ政府は従来、タイ国内に流入する麻薬の生産・密売を行うワ州連合軍に対し、ミャンマー軍政が十分な対策を講じていないと批判。タイ政府は、ミャンマー軍が指摘しているシャン州軍への支援も認めていないが、両国国境は、今年二月にも軍事衝突で一時閉鎖されるなど、ミャンマー側の少数民族問題と麻薬問題がからんで再三緊張が高まっている。
 (バンコク 吉形祐司)
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読売新聞2002年9月28日(土)YOMISATアジアより
ミャンマー外相 タイ首相らと会談
 数週間内の国境再開で合意
 [バンコク27日=奥村健一]
 タイを訪問していたミャンマーのウィン・アウン外相は二十五日、タイのタクシン首相やスラキアット外相と相次いで会談した。
 会談後、両外相は、五月下旬から閉鎖されたままの両国間の国境検問所を数週間以内に再開することで基本的に合意したと明らかにした。しかし、具体的な日程を設定するには至っていないとみられ、先行きに不透明感も残した。
 タイ北部の国境周辺地帯で五月、ミャンマー軍政寄りとされる少数民族武装組織とタイ国軍が衝突したことなどから両国関係は悪化。ミャンマー側は主要な常設・臨時の国境検問所計数カ所を閉鎖した。この影響で国境貿易が停止し、日用品や食料品の価格が上昇するなど、ミャンマー経済に深刻な打撃を与えている。
 両外相は七月末にブルネイで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議の場などを利用して会談し、国境再開について協議を重ねてきた。
 またウィン・アウン外相はタイのシリントン王女に謁見した際、来年初めにミャンマーを訪問するよう要請、同王女が申し出に応じたことも明らかにした。
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読売新聞2002年8月21日(水)YOMISATアジアより
タイ・ミャンマー国境
検問所再開 来月協議
 [バンコク20日=長谷川聖治]
 今年5月、タイ北部国境地帯で発生した軍事衝突以来、ミャンマー軍政が閉鎖した国境検問所の再開問題について、両国が話し合う会議が九月上旬に開かれる見通しとなった。検問所の閉鎖は両国の緊張が高まるたびに実施されるが、重要な公益拠点だけに両国の経済に与える影響も大きく、会議では国境閉鎖を回避するメカニズムの構築について協議するものとみられる。
 タイ外務省の報道官が十八日明らかにしたところによると、会議は、ミャンマーのウィン・アウン外相がタイのスラキアット外相に書簡で提案したもの。これに対し、スラキアット外相は、九月七,八両日にタイ国内で開催してはどうかと回答したという。
 現在閉鎖している国境検問所は、ミャンマーのタチレク、ミヤワディーなど三か所
 両国の国境委員会のミャンマー側代表筋は、反政府活動を続けるミャンマーの少数民族の武装組織に対するタイの明確な姿勢を示すまで、検問所の再開をしないとしており、会談でタイ側の出方が注目される。
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読売新聞2002年5月31日(金)YOMISATアジアより
ミャンマー  タイ軍の越境砲撃に対抗
  政府高官へ査証発給停止
 [バンコク30日=長谷川聖治]タイ北部のミャンマー国境地帯で、タイ軍がミャンマー側に越境砲撃した問題で、ミャンマー軍事政権のチョー・ウィン情報局次長は二十八日にヤンゴンで記者会見し、タイが国境問題解決のための協議に応じるまでタクシン首相を含むタイ政府高官に対する査証の発給を停止すると語った。
 同次長は、「われわれはタイの友好的ではない態度に我慢を続けてきたが、我慢にも限界がある」と発言。「タイ政府代表団への査証発給を停止するとともに、ミャンマー政府関係者のタイ派遣を見合わせる」とした。
 ただ、「軍事的措置は最後の手段だ」と述べ、あくまで話し合いに応じる姿勢を見せた。
 今回の発端は、二十日未明、タイ国軍とミャンマーの少数民族武装組織が交戦したことで、ミャンマー側は「タクシン首相も承知の上で、タイ側が越境砲撃を仕掛けた」と非難。これに対し、タイ側は「ミャンマー側からの放談がタイ領内に着弾したため、警告しただけ」と反論した。ミャンマー側は、これに対抗し、国境貿易の窓口となる検問所を閉鎖した。
 今年四月には、ミャンマー軍政ナンバー2のマウン・エイ副議長がタイを訪問するなど、両国関係は改善に向かっていたが、再び冷却化する様相を見せている。
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読売新聞2002年5月23日(木)YOMISATアジアより
タイ国軍・ミャンマー武装組織
 国境で衝突、両国が非難
 [バンコク22日=奥村健一]タイとミャンマーの国境地帯で二十日未明、タイ国軍とミャンマーに拠点を置く少数民族武装組織が交戦になり、ミャンマー軍政・国家平和発展評議会(SPDC)のチョー・ウィン情報局次長は二十一日、「タイ国軍がミャンマー領への越境砲撃を仕掛けた」とした上で、「タイのタクシン首相も承知の上の作戦だ」と非難した。
 同次長は「主権の侵害に対し、外交交渉で解決できない場合には『他の手段』に訴える」としたが、具体的な内容は明らかにしなかった。
 これに対し、チャワリット副首相兼国防相は二十一日、「ミャンマー側からの発砲がタイ領内に着弾したため、警告を発しただけ」と反論した。
 両国は二十日、相手国の大使館に抗議書簡を送った。
 タイのタクシン政権は経済関係に軸足を置いた対ミャンマー外交を展開し、先月にはミャンマー軍政ナンバー2のマウン・エイ副議長がタイを訪問するなど、両国関係は順調だった。
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読売新聞2002年4月17日(水)YOMISATアジアより
 爆発、7人死亡
 タイ・ミャンマー国境
[メソト(タイ北西部)15日=AFP時事]
 タイ入管当局者によると、北西部の町メソトとミャンマーを結ぶタイ・ミャンマー友好橋上で15日、爆発が発生し、ミャンマー人7人が死亡、少なくとも27人が負傷した。
 爆発は午後5時ごろ、軍検問所から約20メートルの地点で起きた。負傷者にはミャンマー政府当局者2名が含まれているという。
 入管当局者はAFP通信に対し、同橋のミャンマー側に駐車していた三輪自転車にTNT爆弾が仕掛けられ、遠隔操作で爆発した模様だと指摘した。また軍事筋は、ミャンマーの少数民族カレン族の反政府組織、カレン民族同盟(KNU)が事件に関与した少数民族同士の抗争の可能性があると述べた。
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時事速報2001年8月11日(土)第一便より
◎メーサイとターキレクを観光、貿易地域に開発へ−タイとミャンマー
 アディサイ商業相はミャンマーの商業相と協議した後語ったところによれば、両国はタイのチェンタイ県メーサイとミャンマーのターキレクの両県を協同で観光と貿易県開発することになった。さらに、ミャンマー側はタイ側提案の銀行口座経由による貿易決済(アカウントトレード)に賛成した。この方法で両国間の貿易は増加することになっているが、今月19〜21日にミャンマーを訪問するプリディヤートン・タイ中央銀行総裁はミャンマー中銀総裁と詳細な内容を協議する予定という。(クルンテープトラキ11日=15面)
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時事速報2001年8月8日(水)第一便より
◎ミャンマー武装組織と銃撃戦、タイ軍兵士4人死傷−ターク県
 北部ターク県の対ミャンマー国境近くの密林地帯で7日午前5時ごろ、国境警備のタイ軍とミャンマーの武装組織とみられる集団が衝突、銃撃戦となり、タイ軍兵士3人が死亡、1人が負傷した。
 タイ軍幹部によると、銃撃戦は国境から約1.5キロのタイ領内で発生。武装集団は親ミャンマー軍政の民主カレン仏教徒軍(DKBA)のメンバーとみられる15〜20人で、タイ軍と約10分間交戦した後、覚せい物質メタンフェタミンの錠剤53万6000錠をその場に残してミャンマー領内に逃げ去ったという。(バンコクポスト8日日本紙=1面)
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時事速報2001年7月16日(月)第二便より
◎タイ威嚇のため、ミャンマーがMiG29戦闘機購入−タイ支払いの天然ガス代金を充当
 11日付の英軍事週刊誌ジェーン デフェンス ウィークリーは、ミャンマー政府がロシアと1億3000万米ドルで10機のMiG-29戦闘機購入に関する契約書に調印したと報じた。また、ビルマネットの情報によると、ミャンマーのMiG-29購入は今年はじめのタイとの紛争勃発に対応し兵器の能力を高めるためという。両国の衝突ではタイ側が米製戦闘機F-16を使用したが、ミャンマーは当時、F-16に対抗できる兵器はなかった。また、ミャンマー政府は、タイ石油公社(PTT)が天然ガス売却代金約1億米ドルを支払った時期にロシアにMiG-29の頭金4000万米ドルを支払っている。このため、ミャンマーはタイから支払われた天然ガス代金で、タイを威嚇するための戦闘機を購入したとみられる。一方、外務省のイサラ報道官代行は「同省はミャンマーがMiG-29を購入することを以前から知っていたが、これはタイとの戦闘とは無関係だ。また、タイから受けた天然ガス資金を資金源にしても、これは同国の内政にわたることだ。」と語った。(プラチャチャートラキ16日=1面)
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時事速報2001年6月27日(水)第一便より
◎強壮剤の宣伝広告に中止要請−軍部、ミャンマーとの外交問題で
 軍部筋の情報によると、軍部はミャンマー政府の要請に応じて、強壮剤「M−150」の製造会社に、同商品の宣伝広告のテレビ放送を中止するよう協力を求めている。同国政府は、この宣伝広告の中にタイとミャンマーの戦闘場面があり、さらに一部の内容はミャンマー兵士を笑い者にしていると指摘。同国政府はまた、8月に封切り予定の歴史映画「スリヨタイ」は同国の過去の紛争を蒸し返すことになるとして、上映に反対している。(タイポスト27日=1面)
急にミャンマーに気を使い始めましたね。ずっとこの調子で行けばいいのですが・・・・
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時事速報2001年6月25日(月)第一便より
燃料などミャンマー向け4品目の禁輸措置を撤廃−メサイ関税所再開
 タイとミャンマーの国境紛争に伴い、2月11日から閉鎖されていたチェンライ県のメサイ関税所が24日、再開した。同関税所のウィラポン所長補佐が明らかにしたところによると、関税所再開初日の輸出額は約4000億バーツに上っている。両国の地域レベル国境委員会(TBC)は23日に会議を開き、ミャンマー向けの輸出が一時的に禁止された自動車・部品、医療品、燃料、コメの4品目を再び輸出することを決定。しかし、燃料とコメの輸出は政府間に限って許可された。(プチャカーン25日=1面)

◎24日、タイ・ミャンマー国境のメサイ〜タチレク通関所を正式に再開−4ヶ月ぶり
 タイ・ミャンマー国境のメサイ〜タチレク通関所の開所式が24日午前5時半、タイ・ミャンマー友好橋の上で行われた。これに地方レベルのタイ・ミャンマー国境連絡委員会(TBC)代表が出席した。この通関所が開かれた後、ミャンマー人約1万人がタイ側にあふれて、買い物した。この通関所はタイ・ミャンマー両国間の対立で閉鎖され、4ヶ月ぶりの再開。スムチャイ・チェンライ県商工会議所所長によると、この通関所の開通で、1日当たり1000万バーツ以上がタイに流れ込むとみている。(クルンテープトラキ25日=18面)
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時事速報HPより(http://www.the-thailand.net/eg/cgi-bin/todaysnews/todaysnews.idc) 6月25日転載。
ミャンマー、24日からタイ国との全国境検問所をオープン=ミャンマー外相がタン・シュエ首相の決定をタクシン首相に伝える=
タクシン首相は22日、ミャンマーのウィン・アウン外相の訪問を受けた後明らかにしたところによると、同外相は首相の先週のミャンマー訪問に対し謝意を表したほか、両国首相の会談に関連して、ミャンマーのタン・シュエ首相が国境検問所の再開を指示した旨を伝えた。それによると、24日(日曜日)午後4時から両国のすべての国境検問所が無条件で開設され、取引商品の規制も廃止される。また、タン・シュエ首相がタイ訪問を予定しているという。
2001/06/22
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バンコク週報 2001年6月22日〜25日号 963号 アジア経済1面より
 ミャンマーニュース タクシン首相、訪問
 タイのタクシン首相は6月19日、20日の2日間にわたってミャンマーを訪問し、軍事政権である国家平和開発評議会(SPDC)のタン・シェ議長(首相に相当)、キン・ニュン第一書記ら首脳と会談した。首相訪問の主な目的は2月から悪化していた両国関係の修復と麻薬対策で協力関係を築くこと。具体的には、まず両国代表によって両軍関係者による国境委員会再開の確認、2月から閉鎖されてきたタイ・ミャンマー国境3通過点の早期開通確認麻薬対策に関する覚書調印がなされた。麻薬対策ではラオス、中国雲南省を合わせた黄金の四角地帯の政府首脳が、雲南省昆明で会談することになる。タクシン首相の訪問を受けてミャンマー政府はタイの国王と女王を招聘したい意向を正式に表明した。一方、タクシン首相からはタン・シェ議長の招聘、ミャンマー政府と民主派との懐柔支援、民間経済交流の活発化などが提案された。
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DACO Number 75 20 JUN ~ 20 JULY 2001 P21より
 メーサイの国境は依然として閉鎖中。
 ロケット弾を打ち込まれる騒ぎがあって以来、国境を閉ざしたままのメーサイ・タチレク間国境は、依然として閉鎖されたまま。国境近くのミャンマー国内、シャン州南部で軍と少数民族の小競り合いが続いており、国境再開のめどは立っていません。5月上旬にマンダレーの市場で爆弾が破裂し、多数の死傷者が出たり、首都ヤンゴンで外国人を狙った物取りが増加していることや、国内3箇所で夜間外出禁止令が出ているなど、との情報も。渡航者は十分ご注意ください。
 ただし、ラノーンやメーソットなど、メーサイ以外のタイ・ミャンマー間国境は通常どおり開いています。国境付近の担当官曰く「マイミーパンハー(問題なし)」とのこと。お手軽にミャンマーの香りを感じたい方は、こちらへ。
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時事速報2001年6月18日(月)第一便より
◎ミャンマー訪問の目的は麻薬問題解決協力−タクシン首相はミャンマー訪問を強調
 タクシン首相は予定通り19,20日にミャンマーを訪問することを確認した。同相は「今回のミャンマー訪問の目的は、麻薬問題解決方法について話し合うが、経済については深入りしないため、問題が無いはずだ」と述べた。外国通信社はこのほど、ミャンマー政府がタイに対して不満のため、ミャンマーを訪問するタクシン首相一行を歓迎しないと報道した。(クルンテープトラキ18日=16面)
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バンコク週報 2001年6月15日〜21日号 962号 アジア経済1面より
 タクシン首相のミャンマー訪問確定
 タイのタクシン首相は6月19,20日の両日、ミャンマーを訪問する。同訪問の最大の課題といえるのが麻薬制圧と国境紛争停止。両国の関係は2月8日にミャンマー国軍が反政府勢力であるシャン州軍を攻撃するためタイ国境内のタイ軍基地を占拠して以来、悪化した。またタクシン首相が麻薬制圧に積極的なことから、国境付近での密造・密輸で両国は責任のなすり付け合いを続けてきた。最近ではタイのマスコミによるミャンマーの体制批判や、ミャンマーのマスコミによるタイ王室批判などに発展している。タクシン首相のミャンマー訪問にはタイ政府や知識人の中に「時期尚早」と反対する声もあるが、首相は両国関係を立て直すため決意した。なお、タクシン首相は13日、14日にラオスを訪問。さらに18日、19日にカンボジアを訪問する予定になっている。最高裁判所の資産隠匿判決の前に国民の支持を高めるため近隣諸国との外交でも得点を稼いでおきたいようだ。

引用同上
 2万人のワ族が国境付近に入植
 ミャンマー政府はタイ国境付近での勢力を増強するため、国軍が新しく開発した居住域にシャン州北部から国軍傘下の約2万人のワ族を入植させた。これらのワ族は反政府勢力シャン州軍に対抗する予備軍ともなりそうだ。
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時事速報2001年6月13日(水)第一便より
ミャンマータチレク通関所を再開か−タクシン首相の同国訪問で
 タクシン首相は今月19日から20日まで、ミャンマーを公式訪問する。タイ・ミャンマー国境問題解決チームのメンバーであるチェター元陸軍司令官によると、同首相の今回の同国公式訪問を契機に、ミャンマー政府は現在閉鎖しているタチレク通関所を再開する予定という。タクシン首相は同国政府と、@麻薬鎮圧A相互国内政治の不介入B投資・貿易C国境線設定・国境地域の貿易通関所の開設−に関する覚書に調印する。
 一方、タクシン首相はミャンマー訪問に先立ち、18日から19日まで、カンボジアを公式訪問する予定で、同国政府と経済協力の枠組み協定に調印する。(プチャカーン13日=1面)
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時事速報2001年6月12日(火)第二便より
◎タイ首相が13日からラオス、カンボジア、ミャンマーを公式訪問
  =スラキアト外相、アディサイ商業相らが同行=
 首相府によると、タクシン首相は13,14日の両日、ラオスを公式に訪問する。これにはスラキアト外相、アディサイ商業相、スダラット厚生相が同行する。首相一行の日程は13日午後1時、ドンムアン空港基地から空軍特別機で出発、午後2時ラオスのビエンチェンのワットタイ空港に到着。午後3時からラオス首相府でブンニャン・ボラチット首相と会談する。このあと、カムタイ・シパンドン大統領を表敬訪問。夜はラオスプラザホテルでラオス首相主催による夕食会に出席する。
 14日は午前、在ラオスのタイ人実業家と懇談後11時15分、ワットタイ空港からコンケンに立ち寄り、同日夕刻、バンコクドンムアン空軍基地に到着する。
 なお、タクシン首相、18日から20日までの3日間カンボジア、ミャンマー両国を正式訪問する。
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時事速報2001年6月12日(火)第一便より
◎メコン川で貨物船から覚せい剤900万錠を押収−ミャンマー軍
 タイ・ミャンマー国境当局からの報告によると、10日、ミャンマー軍は同国地域内のメコン川のポン市船着き場で、停泊中の大型の野菜運搬船から覚せい剤900万錠を押収した。ミャンマー当局によると、この船の船主は中国の会社で、船長はワー族系のミャンマー人。中国から出港し、目的地はチェンライ県のチェンセーン郡だとみられる。
 タクシン首相は今月19〜20日、ミャンマーを訪問する予定で、今回の覚せい剤押収は同国政府がワー族の覚せい剤取引を支援しているとの批判をはね除けるためのものと見られる。(サヤムラット12日=1面)
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時事速報2001年6月11日(月)第一便より
◎タクシン首相はミャンマー首脳と麻薬問題を協議−来る19,20日のミャンマー訪問
スラキアト外相によれば、タクシン首相が今月19,20の両日にミャンマーを訪問する目的はミャンマー軍首脳と麻薬問題について協議のため。さらに、同問題を共同で解決するための覚書に調印の予定。一方、タイ・ミャンマーの国境問題については、地方レベルの合同委員会に任せるが、未結論なら、国家レベルで解決する方針という。
 一方、ミャンマー軍政府はタイに対する批判を続けている。AFP通信社が10日報道したところによれば、ミャンマー軍政府は声明書を出した。その主な内容は、ミャンマーはタイの山羊。タイ国内で犯罪、麻薬取引関係、自動車・武器の密売などの問題が起きるとタイはミャンマーに罪をきせているという。(クルンテープトラキ11日=20面)
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6月9日サンクラブリーに行ってみました。
結果としては、ミャンマーに入国することが出来ました。

 初めにサンクラブリーの町中にあるイミグレーションに行きましたが、シャッターが下りていたので、「こりゃ駄目かな???」と思いつつ、チェディーサムオン(スリーパコダパス)の国境に行きました。国境の係員に聞くとイミグレーションが閉まっていることは知りませんでした。(いつもは開いているのかな??)
 仕方がないので、チェディーサムオンの事務所でパスポートと写真を預け引き替えにミャンマー事務所に手渡す書類を受け取り、ミャンマー事務所で同書類とパスポートのコピー、外人大人一人US$10、タイ人一人25THB、車一台25THBを支払い、入国できました。
(注;サンクラブリーの町中では証明写真も撮れるしパスポートのコピーも出来ますが、チェディーサムオンでは出来ません。)

 チェディーサムオンの事務所で質問してみた結果、
 1.チェディーサムオンの国境は今回の事件で閉じたことはない。
 2.メーソートー、メーサイは未だに閉じている。
とのことでした。(但し、チェディーサムオンの国境もバンコクのイミグレーションが持っている情報では閉まっていることになっており、メーソートーも行ってみなければ分からないと言うのが実状と思われます。)

 前回、ここのミャンマー側で買い物をしたときよりも、心なしか活気が無く、また、品物の値段も上がっている印象を受けました。
 また、通常はミャンマー側市場で買い物をしてタイに持ち帰っても全く問題なかったのですが、今回はタイ側の検問所(国境から数キロ離れたところ)で荷物チェックがありました。あまり大量に買い込むとなんらかのペナルティーがあるかもしれません。

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時事速報2001年6月7日(木)第一便より
◎「タイ人は怠け者」と酷評=ミャンマーの教科書記述が波紋
 [バンコク6日ロイターES=時事]「タイ人は怠け者で日和見的で遊び好き」−。ミャンマーで6日、こんな記述を含む学校の教科書が配布され、隣国タイでは、両国関係をさらに害しかねない「誤解」があるといった声が上がるなど、波紋を呼んでいる。
 この教科書は9歳から14歳までの義務教育で使用される。タイの国民性に関する章では、「楽しいことにふける特徴がある」とした上で、「自立への願望がなく、刻苦勉励といったことにほとんど関心がない」などと表現している。
 タイの外交政策についても「風に吹かれて曲がっている」と批判的で、ミャンマーに対して誤った態度を持った「悪い隣人」と記述した。
 タイのスラキアット外相は同日、こうした記述内容は歴史の不正確な解釈だと指摘し、ミャンマー指導者と会う際にこの問題を取り上げる意向を示した。

時事速報2001年6月7日(木)第一便より
◎ミャンマーの歴史学教科書の内容を調査、タイ王族非難の内容含むとの説−タイ文部省
 カセム文相によると、ミャンマーの小学4年生用の歴史教科書にタイ人が怠け者で、タイ王族は王位を維持するため外国に頭を下げていたとの批判内容が含まれているとの情報を受けたため、パノム文部次官にその教科書を入手して内容を詳しく調査するよう指示した。もし、本当にそのような内容が書かれておれば、外務省に抗議するよう求めるという。(マティチョン7日=1面)

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時事速報2001年6月5日(火)第一便より
◎ミャンマー訪問のため憲法裁判所に出廷できず−タクシン首相が出廷回避の理由
 タクシン首相の資産隠し疑惑事件を審理中の憲法裁判所は被告、原告双方による最終弁論のため18日に開廷することになっている。タクシン首相は先に文書を提出するほか、自ら裁判所に出廷し最終弁論を行うとしてきたが、今になって裁判所には出廷しない可能性が強い。出廷回避の理由はミャンマーを訪問するものとみられる。同首相は4日、外国訪問は憲法裁判所の審理日程より先に設定されており、ミャンマー訪問は今月中になっている。18日に当たるかどうかは未定。また、仮に(18日に)当たっても変更できるかどうかも分からないという。(タイポスト5日=1面)
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読売新聞衛星版 2001年6月8日(金)5面 YOMISAT アジアより
  ミャンマーの歴史教科書
  タイ外相が批判 「ねじ曲げられた情報」
 タイのスラキアット外相は六日、記者団に対し、ミャンマーの新しい歴史教科書でタイが批判されていると述べ、「ねじ曲げられた情報」は両国関係を一層悪化させる恐れがあると警告した。
 六日付のバンコク・ポスト紙などの報道によると、小学校四年生用の新教科書は「かつてタイの国王は王国維持のため、しばしば西欧諸国の圧力に屈した」などと記述。また、タイはミャンマーの反政府勢力を支援していると指摘し、タイ人についても卑屈で怠惰な国民性だとしている。
 タイとミャンマーは、今年に入って国境付近で衝突を繰り返し、メディアを通じた非難合戦も激化。外交を通じた早急な関係改善が求められている。(共同)

 但し、うちの社長(タイ人)に言わせると、教科書問題はミャンマーが悪いとかいうものではない。タイの教科書ではやはりミャンマーのことを良くは書いていないし、タイが一番という表現になっているとのこと。
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バンコク週報 2001年6月1日〜7日号 960号 10面 週間ニュースより
  五月二十八日(月)
  軍当局の話し合い
 ターク県メソット郡からの報道によれば、タイ・ミャンマー国境地帯を管轄する両国の軍当局者による話し合いが行われる予定だったが、会場のメサイ郡役場にミャンマー側の代表は姿を見せなかった。両国間では、領有権や薬物問題を巡り、相手側に砲撃するなどの問題が起きているため、その解決のために早期に軍当局者が話し合うことが望まれていた。また、チャワリット副首相兼国防相はこの日の夜、ミャンマーの国防省は話し合いを一日ないし二日先延ばしすることを望んでいると述べた。この発言を聞いて、タイ側の交渉団の代表、アカラデート第三管区副司令官は「自分たちには何も連絡がなかった」と驚いたということだ。

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◎ワー族による王室支援プロジェクト付近への銃撃問題でミャンマーに抗議

時事速報2001年5月24日(木)第1便より
 ミャンマーの少数民族ワー族が22日、チェンマイ県ドイアーンカーン地区にある王室支援の農業研究プロジェクトの所在地から約1キロ離れたところを銃撃した問題について、チャワリット国防相がタイはミャンマー政府に抗議書を提出することを明らかにした。陸軍大将スラユット陸軍司令官はプミポン国王に現状を報告ずみという。一方、同日、軍人はメーホンソン県の国境地帯でタイに覚せい剤を密輸入しようとしたワー民族武装グループと衝突し、犯人6人を逮捕し、双方の重軽傷者が出たもよう。(ネウナー24日=1面)

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バンコク週報 2001年5月18日〜24日号 958号 2面
 タイ・ミャンマー国境線 ミャンマー側が一方的に領有主張
                ・・・・「タイ兵は武力で撃退」
 タイ・ミャンマー国境地帯では、チェンライ県のホアロン丘に立て籠もった約三十人のミャンマー兵がタイ国軍によって撃退されたばかりだが、今度はホアロン丘にほど近い丘陵ドイランで両国軍の緊張が高まっている。
 町レベルの国境委員会議長を務めるミャンマーの中佐が送った抗議書は、「ドイランはミャンマー領であり、ここに駐屯するタイ兵が撤退しないなら武力で撃退する」とタイ側に伝えている。
 スラユット・チュラノン陸軍司令官は、ミャンマー側の主張を全面的に否定、「タイ陸軍は攻撃されれば反撃する」と明言した。タイ・ミャンマー国境地帯を管轄する陸軍第三管区のワタナチャイ・チャイムンウォン司令官も、「ドイランがタイの領土であることははっきりしている。ミャンマー側がどのような根拠で自国領と主張しているのか理解に苦しむが、ミャンマーが攻撃を仕掛けてくれば、戦争になるだろう」と語っている。
 ドイランは、両国が以前から領有を主張している場所の一つ。国境線の画定については、両国が共同で作業を進めることで合意しているが、実際は進展していない。このため、問題の地域に関し、一方がその領有を強く主張すれば挑発的な行為と受け止められる。ワタナチャイ同司令官は「このような要求は通常考えられない。まるでタイに喧嘩を売っているようだ」と述べている。

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本件に関して日本国外務省からタイ国に関する海外危険情報が出ています。(5/17付)

ターク県、メーホーンソン県、チェンマイ県及びチェンラーイ県のミャンマーとの国境付近

タイでは、北部のミャンマーとの国境地域において、ミャンマー軍と少数民族部隊もしくは少数民族部隊同士の戦闘が散発しています。外務省は、同地域への渡航について、2001年5月17日付で以下のとおり「海外危険情報−注意喚起(新規)」を発出しました。

「外務省海外危険情報」タイ

(ターク県、メーホーンソン県、チェンマイ県及びチェンラーイ県のミャンマーとの国境付近):危険度1「注意喚起」(新規)
詳細は下記URLをご参照ください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/anzen/asia/007.html

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◎タイ外務省がミャンマーに抗議書−少数民族によるタイの主権侵害支持で

時事速報2001年5月16日(月)第1便より
 タイ外務省は15日、駐タイ・ミャンマー大使に抗議書を送付した。これは@ミャンマー少数民族カレン族が去る5月1日、タイ領ターク県の軍人のチェックポイントを攻撃、死傷者9人を出した Aミャンマー少数民族ワー族が同3日、タイ領内のカオホアロン丘の占拠−の2事件に対しミャンマー政府軍がこれを支援していた明確な証拠があるため。外務省はまた、カオホアロン丘奪回作戦の事実関係の説明も行った。ミャンマー政府は先にタイ軍がF−16戦闘機でミャンマー人の住宅にミサイルを撃ち、児童を含む6人を負傷させ、多数の家畜が死亡したというタイ非難の声明を発表したこれに対しタイ外務省は空軍部がワー族を威嚇するため、戦闘機F−16を使用、約1時間ソニックボムブ(超音速飛行の航空機による衝撃波が地上に達して発する轟音)を行ったことに過ぎず、ミサイル攻撃を否定した。(マティチョン16日=1面)

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◎ミャンマー軍部はタイ陸軍が主権侵害として抗議書−タイ側は否定、国境警備を強化

時事速報2001年5月14日(月)第1便より
 タイ陸軍部筋によると、ミャンマー軍部は13日、タイ陸軍のチェンマイ国境基地35カ所が同国領内に侵害しているとして抗議書を送付した。さらに、ミャンマー側はタイ軍がこれら基地から撤回しなければ、報復措置をとるという。これに対しタイ陸軍はミャンマー領を侵害していないことを確認。従って陸軍少将ソンブンキアト第3軍管区副司令官はミャンマー軍に対応するため、関係機関と緊急会議を開き、国境の警備強化を指示した。(デーリーニュース14日=1面)

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◎ミャンマー政府がタイ非難の声明を発表−F16でミサイル攻撃、子どもなど6人負傷

時事速報2001年5月12日(土)第1便より
 タイ軍部は北部国境から約200〜300メートルのタイ領内にあるカオホアロン丘を占拠していたミャンマー少数民族ワーの武装兵を攻撃し、同丘を奪回した。11日の現場視察で多数のワー族の死体を発見したという。今回のカオホアロン丘奪回作戦で空軍部がワー族を威嚇するするため、戦闘機F−16を使用、約1時間ソニックボムブ(超音速飛行の航空機による衝撃波が地上に達して発する轟音)を行った。しかし、ミャンマー政府スポークスマンはタイ軍がF−16戦闘機でミャンマー人の住宅にミサイルを撃ち、児童を含む6人を負傷させ、多数の家畜が死亡したというタイ非難の声明を発表した。これに対しチャワリット副首相兼国防相は「これがミャンマー政府の誤解。兵隊わずか30〜40人を制圧するためにはミサイルを撃つ必要がない」と語った。(タイラット12日=1面)

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◎10日、タイ軍部は戦闘機F−16によるソニックボムブでワー族を威嚇

時事速報2001年5月11日(金)第1便より
 タイ軍部は去る7日から、タイ北部国境から約200〜300メートルタイ領内に入ったカオホアロン丘を占拠していたミャンマー少数民族の武装兵を駆除し、同丘を奪回した。また、陸軍は10日、カオホアロン丘から南方1.2キロ離れたバーンクム、チョンカウクラダイマーでワー族を威嚇するため、戦闘機F−16を使用、約1時間ソニックボムブ(超音速飛行の航空機による衝撃波が地上に達して発する轟音)を行った。同威嚇行動はタイ軍部がワー族の数百の武装兵がカオホアロンへの支援行動を準備しているとの情報を入手したためという。(サヤムラット10日=1面)

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◎ワー族20人が死亡、22人が負傷−タイは10日までにカオホアロン丘を奪回

時事速報2001年5月10日(木)第1便より
 ミャンマー少数民族ワー族の武装兵約30〜40人が去る7日よりタイ北部国境から約200〜300メートル離れたタイ領内のカオホアロン丘を占拠した。タイ陸軍第3軍管区司令部は退去させるため、8日から9日にかけて攻撃を続けていた。この結果、ワー族20人は死亡、22人が負傷。タイ軍部隊は10日までに残り10人を制圧、カオホアロン丘を奪回する予定という。
 なお、今回のカオホアロン丘占拠はワー族がタイ国境を通じて覚醒剤2000万錠を輸送するため、タイの目をごまかすために仕組んだものと言われている。(マティチョン10日=1面)
(ワー族の兵隊の数が記事の中で矛盾しています。こんなのも日常茶飯事!!)

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◎タイ軍がミャンマー軍を攻撃、カオホアロン丘を奪回 (奪還できそうの間違いか??)

時事速報2001年5月9日(水)第1便より
 ミャンマー軍と同国の少数民族ワー族の武装兵約30人が7日、北部国境から約200〜300メートル離れたタイ領内のカオホアロン丘を占拠した。タイ軍は退去するよう警告のため煙弾を撃っても、タイ・ミャンマー国境委員会のタイ代表が抗議書を送付しても無視されているため、タイ陸軍第3軍管区司令官は8日、ミャンマー兵への攻撃を命令した。タイ軍部隊は8日から9日にかけて大砲などを撃ち込み、ミャンマー側に多数の死傷者が出たとみられるが、退去していない。タイ側は空軍部も8日から戦闘機を用意しており、空襲も準備。このため両側軍の争闘が激しくなるとみられる。(タイラット9日=1面)

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◎ミャンマー軍がタイ領のカオホアロン丘を占拠−タイ側は奪い返しのため戦闘を準備

時事速報2001年5月8日(火)第1、2便合併号より
 ミャンマー軍と同国の少数民族ワー族の武装兵約30人が7日、北部国境から約200〜300メートル離れたタイ領内のカオホアロン丘を占拠した。タイ軍は退去するよう警告のため煙弾を撃ったが、ミャンマー側は無視している。タイ・ミャンマー国境委員会のタイ代表が抗議書を出しても何らも返事がなかった。このため、タイ側第3軍管区司令官は付近住民を安全地帯に避難させ、軍事行動を準備しているという。(マティチョン8日=1面)

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バンコク週報 956号 2001年5月4日〜10日号 2面

○タイ・ミャンマー国境地帯
 ミャンマー少数民族がヘロイン密造
  覚醒剤も年間7億錠がタイに流入
 タイ・ミャンマー国境地帯のミャンマー領内で、覚醒剤の密造・密売で資金を得ている少数民族武装勢力「ユナイテッド・ワ・ステート・アーミー」が、ヘロインも密造・密売している疑いが濃くなった。当局は、先に国境地帯で同勢力が密造したと見られる覚醒剤を七百六十万錠、六百十五万錠と続けて押収したが、その中にはそれぞれ四.五キロのヘロインが同梱されていた。
 陸軍第三管区のワタナチャイ・チャイムンウォン司令官は「今回の摘発で同勢力が覚醒剤だけでなく、ヘロインも密造していることが明らかになった」と述べている。第三管区が確認しただけでも、同勢力の密造所は国境地帯に五十五カ所。このうちターク県の国境に近接する六カ所では、ユナイテッド・ワ・ステート・アーミーがミャンマーの軍事政権寄りとされる少数民族武装勢力「デモクラティック・カレン・ブッディスト・アーミー」を雇って、密造所を警護している。
 当局はこの四カ月に三千万錠に及ぶ覚醒剤を押収した。ワタナチャイ司令官は、「今年一年間に、国境地帯からタイ国内へは合計七億錠程度の覚醒剤が流れ込むだろう」と語っている。
 また、タイ国軍ナレスワン部隊のトモン・キティソポン司令官によれば、ユナイテッド・ワ・ステート・アーミーは、タイ国内に薬物を持ち込むルートをターク県の国境地帯に移し始めているという。これは、タイ北部の国境地帯からの持ち込みが、タイ側の厳しい摘発により難しくなっていることが原因と見られる。
 同司令官もターク県の国境地帯で、デモクラティック・カレン・ブッディスト・アーミーがユナイテッド・ワ・ステート・アーミーの密造所を警備していることを「周知の事実」と指摘した。これは、両勢力とミャンマー国軍の共通の敵である少数民族武装勢力「カレン・ナショナル・ユニオン」を倒す目的で、協力関係を結んでいるためらしい。
 薬物問題と言えば、今や誰もが覚醒剤を想像するが、ヘロインの需要も減ってはいない。第三管区関係筋では、黄金の三角地帯ではいまだにケシが年間約二千トン生産されており、二百トン前後のヘロインが精製可能なものと見ている。
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バンコク週報 956号 2001年5月4日〜10日号 アジア経済 1面
 ASEAN外相会議
麻薬撲滅・格差是正で協調確認
 ASEAN域内の政情安定に課題
 ミャンマーの首都ヤンゴンで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)非公式外相会議が三十日、域内における経済格差是正や麻薬撲滅など諸問題解決に向けた協調体制の強化を確認し、閉幕した。詳細についてはベトナムの首都ハノイで開催される七月の定例会議で協議される。
 ヤンゴン郊外パンライン・ゴルフ場で開かれた今回のASEAN外相会議は非公式としては第一回目。地域機構としてASEANの国際社会における外交能力が問われる中、外相間の交流を促すことで、加盟国間の結束を固める目的で実施される運びとなった。
 今回の会合には、今年に入り新政権が誕生したタイからスラキアット外相が初参加。二月以来タイ・ミャンマー国境付近で軍事衝突が多発したため国境が閉鎖されるなど、悪化した対ミャンマー関係の早期修復に大きな期待を背負ってのヤンゴン入りとなった。
 しかし、会合で、ASEAN加盟国十カ国の外相は域内における麻薬取り締まり強化に合意したものの、世界的な麻薬生産地を抱えるミャンマー政府は「タイ政府はミャンマー領内に住む少数民族組織を後押しし麻薬を生産している」と指摘。タイ国内に蔓延する麻薬のおよそ八十%がミャンマー国内で密造されているとするタイ政府に対し、「自国内における麻薬問題の責任を他国へ転嫁している」とのべ、タイ政府を非難した。
 さらに、翌一日未明にはミャンマー政府派の民主カレン仏教徒軍(DKBA)がタイ領内のタイ陸軍キャンプ地を襲撃、村民三名が死亡する武装衝突が起こるなど、麻薬を巡る両国関係の溝はますます深くなるばかり。麻薬撲滅に向け両国協力体制作りにはなお時間がかかる様相を呈している。
 また、経済面では、加盟国間の経済格差是正へ向け域内の協力を確認。主要輸出国である日米の経済低迷を受け経済成長見通しの下方修正が相次ぐなど域内の景気減退が顕在化する中、これに追い打ちをかけフィリピンやインドネシアでは政情不安が拡大、加盟国内への波紋が懸念されるなど予断を許さない状況だ。
 ASEAN加盟国は三日からカンボジア北西部シェムリアップで経済閣僚会議を開催する。ASEAN域内の市場統合の具体策が話し合われる同会議において、これらの世界的な景気低迷の波を乗り越える出口を模索するためにもASEAN加盟国が一致結束し、AFTA(ASEAN自由貿易圏)の早期実現に向け総力を集結する覚悟で望みたい。

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◎タイ・ミャンマー関係にひび−タイが米国から計画受け、ミャンマー少数民族支持を強く批判

時事速報2001年5月3日(木)第1便より
 スラキアト外相はミャンマーを正式に訪問中なのに、タイ・ミャンマーの外交関係にはひびが入っている。ミャンマーの情報局のジョー ウィン副局長はきのう、タイ政府に対して強く批判する声明書を出した。その内容によると、タイが米国の計画を受け、ミャンマー少数民族を支持しているだけではなく、タイがミャンマー領内で麻薬を製造しているが、この問題を解決できないため、ミャンマーに罪をきせる汚い計画を採用していること。
 一方、チャワリット副首相兼国防相はこの問題で、第3軍管区司令部にタイ・ミャンマー国境問題を解決するため、武力の使用を中止するよう指示し、「武力で問題を解決していてはタイ・ミャンマー両国間の外交関係を難しくさせている」という。(クルンテープトラキ3日=16面)

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◎ターク県タイ・ミャンマー国境は緊迫化、両国間の国境問題交渉失敗

時事速報2001年5月2日(水)第1便より
 ターク県筋によれば、去る1日未明、ミャンマー政府支持のカレン小民族(DKBA)約50人は同県プププラ郡ムンルチャー村を攻撃し、同基地にあるタイ軍部と衝突した。
この戦闘でタイ村民3人が死亡、タイ軍人2人を含む3人は負傷。約20世帯が砲弾の破片で被害を受けている。
現在、同村民700人以上は安全地帯に避難済み。今回のミャンマーによるタイへの攻撃はミャンマーがタイ政府による国境での麻薬取引掃討策に対して不満とみられる。一方、外国通信社の報道によれば、スラキアト、タイ外相は同日、ミャンマーを正式に訪問し、ミャンマー政府首脳とタイ・ミャンマー両国間の国境問題について交渉したが、失敗したという。(クルンテープトラキ2日=15面)

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◎チェンライ県国境で外出禁止令−ミャンマー部隊はタイ部隊に攻撃

時事速報 2001年2月12日第一便より
ミャンマー政府部隊が9日、チェンライ県メーファルアン郡のタイ軍の出先基地を攻撃、占拠した。
このためタイ軍はミャンマー軍を攻撃し同基地を奪還した。
この戦闘でタイ軍人7人と村民2人が死亡。
これは麻薬取引関係の少数民族を掃討しているミャンマー部隊が同県メーファルアン郡でのタイの軍基地を使用したいため、タイ側に数回申請していたが、タイ軍隊はこれを認めていない。
このため、ミャンマー部隊はこの基地を攻撃したものと見られる。
また、タイ側はメサイ郡の村民を安全地帯に移動。チェンライ県メーサイとメーファルアンの両郡で夜間の外出禁止令を実施している。
(デーリーニュース紙=12日1面)

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