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いいかげんな塗装。・・・映画「パールハーバー」どころではない!
・・・しかし、楽しい!

零戦の塗色に関するいくつかの考察。

なんてったって零戦 Part-1

零式艦上戦闘機二十一型

ハセガワ 1/48

旧日本海軍の艦上戦闘機。略称「零戦」または「ゼロ戦」。
「零式艦上戦闘機」の「零式」とは皇紀2600年(昭和15年)に正式採用されたことを示す。試作要求は昭和12年(12試艦上戦闘機)。略号は「A6M」。長大な航続距離と高い空戦性能で太平洋戦争初期に華々しい戦果を挙げ、第2次大戦における傑作戦闘機のひとつとして世界的に知られる。

塗装は定番のブルーグレイ(灰緑色)
私的には零戦のイメージに一番近い色です。
零戦の塗色については
「明灰白色」「灰緑色」「現用飴色」など様々な説がありますが
ここでは零戦の塗色について私なりの考察をしてゆきます。

零戦の塗色に関して米兵の証言の中に「マスタードイエロー」という報告があったそうです。人が色を認識すること、あるいは記憶することがいかにいいかげんなことか。これなどたぶん戦闘中の一瞬の認識、とても塗色のことなどにかまっていられない状況だったはずです。しかもその時の状況が、朝か昼か夕方か、晴天か曇天か、順光か逆光か・・・様々な要因で見た目の色の認識は大きく異なります。特に「灰色」はそれ自体がキャンバスのように様々な色を反映する難しい色です。 
また当時のモノクロ写真で機体色が比較的暗く写っているものがありますが、それをさして零戦の塗色がかなり暗い灰色
「現用飴色」だという判断はできません。フィルムの性質(当時のオルソパンクロマチック)や露出、印画紙に焼きこむタイミングなどでいくらでもプリントの濃度が変わってしまうということは写真をやってるひとなら理解できると思います。モノクロ写真で塗色を判断する場合は同じフレームの中の他のものと比較対照することも大切です。

灰緑色

明灰白色

「明灰白色」は私の勝手にイメージするところでは三菱っぽいイメージです。
かつてはこの明灰白色が零戦のスタンダードカラーでした。私たちの世代にとって零戦21型は絶対にこの色なのです。この「明灰白色」は根拠のない色ではありません。戦後、当時のパイロットや整備の方々の記憶が確かな時代にリサーチしたものだからです。
零戦は三菱と中島で並行して製作していましたが、三菱製と中島製では塗色が若干違うかもしれません。カウリングの黒塗装の発色が違うことはご存知かもしれませんが、中島ではもともと大量に陸軍機を製作してましたから陸軍機用の
「明灰緑色」が多量にストックしたあったはずで、それをもとに混色、流用したかもしれません。可能性???

*事実その1
塗料は、調色された状態で三菱や中島に納品されます。航空機製造工場で調合されることはありません。

以前ハワイの米陸軍Museumを訪れた時、撃墜された日本軍機(零戦か97艦攻)の外板が当時のままの状態で展示してありました。館内の照明が暗かったのではっきりした色はわからないのですがタングステンの光源のためか外板はちょっと褐色をおびた灰色に見えたと記憶しています。

これは多分零戦の20mm機銃だと思います。


同じ機体でも撮影条件が変わればこんなに発色が違います。
現代の最新デジカメをもってしても状況によってはこれだけ発色が異なります。しかも実機が新品か、稼働機かでも塗色は変化します。稼働機の場合、塗装表面が徐々にチョーキング(Chalking)という現象で白っぽく劣化してゆきます。日本語では白亜化(はくあか)とも言い、主に塗装表面が暴露状態の際に紫外線・熱・水分・風等により塗装面の表層樹脂が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョークのような粉状になって顕われる現象や状態をさしていいます。これが「零戦は明灰白色」の裏付けとなる説です。南方で廃棄され退色した真っ白な零戦のカラー写真を見たことがあるとおもいます。
また当時の信頼できる情報としてはミッドウエー海戦時アリューシャンで零戦を鹵獲した米軍の調査報告書があります。そこには
零戦の塗色は「ブルーグレイ」と明記してあったそうです。空母艦載機なので機体の塗装表面の状態は良かったと思います。

「現用飴色」???

「灰緑色」

個人的にはやはりこちらの塗色が零戦らしく感じます。

Contrail 飛行機雲 ******(世界の名機、珍機、駄作機のコレクションです。)

明灰白色

現用飴色?

同じ写真をフォトショップで加工、プリント濃度を変えてみた。

大戦機の研究家S・N氏が物議を醸した「あめいろ」
S・N氏は特にドイツ機の考証での造詣の深さでは指折りの方です。ドイツ機を作る時は大変お世話になってます。(*^_^*)
このS・N氏が「MA増刊・日本海軍機の塗装とマーキング」誌上で
「現用飴色」を発見したと公表。
その後、雑誌(誌名失念)に「現用飴色」と称して参考に塗装した21型がオリーブドラブ色だったのにはショック!「これはなにかの間違いだ!」
迷彩研究報告書には
J3灰色ノワズカニ飴色ガカリタルモノと記載されていたそうです。くだけて言えばちょっとだけ褐色をおびた灰色です。つまり「ほとんど灰色」だったということでしょう。
正式名称「現用飴色」?・・・この「現用飴色」という言葉はたぶんこの報告書以外では使われていないとおもいます。研究色ですからこの報告書で便宜上、一時的に使われた言葉の可能性があります。現にカラーチップの添付もなかったそうです。
三菱や中島の工場、あるいは整備の方たちはこの塗料をどう管理したのでしょうか?やはり
「J3灰色」という呼称だったのでしょうか?

ここへきて各社ともに「灰緑色」で落ち着きつつあります。
この色を基本に暗くしたり明るくしたり、濃くしたり薄くしたり、がよろしいのではないでしょうか。

やや褐色を帯びたブルーグレイで仕上げてみました。実際の機体色は写真などを見ると、もう少し暗い感じですがスケールイフェクトを考えるとこのくらいでしょうか。

零式艦上戦闘機二十一型

Sweet 1/144

零戦の塗装に関する興味深いHPがあります。

零戦の宿敵、グラマン(Sweet 1/144)
こちらもお薦めです。

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*旧日本海軍の航空機用に制定された色見本帳をもとに調合したそうです。

211 灰緑色

●ガイアノーツから発売された海軍航空機用標準色

灰緑色

明灰白色

●タミヤから発売されているスプレー塗料。

SWEETの塗装説明図にはオーストラリアの復元機からオリジナルの塗色を調査して印刷インクの色見本の近似色を紹介しています。PANTONEというメーカーの「5783U」が最も近い色だそうです。HPにアクセスすると下記のような色見本が検索できます。

http://www.pantone.com/pages/pantone/index.aspx

●SWEET1/144零戦の塗装図

アメリカ版ゼロ戦レッド!!!

こちらも20ミリ機銃4丁のゼロ戦改?
壮絶!機体が穴だらけで火を噴いてます。