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『日本流通企業の戦略的革新―創造的企業進化のメカニズム』
陳海権 (中央大学総合政策博士・中国曁南大学助教授)著
日本僑報社、2004年4月1日発売。
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まえがき
生物学者のリチャード・ドーキンス(Dakins)は、その著書『利己的な遺伝子』「1989」のまえがきの中で、科学者の貢献が新しい学説を提唱したり、新しい事実を見つけたりするよりも、これまでの学説や事実を見る新しい見方を見出すことにあると指摘している。このような新しい観点は検証や反論することができないが、より多くの命題や事実が得られる可能性があるとしている(中田「1998」、2ページ)。ちなみに、ドーキンスは利己的な遺伝子という新しい視点から生物や文化の進化を説明した。
本書は、近年国際的に注目されている進化論的アプローチを援用するとともに、学際的な研究を指向し、研究対象である流通企業の全体像を多面的に描きながら、ダイナミックに変貌する対象への根底的に接近するという総合的な分析視角から「革新プロセスの4フェーズモデル」を構築した。そして、日本の大規模流通企業に事例を求めて、これまで十分に解明してこなかった小売事業を中核とする大規模流通企業(グループ)の戦略行動の全体像について、理論的・実証的解明を試みた。なお、本書は著者が中央大学大学院総合政策研究科に提出した総合政策博士学位論文『企業進化の創造的環境適応メカニズムの研究―日本大規模流通企業の戦略行動の総合的解明―』(2003年2月審査合格)である。そして、学位論文は中央大学から第8回船木勝馬学術奨励賞を授与された。
しかし、論文を作成するプロセスは、順調ではなく、試行錯誤の連続であった。とくに、論文のタイトルは、中身が全部出来上がるまでに決まらなかった。サブタイトルを含めてたった2行のタイトルは、実に4年にもかかったのである。
修士時代において、私は、ダイエー、イトーヨーカ堂、イオンなど日本に代表される大規模流通企業について、オーソドックスな産業経済学、消費者行動論の手法で綿密な実証研究を行った。当時、学際的な研究の重要性も理解していたが、博士課程に進学すると、これまでの蓄積した実証研究をもとに学際的な視点から新しい流通企業論を構築しようと心に決めた。しかし、学際的な研究といっても、すぐ直面したのは、どうやって理論を構築するのかという根元的な方法論の問題である。
悩んでいる中で、私は、知らずの内に、本屋さんで異分野の本を含めた多くの著書の目次に目を通した。そして、図書館で、各大学が発行する学術誌、一橋大学、慶応大学、中央大学の経済学・経営学、商学の博士論文の要旨を読みあさった。また、結果論ではあるが、研究者としての感性を磨くために、私は、学会発表や学術論文を精力的に書くこと以外に、博士課程1年生の時から、中国、シンガポールなどの有力新聞に投稿し続けた。
こうした計画なきやり方は、やがて論文の作成に大きく貢献した。とくに、読んだ著書の中で、私に最も影響を与えたのは、進化論アプローチまたは最新の戦略論の理論的ツールを駆使し、自動車産業研究を学際的に行う東京大学藤本隆宏教授グループであった。ちなみに、藤本隆宏教授の『生産システムの進化論』[1997]以外に、彼のもとで博士号を取得した2人の元中国人留学生(李春利愛知大学助教授、陳晋天津商科大学助教授)の著書(ともに博士論文をベースに出版した本)からも多くの示唆を得た。
こうして、私は、広範な分野における過去の学問成果を触れたが、自分の理論を構築するため、それらを寛容に継承しながらも、既成の流通研究の範囲と方法を超え、新しい問題像を提起することを目指した。
かつて、産業社会にエンジンを提供したワットは自分の子供にこういっていた。「自分の才能は、たぐい稀な発明をすることではなく、自分自身や他人の発明を結合する判断力にある」(今井・金子[1986]、9ページ)。本書を完成した段階から見ると、私もワットのような判断力を少し備えていたかもしれない。私は、試行錯誤を繰り返しながら、精一杯にあらゆる可能性を探った上で、今回のような学位論文を作成することにいたったのである。
学位論文を作成していく4年間の中で、私にとって、日々は不安・悩みとの戦いでもあった。このような私に、いつも暖かく励まして下さったのは、数え切れないほど多くの方々がいる。最初に挙げなければならないのは、指導教授の林昇一教授(中央大学)であった。林昇一教授には、私にいつも暖かく励まし、自由な研究環境を提供して下さった。そして、「悩み・不安」はリーダーの条件であり、「生きていることは挑戦であること」も教えて下さった。
また、中本博皓名誉教授(大東文化大学)には、修士時代から未熟な私の原稿をご指導頂いた折、日本語の文法的なものはもちろん、1つ1つの用語の使用にあたって、その学問に対する厳しさに触れ、まさに目から鱗が落ちる思いであった感激が昨日のように思い出される。私は、こうした感激を味わえると同時に、間接的に学問の難しさと楽しさを学ぶことができた。それだけではなく、中本教授には、共著の出版および学会の共同発表にもチャンスを与えてくださった。
そして、佐久間賢教授(中央大学)には、中央大学総合政策研究科博士後期課程を受験する前から変わらぬ励ましを頂き、その暖かいお人柄に包まれてきた。
竹田志郎(横浜国立大学名誉教授)、林周二(東京大学名誉教授)、石橋春男(大東文化大学教授・日本消費経済学会会長)、十合目光(元専修大学教授・東京都大店立地法審議会会長)、丹沢安治(中央大学教授)、菊澤研宗(中央大学教授)、丸山啓輔(大東文化大学教授)、横山彰(中央大学教授・日本経済政策学会会長)、小林秀コ(中央大学教授)、辰馬信男(中央大学助教授)、宮内拓智(京都創成大学講師)、呉恵陽(大東文化大学客員研究員・経済学博士)、段躍中(日本僑報編集長・北京大学客員教授)、董福栄(中国広東商学院教授)、そして、中央大学国際交流センターの皆さんなど多くの大学関係者から助言・指導・情報提供などのご支援を頂いた。
さらに、学界以外には、長く私の在日保証人として引き受けて下さった池沢雅英(三福紙工取締役社長・前東京合紙工業協同組合理事長)夫妻から在日日常生活の助言を頂いた。田辺孝二(経済産業省前中国経済産業局局長・早稲田大学客員教授)には、筆者にとって最初の講演の機会を与えて下さり、研究会や合宿の機会も提供して下さった。そして、田辺孝二博士が主催するWAAという国際交流団体のメンバーでもある野本克彦博士(三井物産バイオ事業開発室)が私に「遊びの心」の重要性を教えてくださった。
また、研究資料を集める度に、ダイエー、イトーヨーカ堂、イオン、西友、イズミヤ総研といった流通企業の広報関係者または研究所の方々からもお世話になった。
もとより、それ以外にもお世話になった方々の名を挙げればきりがない。これらのすべての皆様に対し、衷心より御礼を申し上げます。そして、わが家族と現在著者が奉職している曁南大学商学系の同僚にも感謝の意を申し上げたい。
最後に、とくに触れておかなければならないのは、1997年4月からの5年間、私は日本政府(文部科学省)の国費留学生として大学院に研究することができたことである。これまで勉学とアルバイトを両立にさせ、追われてきた生活にもやっと余裕が生まれ、そして研究にも専念することができた。ここでは、このような恵まれた研究環境をあたえて下さった日本政府、日本国民に感謝したい。いつかその恩に報いる行動をしたいと考えている。
2002年9月東京にて初稿
2004年2月広州にて校正
陳 海権
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★目 次★
推薦文
まえがき
序章 問題意識と本書の構成
1 問題意識
1−1 総合的な視角による企業分析の必要性
1−2 国際的な視野に立つ研究努力の重要性
2 研究目的と研究対象の選定
2−1 研究目的と課題の設定
2−2 研究対象企業の選定
3 本書の構成
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第1部 理論的考察
第1章 理論構築への視角
―進化論的アプローチの意義と既存研究の学説的考察―
1 はじめに
2 流通企業に対する見方と動態分析の方法
2−1 生態学的体系としての流通企業
2−2 企業成長・進化の動態的把握の方法
3 進化論的アプローチの意義
3−1 進化概念の再検討
3−2 企業解明における進化論の意義と企業進化の概念
4 企業進化と環境適応に関する議論の変遷
4−1 企業進化に関する既存研究
4−2 企業の環境適応に関する議論の流れ
5 流通企業の成長・発展に関する既存研究
5−1 既存小売理論・モデルに関する検討
5−2 日本流通企業に関する実証研究の検討
6 結びに代えて
第2章 分析枠組:企業進化の創造的環境適応のメカニズム
―革新プロセスの4フェーズモデル―
1 はじめに
2 企業を取り巻く環境要因
2−1 消費者行動
2−2 競争構造―競争関係の多元・重層化―
2−3 法律・政策的要因
2−4 社会文化・経済的要因
2−5 技術革新
2−6 自然環境
3 経営資源の再定義と総合戦略構築力の規定要因
3−1 経営資源
3−2 ゆらぎ
3−3 総合戦略構築力
3−4 企業革新の4フェーズ
4 企業進化と革新プロセスの規定要因と命題
4−1 経路依存性
4−2 創発性
4−3 補完性
4−4 多様性
4−5 自己組織性
4−6 存立価値
5 結びに代えて
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第2部 事例検証とその解釈
第3章 日本大規模流通企業の歴史的変遷と分子的戦略展開構造の形成
1 はじめに
2 新興流通企業の誕生
2−1 新興流通企業誕生の競争環境
2−2 「スーパー」の登場と新興流通企業の誕生
3 大規模流通企業の生成
3−1 既存研究の問題点
3−2 日本型GMS生成の構図
3−3 日本型GMSの成立と大規模流通企業の生成
4 大規模流通企業の進化
4−1 オイルショックと安定成長への適応
4−2 「冬の時代」の到来と事業多角化戦略
4−3 バブル崩壊前後と環境適応の明暗
5 大規模流通企業の戦略展開構造の特徴
5−1 分子的戦略展開構造の形成
5−2 各経営分子の位置づけ
第4章 流通企業の事業多角化と資源補完・能力蓄積のメカニズム
1 はじめに
2 事業多角化に関する分析の視点と方法
2−1 分析の視点
2−2 本章の分析課題と方法
3 流通企業の事業展開パターンの生起と資源補完メカニズム
―大手3社に事例を求めて―
3−1 出店規制と再編による業態多様化および地域補強
3−2 消費行動の変容とサービス分野への参入
3−3 経営者の経営構想力と垂直的な分野への参入
3−4 知識移転と小売業態の多様化:意図するもの・意図せざるもの
4 個別事業(企業)の事後的な能力の蓄積―セブン−イレブンのケース―
4−1 CVSの急成長の構図と背景
4−2 セブン−イレブン・ジャパンに見る事後的な能力の構築
5 流通企業のグループガバナンスの実態と課題
5−1 企業グループ形成の背景と実態
5−2 組織の設計とグループガバナンスの課題
6 結びに代えて
6−1 本章の主な論点
6−2 残された課題
第5章 流通企業のローカル化と店舗展開のダイナミクス
1 はじめに
1−1 流通企業のローカル化の概念と様相
1−2 本章の課題
2 本章の分析枠組
―小売業の空間特質と大型店店舗展開の経路依存性―
2−1 小売業の空間特質
2−2 大型店店舗展開の分岐空間
2−3 大型店店舗網形成の経路依存性
2−4 本章の分析方法
3 流通環境の変容と立地戦略の変遷
―日本大規模流通企業のマクロ分析―
3−1 都市型立地―中心市街地や駅前立地―
3−2 従来の郊外化立地
3−3 初期の郊外SC立地
3−4 本格的なSC立地時代への転換―その新展開と困難性―
4 店舗展開の経路依存性の実証分析
4−1 地域的な展開から見た出店戦略の3パターン
4−2 地域的展開の特徴―ダイエーとイトーヨーカ堂の比較検証―
5 大型店間競争の実態と郊外化に伴う地域小売業への影響
5−1 同一エリアにおける大型店間の競争
5−2 大型店の郊外出店に伴う地域小売業への影響
6 結びに代えて―主な発見と今後大型店展開のあり方―
6−1 本章の主な発見
6−2 今後大型店展開のあり方
第6章 流通企業のグローバル化と海外進出のメカニズム
1 はじめに
2 海外進出分析ための理論枠組
2−1 海外進出の動態的な構図
2−2 海外進出の創発性と経路依存性
3 海外進出の変遷プロセスと要因分析
―日本大規模流通企業のマクロ分析―
3−1 生き残りをかけた海外進出
3−2 企業基盤強化のための海外進出
3−3 市場開発のための海外進出
4 海外流通環境の変化と適応戦略―イオンのケースを中心に―
4−1 競争の激化と立地戦略の変化
4−2 現地化の必要性とその実態
5 グローバルマーチャンダイジンク戦略の進化
5−1 PB商品開発の意義と問題点
5−2 国際組織の設立とブランドの統合化
5−3 PB商品開発の成功条件
5−4 商品開発方法の進化
6 本章の結論と課題
第7章 流通企業の情報化と自己革新のダイナミズム
1 はじめに
2 情報化と情報化を通じた自己革新に関する分析枠組
2−1 情報技術と経営戦略の関係
2−2 情報の種類と性質
2−3 情報共有化と個人情報活用の重要性
2−4 情報化を通じた企業自己革新のダイナミックス
3 イトーヨーカ堂における情報化の推移と業務改革の変容
3−1 業務の効率化と情報化の初期的模索
3−2 業務改革の開始と第2次情報システムの導入
3−3 第3次情報システムの導入と業務改革の深化
3−4 第4次情報システムの導入とその問題点
4 イトーヨーカ堂の競争相手の取り組みとの比較分析
―ダイエーとイオンの物流システム改革を中心に―
4−1 ダイエーの情報化と物流システム改革の変容
4−2 イオンの情報化と物流システム改革の変容
4−3 3社の比較分析:情報化と流通チャネル変容の整合性
5 まとめと今後の研究課題
第8章 流通企業の事業再構築と創造的破壊の構図
―環境への過剰適応とその克服法―
1 はじめに
2 事業再構築の位置づけとその構成要素
2−1 事業再構築の位置づけ
2−2 事業再構築の4要素
2−3 事業再構築の必然性と困難性
2−4 本章の分析方法
3 バブル期以降日本の流通企業が直面する過剰投資問題とその解釈
―ダイエーのケースを中心に―
3−1 過剰投資の発生に関する3説
3−2 ダイエーグループの規模拡大の特徴
3−3 岐路に立つダイエーグループ
4 ダイエーに見る事業再構築の実態と問題点
4−1 試行錯誤の事業再構築プロセス
4−2 事業再構築の実態とその特徴
5 成功企業からの啓発とダイエー新生の方向性
5−1 優良企業に見る活力経営の構造
5−2 再生企業に学ぶ危機突破の行動原理
5−3 今後ダイエー新生の方向性
6 本章のまとめ
第9章 流通企業の環境保全・社会貢献活動とその戦略意義
―大手4社の環境報告書の分析を中心に―
1 はじめに
2 環境保全・社会貢献活動の概念フレームワーク
2−1 環境問題と企業経営との相互関係に関する認識の変遷
2−2 環境保全・社会貢献活動の概念フレームワーク
3 流通企業の環境対策の歴史的展開と社会的背景
3−1 流通企業の環境対策の歴史的展開
3−2 環境戦略を重視する社会的背景
4 環境マネジメントシステムの導入と環境組織の構築
―大手4社の比較分析―
4−1 環境マネジメントシステムの導入
4−2 環境組織の構築
5 環境マネジメントの実践と社会的評価
5−1 環境マネジメントの実践―事業活動と環境活動の一体化―
5−2 環境活動の取り組みの成果
5−3 情報公開と社会評価
6 結びに代えて
6−1 流通企業の環境経営の課題
6−2 共生・調和の時代に向けて
終章 理論的発見と政策的含意
1 事例検証の主な結果の総括
1−1 時間的プロセス革新の検討
1−2 空間的プロセス革新の検討
1−3 構造的プロセス革新の検討
1−4 価値創造プロセス革新の検討
2 企業進化の理論的メカニズムと政策的含意
3 今後の研究課題
参考文献
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●特別報道★著者略歴
著者略歴 陳 海権(ちん かいけん)
1970年中国広東省生まれ。1989年4月日本に留学、大学院時代では5年間日本政府国費研究留学生として勉学・研究を励んだ。2003年3月中央大学にて博士学位(総合政策)を取得。第6回清水晶記念マーケティング論文賞、21世紀中国経済発展論壇二等賞、第8回船木勝馬学術奨励賞などを受賞。2003年8月に帰国し、曁南大学管理学院商学系助教授に就任。2006年5月曁南大学現代流通研究センター副センター長。2006年10-12月、兵庫県立大学(旧神戸商科大学)客員助教授として来日『中国流通論』を担当。現在、中央大学客員研究員(2004年4月ー現在)など兼任。専門は流通戦略論。
共著に、《日本流通企業の戦略的革新―創造的企業進化のメカニズム》(日本僑報社、単著、2004年)、《当代中国人看日本》(北京出版社、1999年)、《現代日本経済の課題》(税務経理協会、2000年) 、《中国における企業組織のダイナミクス》(中央大学出版部、2006)など。学術論文は、《高度経済成長期日本における流通近代化政策の再吟味》(財団法人政治研究所政経研究、2001年)、《流通企業における情報化と自己革新のダイナミズム》(中央大学大学院研究年報総合政策篇、2003年)、《革新的小売業態の生成と創造的環境適応の構図》(日本消費経済学会年報、2003年)、《国際流通企業におけるヤオハン経営破綻の構図とその教訓》(日本消費経済学会消費経済雑誌、2004年)など多数がある。
E-mail: heshan81@hotmail.com
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●出版元の推薦の言葉
日中両国で最も注目されている若手研究者のひとり、陳海権博士の博士論文を公開刊行することが出来た。この場を借りて皆様に氏の著書推薦したい。氏は約15年間の日本留学生活を送った、優れた人材である。留学期間中に、多くの論文を発表しただけではなく、第8回船木勝馬学術奨励賞など学術賞も受賞した。氏の研究の集大成である本書は、日中両国の学界に置いて注目されるはずと思う。
今回の刊行に当たって、林周二先生をはじめ、多くの先生から推薦の言葉を頂いた(詳しくは冒頭の特別転載をご参照ください)。先生方の推薦は、氏の研究に対する評価であり、出版元としては光栄と存じている。この場を借りて、先生方に心から御礼を申し上げたい。
最後に、今回の編集・校正作業は、EMS(国際スピード郵便)による「日中飛鴻」だった。四回の往復を経て、やっと満足できる原稿を完成させた。著者のご協力にも感謝したい。
書誌データ
書名 『日本流通企業の戦略的革新--創造的企業進化のメカニズム』
著者 陳海権
判型 A5 上製 428頁
定価 本体9500円+税
発売 2004.4.1
ISBN 4-931490-80-8
注文先 中国研究書店http://duan.jp
それでは、皆さんのご感想をお待ちしています。なお、日本僑報社の問い合わせメールはduan@duan.jpへどうぞ
段躍中 (日本僑報編集長・北京大学客員教授・学術博士)
2004.3.16
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