ショッピングセンターでフィッシュボールヌードル
食事のあとはシャングリラホテルからタクシーに乗ってシンガポール西部のニュータウン、ブーンレイに行く。ホテル前から乗ったタクシーは、しばらく下の道を走ったあと、パン・アイランド・エクスプレスウェイに乗って西をめざす。ところでシンガポールの高速道路には、料金所がない。車に車載センサーがあって高速道路の課金エリアを通過すると、自動的に課金される仕組みになっている。まだまだ開発が進む内陸部のニュータウンを横目に見ながら、ブーンレイ近くのインターで降り、比較的建物の新しいニュータウン内をMRTの駅へと進む。
ブーンレイはMRTの終点になっていて、開発途上の駅の南側にもぼちぼちと高層の団地があるものの、まだ多くはだだっ広い草地(写真上)。これに対し、駅の北側はぎっしりと高層住宅で埋め尽くされ、駅に隣接して「ゴールデンビレッジ」というショッピングセンターがある(写真下)。
ここは吹き抜けになったロビーの両側に専門店街が数多く軒を並べる。また、最上階には巨大なホーカーズセンター(屋台が寄り合ったフードコート)や映画館もあり、映画館ではチョーユンファの主演する香港映画もやっていた(写真下)。このショッピングセンターとMRTの駅とは直結されている。
広いホールになった吹き抜けのホーカーズセンターでは、地元の人々がテーブルを囲んで、午後のひとときを麺や飲み物を手にしてくつろいだ雰囲気。
学生風の女の子がテーブルを囲む姿も見える(写真上)。右の彼女は指をカギの形にして残りの3人に何やらひそひそ。「地下の超級市場は死角がいっぱいだから、品物を胸の谷間に隠しちゃえば誰も気づかないわ」などと、万引きのノウハウを指南しているのかもしれない。
このホーカーズセンター、かなり規模が大きく、テーブル席の両側に20店を越す屋台がならんでいる。中華を中心に(写真中)マレーのメニューなどもあり、なんと大判焼やたい焼きののれんも見られる(写真下)。シティから遠いこの街だが、近くの工業地帯では日本企業の工場も多く、日本人の駐在員あたりには評判が良いのかもしれない。子供の頃に覚えた懐かしい味っていつまでも手放したくないだろうし。
我々も、おばさんがやっている「Top 73+1 フィッシュボール」という屋台(写真上)で1杯のフィッシュボールヌードルを注文し、分け合ってたべる。まるで「一杯のかけそば」(懐かしい!)状態である。
このフィッシュボールヌードルとは、淡泊な塩味のスープに、やや太めの中華麺と、直径が4〜5cmの魚のすり身が入っており(写真下)、あっさりとしていて少しお腹がすいている時にはちょうどよい。この魚のすり身は一口では口にはいりにくそうなので、レンゲで2つに切ろうとするが、弾力があり、滑って鉢の外に飛び出しそうでちょっとこわい。やってみると、それほど心配することもなく切ることができて口の中にほおりこむ。
しかし、今まで多くの屋台で麺や粥を食べたが、ほとんど「ここは不味かった」がないのは、シンガポールの食文化のレベルの高さの証だろう。
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