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   2階建てバスに乗って工業地帯周遊ドライブ
「ゴールデンビレッジ」を出て、駅前のバスターミナル(写真上)から2階建てバス、それもできればエアコン付のバスに乗ってこのあたりを一周してみようとするが、路線図を見てもなかなか、都合の良い循環バスはない。結局、2階建てバスであれば何でもいいし、循環バスではなくても、終点まで行って戻ってくればいいかなということで、192番のバスに乗りこむ。まだ新しいニュータウン内をバスはどんどんと西の方向へ向かい(写真下)、そのうち両側に工場の建ち並ぶ工業団地に入る。日本からの観光客が100人いても99人はこんなところにこないだろう。

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バスの路線途中には宇宙科学博物館があるが、ここの停留所に着くと、なんと2階の最前列に陣取っている我々のところまで運転手が階段を上ってきて「ここで降りるんじゃないのか?」と教えてくれる。乗るとき料金箱にお金を入れていると、その運転手が何か聞いてくるので適当に相づちを打っていたのが祟ったようだ。親切に言ってくれているのに「ありがとう」も言えず、「もっと先まで行く」としか言えなかったのがその時の自分の余裕のなさを物語っている。

結局、バスはジュロン工業地帯の外れ、マレーシアへの第2の国境道路があるテンゲー貯水池のすぐ近くのターミナルに到着し、我々もここで下車。だたっ広いターミナルは簡単に飲み物がとれる程度の売店とカフェの中間のような店が1軒あるだけで、周囲を含めて何も店はない(写真上、下)。そして、約20分くらいたっただろうか、再び、同じ運転手の運転するバスでMRTブーンレイ駅に戻る。

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途中の工業地帯では土曜日にも関わらず、パラパラと労働者らしき人が乗ってくるが、この一帯まで来るとニュータウンの高層住宅や店舗の類は一切なく、宇宙科学博物館までは比較的空いた状態で走る。このあたりは「○○○(私人)有限公司」などと書かれた地元のメーカーらしき工場に混じって、日系企業も多くあり、エプソン、荏原製作所、松下などの現地工場も数多く並んでいる(写真下)。

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宇宙科学博物館を過ぎると、左手には有刺鉄線が張り巡らされた学校のような建物がいくつも並ぶ一帯がある。近くに軍服を着た若者も多数いるところからシンガポール軍の基地のようだ。

バスがニュータウンに入づくと再びブーンレイの駅は近い、高層住宅の谷間をゆっくりと進んでいると、住宅の上空をつんざくような激しい轟音。バスの窓から外を見ると、夕暮れの上空にキラリと航空機らしい明かりが見える。機体こそ小さく見えるもののすさまじい音だ。

数年前、信州は白馬のスキー場でどこからか同じような轟音が響き渡り、音のする方向のはるか前方の谷間を真っ黒な戦闘機が2機、超低空飛行で飛び去って行くのを見たことがあり、この時の体験からこれはシンガポール空軍の演習と推測した。音速で飛ぶ戦闘機は飛行速度の方が音が空気中を伝わる速度よりも速いので、音のする場所と機体が見える場所が異なるのである。

駅前でバスを降りると、再びけたたましい轟音とともに上空を並列にならんだ戦闘機が航跡を残しながら飛び去っていった(写真下)。この演習は、近々、迎えるシンガポールの建国記念日のためだろうか、ホテルに帰ってテレビをつけるとこの演習の模様がニュースで放送されていた。

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