深夜便に乗って再び日本へ
いよいよ帰国便へ搭乗する。ターミナル2の出発ゲートの大きな窓越しに、空港の水銀灯に白く浮かび上がっているシンガポール航空の機体が見える。機種は往きとまったく同じ、A310−300型。機内前方の「ラッフルズクラス」の座席につくが、こちらも往きと同様、ツアー客が主体のために周囲の顔ぶれが変わっていないのがおもしろい。この飛行機は、数時間前にバンコクから飛んできており、ここからの乗客も多いことだろう。
出発時間が訪れ、北側のジョホール水道の方向に向け離陸をはじめるが、満席で重いためかなかなか浮き上がらない。もうダメかと足をふんばっていると、ゆるゆると機種を上げはじめ、どうにか浮上してくれてホッと一息。
左手の窓の外には、一面に広がるニュータウンや港湾の施設がオレンジ色の街路灯に照らされて美しい。マレーシア領空に入ったあたりでゆっくりと右にターンして、一路、日本を目指す。
深夜、機内の照明も落ちた頃、夜食のサービスがある。寿司かサンドイッチ(写真上)から選べる。シンガポールから関西空港までの飛行時間は約5時間。ゆっくりと眠りにつくこともできないまま、夜がしらじらと明けてきて、到着の2時間前になると機内の照明が一斉に白く灯り、あわただしく朝食のサービス。オムレツか和食(写真下)から選べる。
そうしているうちに、雲の合間から日本の見慣れた景色が広がってきた。四国の徳島あたりだ(写真上)。関西空港まであとわずか。淡路島を越え、大阪湾上空で最後の右ターンをすれば、左に堺から泉州にかけて広がる臨海工業地帯が見える。夜は道路を一直線に横切るオレンジ色の灯りが遠くは神戸からも眺めることができる空港連絡橋をぎりぎりの高度でパスすると(写真下)まもなく関西空港に着陸する。(終わり)
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