房総/鴨川 男の週末
椎茸栽培 SINCE
  06年2月

更新
 06年2月23日


 つくづく好きなんだなと思う。すぐやり出す癖がまた出た。今度は椎茸を作り出した。
 契機は単純。地元とのネットワークの賜物。

 
第一ランド 収穫
 いつもお世話になっている農家の方が椎茸をどっさり持ってきてくれた。

  
”これどうされたのですか? 作っているの?”
  ”田圃の脇の林に椎茸がなっているから、好きなだけとって良いよ”
  ”取る人も・世話をする人がいないから好きにして良いよ。”


 05年の春には言葉に甘えて、椎茸を採らせていただく。
 次から次と椎茸が生え・毎週大きい物だけ順番に1ヶ月ほど収穫する。
 収穫って本当に楽しい。なんとなく、顔がほころんでくる。


 取れたての椎茸に醤油・酒を垂らし、炭火で焼き、フウフウ言いながら食べる。
 あの独特の香りと味。酒の肴にぴったり。素朴な幸せを感じる。
 また、干し椎茸を作る。(夏が楽しみ。甘辛く煮た椎茸たっぷりの汁で食べる素麺が好き。)
 
 
第二ランド 駒打ち
 しかし、そうそう甘くはない。そろそろホダ木が寿命。あと1〜2年で椎茸が出なくなるとのこと!
 楽しそうに椎茸刈りしていた孫・娘達をがっかりさせられない。
 ここはホダ木を毎年、補充して椎茸林を維持して行くしかない。
(もう病気!やりたい病!もう手遅れ!)

 決めたら、動きは速い。炭焼き用の木をもらいに行く。
 適当な太さの木を集めていると、ドキットする一言。

  
”そんなものホダ木に使えないよ!椎茸やるならクヌギかコナラの木でなくっては!”
   ・・・・・・・しばらく おいて ・・・・
  ”家に取りにおいでよ。まだ残っているから!”


 のこのこ出かけて、ホダ木を20本ほど頂く。
 その足でカインズに行き、椎茸の駒を買う。
 ホダ木にドリルで穴を空け、駒を木槌で打ち込む。3時間で駒打ち完了。
 デッキの下に日よけをして、伏置きしてたっぷり水をかける。

 秋までホダ木に適当に水をやる。ホダ木の切り口に白い菌が見え菌が定着したのを確認。
 田圃の脇の林に移動させる。


 第三ランド 原木の伐採
 暮れの散歩中、例の林で田圃の日当たり確保のため、農家の方が木を切っているのに出くわす。
 見るとコナラの木が4本、他の木に引っかかりながら倒されている。
 私の顔を見て、椎茸のホダ木に使って良いから、後始末をしてくれないかとのこと。
 ラッキー。二つ返事で後始末をやらせていただくことにする。

 2月になって、チエンソーを持ち出し、適当な長さに切りそろえる。
 簡単そうに見えても木は雑木をなぎ倒し大きな夏蜜柑の木に引っかかっている。
 足場が悪い上にツタが絡まり作業がしづらい。
 慣れないチエンソー作業、危険がいっぱい。
 集中力が切れないように1時間やっては休憩を入れ、1日3時間以上は作業しないようにした。
 土日・土日の4日間で整理が出来、ホダ木が手に入った。

 太い木は小道の土手に立てかけ、持てるものは椎茸林の運んだ。


 2月の寒さに関わらず作業をしていると汗が出て、セーターを脱ぐほど。
 チエンソーの音がやむと鳥の声が聞こえだし、のんびり・ゆったり。
 コーヒを沸かし・タバコをくゆらせ休憩・何とも言えない静かな時間が流れる。
 このまま昼寝がしたくなる。

 
 
農家の人がやることを見よう見まねでやりだしたが、調べてみると本当は下記のような手順で栽培するらしい。
 備忘録として記録しておく。

 
椎茸栽培の手順

11月 12月 01月  02月  03月  04月 05月 06月  07月  08月  09月  10月 
1年目 ▼原木の
 伐採
▼玉きり ▼〜駒打ち   ▼ ▼仮伏せ ▼本伏せ
菌の定着 菌の熟成
2年目 ▼ホダ起こし
菌の熟成
3年目〜
8年目
▼収穫 ▼収穫 ▼収穫 ▼収穫 ▼収穫
椎茸の育成

 手順1 原木の伐採
      クヌギ・コナラを秋から冬にかけて葉が黄色に色づく頃に伐採します。
      枝をつけたまま放置し乾燥させます。(葉枯らし)

 手順2 玉切り
      乾燥させた木を1Mくらいの長さに切りそろえます。

 手順3 駒打ち(1〜3月) 駒打ちした原木をホダ木と呼びます。
      俗に桜の咲く前に原木にドリルで穴をあけ、そこに菌が着いた駒を打ち込みます。
      穴の間隔は縦15〜20p 横3pほどで千鳥格子状に穴をあけていきます。
      菌は縦に良くのび、横にのびにくい為、縦横の間隔を変えます。

 手順4 仮伏せ
      駒打ちをしたらホダ木を横に寝かせ3段くらい積み上げ全体をビニールシートにスッポリ覆います。
      シートで覆うことにより水分・温度を保ち、駒打ちした菌がホダ木全体に行き渡るようにします。
      ホダ木の切り口に白い模様が出てきたら菌が活着した証拠です。
 手順5 本伏せ
      ホダ木を菌が熟成しやすい環境
     (@直射日光が当たらないA過湿にならないB風通しや水はけの良い)に移し
      ホダ木を合掌に組む。
 
 手順6 ホダ起こし
      椎茸菌が蔓延したホダ木を椎茸が生育しやすい環境
     (@木漏れ日があたるA湿度がやや高いB風通しがあまり良くない)に
      移し、合掌に組み直す。
      その後、雨が少ないときにはホダ木の水分補給のため、草木と同じように散水します。


 
*環境条件  
  日光 温度 湿度 ホダ木の水分
菌の生育条件 範囲 直射日光を避ける  5〜32°
25°±2° 70% 37〜38%
椎茸の生育条件 範囲 木漏れ日があたる  5〜24°
10〜20° 80〜90% 38〜50%