◆第1回例会◆ 1998/4/29@京都大学農学部
<No.1>
・黒田真(京都大学大学院農学研究科)
「村一番のお金持ち ─Iringaの農民兼商人・アベル─」<No.2>
・鶴田格(京都大学大学院農学研究科)
「タンザニア(大陸部)におけるジャズ・バンドの発展過程 ─社会経済的変化との関連で─」
◆第2回例会◆ 1998/5/29~6/1@東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
<No.3>
・檜垣まり(東京外国語大学大学院地域文化研究科)
「タンザニアにおけるタアラブ音楽の受容と展開」<No.4>
・小林直明(東京外国語大学大学院地域文化研究科)
「タンザニアにおける民衆の経済活動に関する人類学的研究の試み」<No.5>
・石井美保(京都大学大学院人間・環境学研究科)
「アフリカ都市における社会宗教運動の展開 ─タンザニアのラスタファリ運動を事例として─」
◆第3回例会◆ 1998/6/20@京都文教大学人間学部
<No.6>
・平田浩司(総合研究大学院大学文化科学研究科)
「国民国家と王国 ─現代ウガンダにおけるアイデンティティー形成とローカル・ポリティックスの動態─」<No.7>
・坂井紀公子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「野菜流通における女性商人の役割 ─ケニア・マチャコスタウンマーケットを事例に─」
◆第4回例会◆ 1998/7/31@京都大学アフリカ地域研究資料センター
<No.8>
・松浦美穂(大阪外国語大学スワヒリ語学科・卒業生)
「ダルエスサラームのごみ問題」<No.9>
・黒田真(京都大学大学院農学研究科)
「ダルエスサラーム青果市場の卸売業者dalali ─農民との関係を中心に─」<No.10>
・鶴田格(京都大学大学院農学研究科)
「タンザニアにおけるサッカー文化の発展」
◆第5回例会◆ 1998/10/31@京都大学農学部
<No.11>
・石塚貢子(大阪外国語大学国際文化学科・卒業生)
「農耕する都市 ─ダル・エス・サラーム市における都市農業─」<No.12>
・南裕恵(立命館大学大学院国際関係研究科・修了生)
「ザンジバル・ナショナリズムの変容と展開」
◆第6回例会◆ 1998/11/28@国立民族学博物館
<No.13>
・野元美佐(総合研究大学院大学文化科学研究科)
「都市生活者の経済活動とアソシエーション ─ヤウンデ、カメルーンの事例─」<No.14>
・鶴田格(京都大学大学院農学研究科)
「ダルエスサラームのジャズ・バンドについての現状報告」
◆第7回例会◆ 1998/12/19@京都文教大学人間学部
<No.15>
・佐藤尚子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「民族語の継承と人の移動 ─キリマンジャロ州・テマ村を事例に─」<No.16>
・日野舜也(京都文教大学人間学部)
「西アフリカフルベ都市の民族関係・北部カメルーン・ガウンデレの場合」
◆第8回例会◆ 1999/3/19@京都文教大学人間学部
<No.17>
・Oussouby SACKO(京都大学工学部)
「マリ共和国の首都バマコの都市化と中庭型在来住宅における集合居住について」<No.18>
・嶋田義仁(静岡大学人文学部)
「ジェンネ:伝統都市の再生」
◆第9回例会◆ 1999/4/24@京都文教大学人間学部
***1周年記念特別企画「アフリカとラテン・アメリカ:都市現象の比較文明学」***
<No.19>
・禅野美帆(慶応義塾大学)
「村落―都市関係の動態 ―メキシコ、オアハカ州、サン・マルティン村の事例から」<No.20>
・杉村和彦(福井県立大学経済学部)
「『困難』のかたち:都市現象のアフリカ的性格再考の試み」<No.21>
・檜垣まり,小林直明(東京外国語大学大学院地域文化研究科)
「トヨタ財団・研究助成プロジェクト帰国報告」
◆第10回例会◆ 1999/5/31@京都大学農学部
<No.22>
・坂井紀公子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「マチャコス市場の変化とママたちの対応」<No.23>
・小林直明(東京外国語大学大学院地域文化研究科)・鶴田格(京都大学大学院農学研究科)
「アフリカ都市の考現学の試み」
◆第11回例会◆ 2000/2/19@京都文教大学人間学部
<No.24>
・佐藤尚子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「タンザニア・チャガ社会の変容と言語 ─キリマンジャロ州マテ村を事例に─」<No.25>
・鶴田格(京都大学大学院農学研究科)
「サッカー・チームの分裂にみる東アフリカ沿岸部の都市化」<No.26>
・黒田真(京都大学大学院農学研究科)
「タンザニア本土における新聞出版の現状」
◆第12回例会◆ 2000/3/25@東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
<No.27>
・近藤英俊(埼玉大学)
「都市と農村の‘間’の病 ―ある労働者の危機状況、北ナイジェリア・カドゥナの事例―」<No.28>
・栗田和明(立教大学文学部)
「ニャキュウサ人のタンザニア国内・国外への移動」
◆第13回例会◆ 2000/7/2@京都文教大学人間学部
<No.29>
・小林直明(東京外国語大学大学院地域文化研究科)
「ダルエスサラームの住民組織 ─ある近隣集団型女性組織の調査から見えてきたこと─」<No.30>
・黒田真(京都大学大学院農学研究科)
「タンザニア農村における近代的富者の社交生活 ─日常的訪問関係と会費制パーティーの分析をとおして─」
◆第14回例会◆ 2000/12/17@京都大学農学部
<No.31>
・森栗茂一(大阪外国語大学外国語学部)
「ぼくら(アフリカ研究者)はなぜ都市に向かうのか?」<No.32>
・トヨタ財団・研究助成プロジェクトチーム
「オリジナルビデオ作品上映会 "Soko la Kariakoo: Socioeconomic Activities in an African Market"」
◆第15回例会◆ 2001/6/30@京都文教大学人間学部
<No.33>
・石井美保(京都大学大学院人間・環境学研究科)
「精霊・こびと・占い師 ─ガーナ南部・多民族ココア開拓村における宗教実践の躍動」<No.34>
・平田浩司(総合研究大学院大学文化科学研究科)
「ブガンダ王カバカの結婚 ─帰国報告に変えて─」
◆第16回例会◆ 2001/10/27@名古屋大学文学部
<No.35>
・桜田あゆみ(名古屋大学大学院文学研究科)
「ジンバブエ・ハラレのサラリーマン経済」<No.36>
・中村亮(名古屋大学大学院文学研究科)
「中庭的空間での生活:タンザニア、テメケ地方にて」<No.37>
・小林未央子(名古屋大学大学院文学研究科)
「カメルーン・ガルアにおけるレイ・ブーバ王国女性の都市生活」
◆第17回例会◆ 2002/2/2@京都文教大学人間学部
<No.38>
・栗田優美(大阪外国語大学外国語学部)
「タンザニア都市部における共同居住 ―ダルエスサラーム、ドドマ、ザンジバルの事例から―」<No.39>
・野元美佐(総合研究大学院大学文化科学研究科)
「カメルーンにおける『商売の民』バミレケの都市人類学的研究」
◆第18回例会◆ 2002/6/15@京都文教大学人間学部
<No.40>
・木村映子(スワヒリ文学研究家)
「スワヒリ純学にみるタンザニアの社会変化」<No41>
・古澤礼太(名古屋大学大学院文学研究科)
「贈る楽しさと国際援助 −『世界中にサッカーボールの雨を降らせよう!』に見る人々の贈与−」
◆第19回例会◆ 2002/9/21@京都文教大学人間学部
<No.42>
・湖中真哉(静岡県立大学国際学部)
「インターネット・オーディエンス・エスノグラフィー:オンライン民族誌の実践」<No.43>
・小林直明(日本学術振興会)
「マルチメディア民族誌を創る:DVD-Video規格による試作品の紹介など」
◆第20回例会◆ 2002/11/23@京都文教大学人間学部
(共催)アフリカ伝統王国研究会<No.44>
桜田あゆみ(名古屋大学大学院文学研究科)
「ジンバブエの国際行商人」<N0.45>
小川さやか(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「タンザニア地方拠点都市Mwanzaにおける古着流通−商人たちの商業ネットワークを中心にー」
◆第21回例会◆ 2003/2/22@京都文教大学人間学部
(共催)アフリカ伝統王国研究会<No.46>
須田征志(京都文教大学)
「タンザニア・ルショト地域の伝統医療にみられる「薬観」」<No.47>
中村亮(名古屋大学大学院文学研究科)
「スワヒリ海岸キルワ・キシワニに生きる人々の海をめぐる生活」
<No.48>
嶋田義仁(名古屋大学文学研究科)
「アフリカ伝統王国研究の現状と課題」
◆第22回例会◆ 2003/7/12@京都文教大学人間学部
<No.49>
亀井伸孝(京都大学)
「アフリカ都市におけるろう者の文化」
<No.50>
近藤英俊(関西外語大)
「カネになる呪術、呪術になるカネ:北ナイジェリア・カドゥナの伝統医療と起業家的実践」
◆第23回例会◆ 2003/7/26@京都文教大学人間学部
<No.51>
小林直明(国立民族学博物館)
「マルチメディア民族誌・作品上映会「女性たちの挑戦」(カラー50分・日本語字幕付)」
<No.52>
織田雪世(京都大学)
「美容師業を選んだ女性たち−ガーナ都市部で新展開する女性の職業に関する研究−」
◆第24回例会◆ 2004/3/3@京都文教大学人間学部
<No.53>
日野舜也(京都文教大学)
「モラトリアム研究者とアフリカ都市」
<No.54>
座談会(日野舜也、嶋田義仁、阿久津昌三ほか)
「アフリカ都市研究の来し方と今後の展開」
◆第25回例会◆ 2004/7/17@名古屋大学文学研究科
<No.55>
田中麻依子(名古屋大学)
「伝統王国における伝統医療と力の保障―カメルーン・バムン伝統王国の伝統医ンジクムジョアの事例から―」
<No.56>
瀬古沙矢香(京都大学)
「都市近郊における人々の疾病認識と伝統医療に関する研究:タンザニアのアルーシャ近郊で活動する薬草医の事例から」
◆第26回例会◆ 2005/7/9@名古屋大学文学研究科
<No.57>
清水 貴夫 (名古屋大学)
「アフリカ都市のラスタファライ −ワガドゥグのラスタファライの事例紹介と先行研究の検証」
<No.58>
溝内 克之 (京都大学)
「タンザニアにおける都市・農村関係−チャガ人の村落の事例から」
<No.59>
松波 康男 (南山大学)
「エチオピア西部における、ムスリム・オロモの聖者信仰に関する映像人類学的研究」
◆第27回例会◆ 2006/1/14@名古屋大学文学研究科
<No.60>
井上 真悠子(京都大学大学院)
『タンザニアの絵画「ティンガティンガ」の現在―ザンジバルへ移動する画家たちの事例から』
【発表要旨】
「ティンガティンガ」とは、1960年代後半にタンザニアの首都であるダル・エス・サラームで始まった絵画スタイルの名称である。デフォルメされた動物や人物などを鮮やかな色彩で描いたこの絵画は、タンザニアの絵画として国際的な注目を集めつつあり、近年、日本においても紹介される機会が増えてきている。ティンガティンガは「タンザニアを代表する絵画」とも言われる絵画であるが、しかしその購買層は、主に観光客をはじめとした外国人が中心である。ダル・エス・サラームから始まったこの絵画は、観光化が進むとともに、現在はタンザニア内の各観光地や、ケニアの観光地にまで広がりを見せている。
ティンガティンガの始祖はタンザニア南部の民族であるマクアの出身であり、現在もダル・エス・サラームのムササニ半島にある通称・ティンガティンガ村において、その近親者など多数のマクア出自の画家が活動をしている。従来の研究では、このムササニ半島のコミュニティーの画家を中心としたティンガティンガが研究の中心とされ、それ以外の場所で土産物としてのティンガティンガを売る画家に目が向けられることは少なかった。
しかし現在、画家の活動は各地で見られるようになってきており、特に1990年代以降にはダル・エス・サラームから対岸のザンジバルに渡る画家も多く現れてきている。観光地であるザンジバルにおいて、土産物屋として活動する彼らの制作は、購買者のニーズに敏感に左右されている。そこではティンガティンガだけでなく様々なスタイルとの融合も試みられ、ティンガティンガの境界線は、徐々にあやふやなものとなってきている。
本発表では、従来は目を向けられることの少なかった土産物画家も含めた、全ての「ティンガティンガ」と呼ばれるものの制作者を対象とし、すそ野から中心まで、その現在の全体像を把握することを試みる。
<No.61>
川瀬 慈(京都大学大学院)
民族誌映画上映(2本)
1.『僕らの時代は』
撮影:編集:録音 川瀬 慈 カラー/DV/50分/2005年
使用言語:アズマリ隠語 アムハラ語(日本語字幕)
撮影場所:ゴンダール、エチオピア連邦民主共和国
撮影:2001〜2004年
『僕らの時代は』は、エチオピア高原の音楽職能集団アズマリの少年少女が歩む人生の道程を、映像によって数年ごとに記録してゆくプロジェクトの第一作目である。本作では、思春期の少年二人、タガブとイタイアに焦点をあて、アズマリ集団内部における彼らと大人たちとの葛藤を、私自身が二人とともに遊び悩みつつ記録していった。
本作品では、フィールドワークにおける特定の場所、時間に生じた私と調査対象の人々とのやりとりの現場を微視的に記録した映画による、新たな民族誌的表象のありかたを模索する。なお本作はさらに修正を加えたのち、第30回マーガレットミード映画祭をはじめとする来年度のいくつかのドキュメンタリー・民族誌映画祭に出品する予定である。
2.『ラリベロッチ?終わりなき祝福を生きる?』
撮影:編集:録音 川瀬 慈 カラー/DV/23分/2005年
使用言語:アムハラ語(日本語字幕)
撮影場所:アゼゾ、ゴンダール、エチオピア連邦民主共和国
撮影:2004年
エチオピア高原には、早朝に民家の軒先で歌い、乞い、祝福の言葉を与えて去っていくラリベロッチと呼ばれる吟遊詩人の集団がいる。彼らは“活動をやめるとコマタ(アムハラ語でハンセン氏病の意)に冒されると信じて歌いつづける集団”として、アムハラの人々のあいだで知られている。
本作品の主人公は、毎年ゴンダールに歌いにやってくるラリベロッチ老夫婦である。夫婦は近所の住人たちに家々の主の名前、宗教、職業、家族構成等の情報をあらかじめ取材し、歌詞の内容へと反映させていく。同時に、人々の彼らに対する好意的な反応から邪険な対応にいたるまでユーモラスに歌唱にとりこんでゆく。
本作品では、歌い手と人々の路上でのゆたかなやりとりに支えられ展開してゆく音楽パフォーマンスを映像によって詳細に記述した。
The Society for Ethnomusicology, 50th Annual Conference, Atlanta, Georgia 上映 11月
インディーズフィルムフェス2005上映 長野市 松本市 10月
<No.62>
高村 美也子(名古屋大学大学院)
『スワヒリ語圏におけるボンデイ語のことわざに関する言語人類学的研究』
【発表の目的】
ことわざには、その土地や時代に合った知恵や教えが短い言葉に組込まれており、その教えは代々口頭で伝えられてきた。
スワヒリ語圏であるタンザニアは、独立後スワヒリ語を国家語および公用語として使用することを強調してきた。その結果、国家語としてのスワヒリ語は急速にタンザニア全土に広がった。しかしその反面、タンザニアおよそ120もある民族の言葉は衰退傾向をたどっている。タンザニアの北東部に居住するボンデイ族のボンデイ語も衰退傾向が現れている言語の一つである。そのような状況の中、ボンデイ語話者である長老たちは、ボンデイ語の衰退に伴い、自分たちの言語に根ざした文化が失われてしまうことを危惧している。
本発表では、ボンデイ族の長老たちによって、衰退を懸念されている「ことわざ」に焦点を当て、そこに表現され包含されているものが何かを考察していく。
【発表内容】
本発表では、タンザニア北東部に位置するタンガ州ムヘザ県のムヘザ市とその近郊にある3つの村の計4箇所で行った現地調査を基に、ボンデイ族におけるボンデイ語の言語状況、ことわざの伝承状況、及びことわざの内容を報告する。
言語使用と言語態度についての調査より、現在ボンデイ語は高年齢層の言語となり家庭内の親子間においても使用されなくなってきていることが明らかになった。しかし、このような言語状況であるが、長老以外のボンデイ族の人々はさほど危機感を持っているわけではなく、ボンデイ語は今後も伝承されていくであろうと推測している人が多い。
ボンデイ語のことわざの伝承状況は、ボンデイ語の衰勢に伴い衰退してきている。ボンデイ語自体が理解できないという若年層も出現している。ことわざの語彙の内容を分析すると、ボンデイ族における歴史・かつての生活・生業等、生活に関するありとあらゆることに絡めて、教訓や忠告、警告が表現されていることが分かる。しかしこのような伝承状況では、ボンデイ族の知恵が継承されてゆくことは難しいであろう。
ボンデイ族の長老たちは、ことわざの消滅とともに、ボンデイ族の背景となる歴史・生活・生業、及びボンデイ族の知恵である教訓や警告などが失われて行くのを懸念している。
◆第28回例会◆ 2006/6/24, 25@名古屋大学文学研究科
<No.63>
中村亮 (名古屋大学大学院文学研究科)
「スワヒリ海岸キルワ島のイスラーム社会における漁撈文化」
<No.64>
鈴木英明 (東京大学人文社会科学研究科)
「西洋の影響に対峙するインド洋世界:19世紀半ばの東アフリカからオマーン・ペルシア湾海域への奴隷流通の担い手を事例にして」
<No.65>
菊池滋夫 明星大学人文学部)
「スワヒリとミジケンダ:共存の背景」」
<No.66>
小林直明 (龍谷大学非常勤講師)
「あるオマーン人女性の人生:『ザンジバル革命』とその背景」
◆6月25日アフリカ モラルエコノミー研究会 発表者と題目
高橋隆太 (京都大学アジア・アフリカ研究科)
「セネガルの農村開発と農家経営におけるモラル・エコノミー:セネガル河下流域における農民組合の役割を事例に」
藤本武 (人間環境大学)
「エチオピアの農耕民マロのモラル・エコノミー:土地・労働・作物をめぐって 」
◆第29回例会・ラスタ研究会◆ 2007/2/24 @名古屋大学文学研究科
神本秀爾 (京都大学大学院 人間環境学研究科)
「ジャマイカのラスタファリ運動における,レゲエと入信・生業の変化に関する一考察 ―エチオピア・アフリカ国際会議派ラスタファリアンの事例―」
阿部謙多朗 (神戸大学大学院 国際文化学研究科)
「エチオピア正教会に集まる『ドレッドロックス』たち―ジャマイカのエチオピア正教会を通じて行うラスタファリアン像の一考察―」
清水貴夫 (名古屋大学大学院 文学研究科)
「『周辺』のラスタが捉える『伝統』と『アフリカ』 ―ブルキナファソ,ワガドゥグのラスタの事例から― 』
【発表要旨】
発表要旨については以下の発表者名をクリックして下さい.pdfファイルにてご覧いただけます.
神本秀爾氏
阿部謙多朗氏
清水貴夫氏
*発表要旨を配布するにあたり、PDF(Portable Document Format)を使用しております。閲覧にはアドビシステムズ(株)の『Adobe Reader』が必要です。インストールしていない場合はアドビシステムズ(株)のサイトより『Adobe Reader』をダウンロードしてからインストールを行ってください。『Adobe Reader』は無償のソフトウェアです。
◆第30回例会・特集「アフリカのポピュラーカルチャーU」(アフリカセミナーと共同開催)◆
2007/10/27 @名古屋大学文学研究科
菅野 淑(名古屋大学大学院文学研究科)
「在日アフリカ人の音楽活動−セネガル人ミュージシャンを事例に(仮)」
【発表要旨】
現在日本において、身近に外国出身者を目にしたり接したりする機会が増えてきている。観光などによる短期滞在者のみならず、在日外国人の数も増えている。それには、日本と比べて、文化的な近似性もなく、地理的にも人種的にも距離感の遠いアフリカ地域出身者も例外ではない。
在日する外国人に対し、日本人は様々な偏見を持っているとされる。特に、肌の黒いアフリカ人に対する偏見は、他の外国人に比べ強いと考えられる。滞日アフリカ人の現状を調査した若林[若林 1996]によると、日本人がイメージする黒人は、リズム感がよく、ダンスがうまい、性的に強い、運動能力に優れているなどのステレオタイプのイメージが強い。また、アフリカに対しても、貧しくて遅れた国、とのイメージが強いという。そして、それらの偏見やイメージに対応するために、在日アフリカ人たちは、「自分はアメリカ人だ。」あるいは「ジャマイカ人だ。」というように国籍を偽り、自分を防衛するものもあるという。さらには、自分たちがアフリカ人であること、黒人であることに自信がもてず否定的に捉えるものさえいるという。
発表者は、西アフリカ、特にセネガル共和国出身で日本在住のミュージシャンに焦点をあて、その活動を追っている。そこでは、若林の報告とは異なり、自分たちがアフリカ人であることに誇りを持ち、またそれを利用しミュージシャンとして戦略的に日本で生活している姿がみられる。本研究においては、在日セネガル人ミュージシャンの活動を明らかにし、アフリカ出身者が日本でいかに生きぬいているかを考察する。
<引用文献>
若林チヒロ「滞日アフリカ黒人の『プライド』形成のためのネットワーク」 駒井洋編 『日本のエスニック社会』 明石書店 1996
高村美也子(名古屋大学大学院文学研究科)
「タンザニア ボンデイ族のことわざ ―表現方法と内容―」
【発表要旨】
本発表では,ボンデイ語のことわざの意味及びその使用を紹介し、どのような表現方法で何を教えているのかを考察する。
タンザニア北東部タンガ州に居住するボンデイ族のことわざに着目した。ボンデイ族は,狩猟採取民であったセウタ族を先祖とし,150年ほど前に現在の居住地に移住してきた農耕民である。700強のボンデイ語のことわざを収集し、その意味と使用を確認した。これらを内容分析してみると、衣食住、動物、農業、狩猟など,ボンデイ族に身近な生活習慣を題材として、相互協力、家族関係、怠け者、仕事などに対する忠告、マナーなどを教えていることがわかった。ボンデイ族の生き方、教訓、道徳が凝縮されたことわざは,代々継承されてきた民族の知恵である。しかし現在,国家語であるスワヒリ語の普及にともない,ボンデイ語話者は減少し,ことわざの意味を理解できるものは高齢者だけとなっている。