
1998年10月9日21時から、10月10日21時まで全市全郡コンテストが開催されました。
このコンテストは、我が国「最大規模」のアマチュア無線の祭典で、のべでの参加局は4000局
とも5000局ともいわれています。(ログ提出者は2000局前後)24時間内に交信できた「局数」
と「区市町村数」のかけ数をポイントとして競われます。
日本の「区市町村数」は1000以上ありますので、「局数」が増えれば、おのずと「区市町村数」
は増えます。よって他のコンテストに比べ、「局数」重視のコンテストとなります。別名「稼ぎまくり」
コンテストといわれる由縁でもあります。
昨年は「たいした」トラブルなく、「マルチバンド電信電話部門」で全国優勝をいただきましたが、
今年はトラブル続出で、大幅な得点ダウンとなりました。これは、あきらかに「気合い」と「準備」
不足でしょう。。。
10月8日15時、会社をはや引きし自宅に帰える。通信機材もろもろを詰め込み、なんやかんやで
すでに17時。3年連続運用した群馬県の「赤城山」を目指す。「気合い」が入らないので、「中島
みゆき」の曲を大音量で流す。(変な奴でしょ。)なんとなく元気が出る。初夏にできた「雁坂トンネル」
はとてもきれなトンネルで気持ちがいい。トンネルをあっという間に超え埼玉県側にでた。埼玉県に
でたはいいが、秩父までは意外と遠い。山の中に忽然と現れた、やたらに明るいループ橋にでくあ
わす。なにか「闇の中に吸い込まれてしまいそうな」非日常的な雰囲気を漂わせていた。
秩父でコンビニで買い出し、夕食をとる。秩父過ぎる頃には、「中秋の名月」を過ぎた月が地平線
から現れた。とても大きく、きれいに見えた。
6mの電源を入れ、50.250Mを合せると、恒例の「前夜祭」がすでに始まっていた。どうやら、
KYU(茨城:筑波山)をキー局に、LQK(千葉:鹿野山)、XDB(小金井自宅)が参加されている模様。
でも子供の運動会やらなにかで、今回はどうも参加局が少なそう。
まだ一日もあるというのに、「準備万端」と話している。XDB局も、かり寄山(東京)に昼に行かれ
アンテナを立ててきた模様。みなさん木曜から「休まれて」準備されていた事になる。やはり24時間
戦うには、それぐらい「余裕」もって行動しないと駄目なのかもしれないと思う。
22時「赤城山山麓」に到着。旧道のぼり始めて赤城温泉まで行くと、「ゲート」が閉まっており、入れ
なくなっていた。しばし、「あぜん」。。。
土砂崩れのため「通行止め」とある。普通入り口に書いておくものではないか?「ベストな場所が取
られていても、まわりでできるだろう。」とタカをくくって来たため地図も持っていない。
しかたなく、下のコンビニまで戻り「群馬県の地図」を買う。いろいろと悩んだが、一度も行った事な
いところだと、「朝起きたら、目の前が山だった。」なんて事にもなりかねないので一度行った事があ
る栃木の横根山「前日光牧場」に行く事にする。まぁ、先客がいればその時はその時という事で。。。
23時30分ようやくの事、現地に到着。駐車場には数人の人影がみえる。やはり「千客万来か?」
と思いきや、どうも様子が違う。「暗がりを求める連中だ!」あわててライトを消し、ゆっくりと駐車場に
入る。聞くとジャコピニ流星群を見にはるばる千葉から来ていると言う。どこにも「好きな奴」はいるも
のだ。なかには背広姿で会社から直行できている人もいる。まったくごくろうな事だ。23時頃ピーク
でHR120(1時間に120個)の流れ星が見えたという。たった30分の違いだが、私がついた頃に
はもう、すでにほとんど飛ばなくなっていた。(本当ならのんびりと赤城山で鑑賞できたろうに。。。)

<横根山の朝焼け>
翌朝6時起床。さっそく設営開始。まずローバンドのダイポールからあげる。ガードにくくりつけるとき
は普段12m高でやめておくのだが、気分よくあがったもので14mフルアップする。これが後に裏目
に出る。又、いつもとセッテイングが変わったため、同軸が足りなくなり、しかたなく「つぎたす」事に
なる。

<ローバンドのアンテナ>
次にハイバンドの3ELEと50Mの7ELE八木をあげる、これはトラブルなく容易にあがった。
VUSHFは、一番ロケのいい駐車場の崖ふちに置いた。SHF(1200&2400)は今回はちゃんと
チェックしてきたのでOK。144&430は「よく聞こえていた。」のでSWRを測定せずにOKとしてしま
った。これも後で「はまる」原因となる。
ペグは今回購入したもの。数回かなずちで頭を叩いただけで割れてしまった。
こんなものにも「不良品」がある事に驚いた。「安物買いには要注意!」

<破損したペグ>
50Mのトラバタの調子が悪いので、IC−756を新規導入した。
HFはここのところIC「760」、「760PRO]、「775DX2」と毎年機種を変えている。当初、
「IC−760PRO改造」を使う予定だったが改造が間に合わず、固定の「IC−775DX2」
をしかたなく持ちだした。(一部の方に「LWで強い!」と言われたのはそのせい?)
まず設定が面倒で「移動向き」でないことを痛感した。次にHF,50,VUHF機3台同時に動かすと、
スズキの550Wの発々が唸りを上げ、とても連続24時間使える状態ではなかった。電源容量的
にもここらへんがどうも限界な気がした。(スズキの800Wの発々どこか安く売っていませんか?)
760PRO改はどうやら、9日に到着していたらしい。次回はこれを使おう。ちょっと残念。。。
そんなこんなで18時、ようやくセッテイング終了。24時間の戦いに備え、軽く仮眠をとる事にする。
21時、コンテスト開始。開始は当然お約束の50M。CQ、スタンバイで無線機が唸りをあげる。
1時間で100局を超す。24時間のコンテストの中でもっとも「楽しく」かつ「快適」な時間だ。
10年前ならこの「酔い」が日が変わるまで続いた。今では過酷な23時間が後に待つ事が多くなっ
た。
22時、ハイバンドを一回りし、2400Mを聞きながら、144M、1200Mと移る。144Mはいまいち。
この時に悟るべきだった。しかしリニアの保護回路は働かなかったので「まぁ、そんなもんだろう。」
と、たかをくくっていた。
1200Mは快調。昨年ハムフェアで買った新規導入のF9FTアンテナはなかなかよいらしい。
ひととおりまわったところで、ドル箱の430M。144M同様いまいち、呼ばれない。
しかたなく50Mにおり、2順目に入る。
2時前、そろそろいいかなと3.5Mに降りる。
去年を上回るペースで呼ばれる。おかげでこの時間寝ることはなかった。
早朝まで3.5Mがよかったので長居してしまった。
7Mにあがったのは6時半。眠気覚ましに少々強引に電話から始める。
ととおりやり終えたところで14Mにあがる。すでに6(九州)、8(北海道)が聞こえ、コンデション
的には「悪くなさそう。」でも聞いていると効率はけっしてよくなく、お客さん不足がいがめない。
じゃーと、21Mまであがってみたが、1エリアのみ。それでも「ほどほど」できるので少し居座る。
28Mも同じ調子でとあがるが、こちらはScが良い。でも電話では3エレを持ってしても「力不足」
で駄目で、電信(CW)中心の運用となる。なんとなく、とぎれずだらだら続くのでついつい居座っ
てしまい、結果14Mより局数が多くなってしまう。28MのCWってこんなに人いたの?やはりCW
マンは進出鬼没というか、行動がよくわからん。明らかにフォーンとは異なる行動をとりますよね。
続いて昨晩調子の悪かった430Mで挽回しようとQSYしたところ、いきなりリニアがふっとぶ。
「保護回路はどこいったの?」って感じ。あきらめて10Wでやる。後で調べたところ給電部のミス
マッチングらしく。これで一挙に2m・430を失ったことになる。
しかたないので、2400MでCQだしたら、これが意外とあたりとりあえず2.3局GET。
まぁ、全市全郡は2400の恩恵ないんだけど、なんとなくうれしい。
又、7Mに戻るがさすがにしばらくすると呼ばれなくなり「ものぐさ太郎3」(CQマシーンと言われ
る専用レコーダー)にたよることになる。
眠ることはないと思っていたが、OFEに「寝てたでしよ?3回呼んだよ!」と言われてしまった。
ハイ、しっかりCQ出しながら寝ていました。今年もやっぱりやってしまいましたねぇ。

<左上より破損したVUHFアンプ、ものぐさ太郎3、IC−756>
昼過ぎになるといきなり風が吹き、雨が降ってきた。たぶん14時頃なのだろう。いつのまにやら
14mポールが倒されていた。駐車場側には倒れなかったし、メインポールは電線にひっかかり
無傷だったが、サブポールの一本は真っ二つに折られ、一本は曲がってしまった。
それなりのQSOした後だったので局数的には問題なかったが、精神的なダメージは大きかった。
これで3.5、7Mを失った。電線にひっかかったメインポールを下に落とし、とりあえず参戦復帰
した。

<ポール破損>
18時。いつものことだが、この時間になるとだらだらになる。今回はなおさらだ。集中力を欠いて
しまった。最後の締めはお決まりの50MでCQ。終了。ログ(交信簿)をみると1200局オーバー。
まぁ、よしとしよう。
終了後、後夜祭にちと参加。やはりXDB(大久保)さんには負けた模様。430Mの300局は、
「地の利」といえども、やはり凄い。ここでだけでも200以上の差がついている。LWは苦手といい
つつ、しっかりローバンドも200局づつ、やったそうで今回は「のっている」彼にはまったくかなわ
なかった。KYUさんには若干有利そう。OFEとは、ほとんどタメ見たい。彼は仕事の都合がつかず、
開始2時間前から設営はじめたそうな。それでこの結果は、まったく立派である。
あとで聞いた話だが「平野さ〜ん。」と呼んでいてくれたそうだが、私はいつのまにか「爆睡」モード
に入っていた。気がついた時には発電機も止まり、暗闇と沈黙の中に一人おかれていた。
日曜は特に用がなかったので、破壊されたポールを拾いつつ「だらだら」と撤収を行った。
今回は駐車場と言う人目につくところに「陣」を構えたので、いろいろな訪問者に「声」かけられた。
まあだいたいは、「これ何ですか?」、「すごいですね。」、「どこまで飛ぶの?」といったものだが、
開始前「しろうとです。」(アマチュアはもともとし「しろうと」な訳だが。)といいつつ、「ダブレット」とか
口々に専門用語を使っていたおじさん。とてもあなたは「しろうと」には見えません、
どこかの新手の「スパイ」でしょうか?せっかく来たのだから名前ぐらい名のってもいいんじゃない?
撤収完了、5分前「いっしょにいかがですか?」とバーベキューにお招きくださったお姉様。
3日ぶりに「暖かい飯」を食う事ができました。私にはあなたが天使のように見えました。(hi!)
どこから来たのか尋ねたら、「葛飾、柴又」との事。トラさんじゃないけどやっぱり柴又の人は情に
厚いんですねぇ。

<BBQの一齣>
日曜は東京に泊めてもらうこととし、長い長い「戦いの3日間」に幕を告げた。
次は、来年4月の「ALL JA」。今度「どのようにして出ようか?」考える時間は一冬ある。
QSO(交信)頂いた方、ありがとうございました。
***1998 ACAG CONTEST 結果***
| 周波数 | 局数 | マルチ(区市群数) |
| 3.5M | 185 | 159 |
| 7M | 203 | 173 |
| 14M | 100 | 83 |
| 21M | 122 | 89 |
| 28M | 110 | 86 |
| 50M | 268 | 159 |
| 144M | 61 | 46 |
| 430M | 96 | 71 |
| 1200M | 58 | 43 |
| 2400M | 13 | 11 |
| 合計 | 1216 | 920 |
総得点: 1118720
設備
RIG:ICOM IC−775DX2、IC−756、IC−970、IC−120+UTV2400E
ANT:IV、IV、3ELE TRI YAGI、7ELE、10ELE、12ELE、18ELE、29LOOP
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