・ALL JA FML部門の魅力



----------------------------------------------------------------
CQ誌99年5月号にて、「FML部門の魅力について」原稿執筆依頼がありました。
しかし紙面の都合で「助長部分」が紹介されませんでしたので、オリジナル原稿を
ここに紹介いたします。皆様の「次のコンテスト」への参考となれば幸いです。
----------------------------------------------------------------

昨年のALL JAコンテストからルールが変更され、FML部門が新設されました。
この部門の魅力について考えてみたいと思います。

1.部門の選択

部門が細分化されたことで、その選択が入賞への一つの鍵となります。FMLと
各部門の特徴について、まずは比較してみましょう。

・シングルかマルチバンドか?

一昔前の50Mでは1500局以上稼いだ局もありましたが、現在の参加局数で
は局数が頭打ちしてしまい、シングルバンドでは24時間フルに楽しむ事は困難だ
と思います。対しマルチバンドでは、コンディションの変化さえうまくつかめば、遥
かに多くの局数を稼ぐ事ができると思います。

・電信部門か電信電話部門か?

当然の事ですが電信部門では、大多数を占める4級の方との交信の機会があり
ません。それでもALL JAはHF主体のコンテストですので、あまり影響がないの
ですが、これが6m&Downコンテストでは交信局数が激減します。

・パワー分け

L部門の上限は20Wですから、基本的なインターフェアー対策のみで、住宅密
集地でも充分24時間安心して運用することができます。

・穴場の部門である。

昨年のH、M部門の入賞者をそれぞれ見て見ればもわかるように、H部門は山
の上の「別宅コンテストステーション」が多く、又、M部門は「百戦錬磨の移動局」
がひしめいています。対し、L部門は「穴場」の部門ということができると思います。

2.必勝法

全市全郡では移動局にもかかわらず、H部門に参加したところ、「関東1位」の賞
状が頂けました。素直にM部門で提出していたら、こうはいきませんでした。参加
局が少ない部門を狙うのが入賞への早道だと思います。しかしここではあえてFML
部門に焦点を充て、FML部門の必勝法について考えてみたいと思います。

・ロケーションとアンテナ

コンテストは「弱肉強食」の世界です。パワーに制限受けている以上、ロケーション、
アンテナでカバーする必要があります。といってもロケーションはおいそれと変えられ
ませんから、限られたスペースをうまく使ってアンテナをよくする事を考えてみましょう。
私の場合は、ブーム長10m以上のアンテナは敷地面積からいって不可能ですので、
クリエイトのKT−20Rの上に3.5MのインバーテッドVとスローパーを下ろし、7/14/
21/28Mは7/21Mの垂直ダイポールとナガラのTA−351−40を、50Mは8EL
(ナガラ9EL改造)をあげました。3.5Mと7Mが2本あるのは、ビームアンテナが回せ
ないためです。コンディションに合わせ切り替えて使用します。もちろん敷地面積に余
裕があれば、タワー2、3本にモノバンドのビームアンテナを使用するにこしたことがあ
りません。そこらへんは各自の事情に合わせ「最大限」の努力をするべきだと思いま
す。又、ALL BANDの運用が不可能でしたらワイヤーアンテナを使い、昼は7M、夜
は3.5MとQRP部門で運用してみるのも面白いと思います。


・狭い敷地での限界のアンテナ?タワーはKT−20R


・クリスマス状態のアンテナ
上より、RN3DX(10/18/24DP)、50M8EL(ナガラ改造)、
2M11EL、430M20EL、TA−351−40(7DP、14/21/
28M4EL)、腕木にX7000(144/430/1200M)、50コー
リニア、TV、PK用12EL*2富士山ビーム)、ワイヤーは3.5M
IV(北西−南東)、3.8Mスローパー(南西)、7/21M垂直ダイ
ポール(北東)

・資格

L部門の運用ではパワー効率がよいCWが主体となります。よって第三級以上の資
格がどうしても必要で、14MへのQRVを考えると第二級以上の資格は必要と思いま
す。

・CQと呼びまわり

20Wでは、CQ出してもあまり呼ばれる事はありません。私の場合北巨摩という1エ
リアでも一番西のロケのため関東平野が遠く、50Mは150局あまり交信しましたが、
CQには1局も呼ばれることがありませんでした。無駄なCQは避け、バンドの端から端
まで「根こそぎ」呼んでいくのが良いでしょう。ただし、4時過ぎの3.5Mは様子が異なり
ます。他バンドが閉じており、かつ一通りQSOが終わっている時間になりますので、10
Wでも積極的にCQを出してみましょう。これがローパワーかと思うほど、よく呼んでくる
ものです。

・ロギングソフト

200局以下では紙での重複チェックの方が効率的でしょうが、それ以上の局数となると
PCによるロギングソフトによるチェックの方が効率的と思います。特にL部門ではCQより
呼びまわりが必然的に多くなるので、必ず「重複チェック」が必要となります。ロギングソ
フトは幾つかありますが、98用のDOSソフトの「CLOG」(JF1BVX作)がフリーウェアに
もかかわらず、使いやすくFBと思います。「ハムログ」と「CLOG」を使用する目的に、中
古の「98ノート」を2−3万程度で入手しておくのもよいでしょう。

・ RIG

最近のHF機は性能がよく、必要最低限機能は有しています。ただしCWフィルターは
必需品です。最低でも250Hzは用意するようにしましょう。



愛機IC−775DX2:フィルターは、INRAD社の高性能超ナローフィルタ
(125Hz)を内蔵。でもフィルタの中身はなぜか「Made in JAPAN?」

・ 睡眠と食事

マルチバンドで運用する以上、24時間フルに運用しましょう。前日は可能な範囲で充分
睡眠とっておくと良いでしょう。食事はCWで呼びまわりながら、おにぎりやサンドイッチ等、
軽食を取るとよいと思います。ドリンクは好みに合わせ充分用意しておきましょう。私は最
近24時間運用できなくなれましたのでそろそろ引退かな?と思っています。(HI)

宅密集地の自宅からの運用で、24時間フルに遊べ、しかも入賞の可能性がある部門、
それがFMLの魅力だと思います。

「オープニングページ」へ戻る