私が開局した当時「無線機には必ずアースを取るものだ」と各種参考書には記載されていました。
しばらくたつと「むやみにアースを取るとインターフェア−を増加させる。」という記事を見るよう
になりました。その後コモンモードフィルター等のインターフェア−対策技術が紹介されるように
なり、「アースは必ずコモンフィルターをつけ、最小限の長さで取るべきだ」という現在の手法が
主流となりました。「デスクには金属製を使うな!」という話を聞くようになったのもそのころです。
しかしいろいろと試しましたが、どうしてもインターフェア−が収まらないアンテナがありました。
そこでシステム全体に立ち戻って考えてみると、シャック側では確かにコモンモードフィルターで
遮断されていますがアンテナ側ではタワーに同軸の外皮がアースされていたりします。これでは、
結局「タワーから高周波成分が漏れてしまうではないか?」ということで、あれやこれやと対策を
とりました所ある程度の効果がありましたので報告します。もちろんトータルシステムの問題です
のでまだまだ完璧ではありません。それでもインターフェア−でお悩みの方の参考になればと思い
公開します。

用意したのは、何の変哲もない、自己誘着テープです。
少々幅広なのがミソですが、まぁブーム、タワーから絶縁できればなんでもかまいません。
とにかく、根こそぎタワー、ブームとの接続部分を絶縁していきます。

ナガラトライバンダ−TA−351−40の給電部です。付属のバランとブームの間にテープを巻き、
ブームと絶縁しました。この方法は残念ながらガンママッチングの八木アンテナには意味ありません。
やるならば、グラスファイバーマストクランプでタワーから絶縁させることぐらいでしょうか?
バランの後についているのはアンアンで、トロイダルコア10個いれています。

3.5Mダイポールの給電部です。クリエイト製バランがくたびれていたので、
下の新型バランに交換しました。新型はタワーから絶縁される構造です。
クリエイト社は高周波漏れに、すでに気づいてらっしゃるのかもしれません。
旧型を351同様にテープで絶縁しても同じ事です。

ドイツ製50MHzKW対応プリアンプSP−6です。
タワーにテープを巻き絶縁しました。

アメリトロン社製同軸切り替え機です。
同様に取り付けパイプにテープを巻いて、絶縁しました。
しかし、この切り替え機は外皮側の切り替えはありません。よって希望以外
のアンテナの外皮側にも高周波は流れてしまう恐れがあることになります。
外皮も切り替え可能なアンテナ切り替え機があると良いのですが。。。
・タワードライブ、スローパーはどうするか?
ここで気になるのはタワーに給電する「タワードライブ、スローパーはどうするか?」という
ことですが、そもそもそれらのアンテナはタワーにドライブしているのですから、絶縁できる
訳ありません。
タワーを他の構造物からいっさい絶縁し、給電部にアンアンをしっかりいれ、逆流するのを
防ぐのがよいと思います。これらのアンテナがインターフェア−にどうしても弱くなると
いうのも頷ける訳です。この場合、例えシャックが二階にあってもシャックのアースを
タワーから取ってはいけません。せっかくのコモン処理が無駄になる恐れがあるからです。
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