・ハードライン同軸ケーブル



 アマチュア用の同軸ケーブルとして一般的に使用している10D2Vや、RG58U等の規格のケーブルは、
実は室内配線を主用途に設計されたケーブルであること(*)はあまり知られていない。PVC外皮は水を
浸透してしまうため、外部導体の網線が劣化し、数年で取り替えが必要になるといわれている。ではプロは
どのようなケーブルを使用しているのだろうか?10D2V等の同軸ケーブルも使用されるが、野外用としては
ハードラインと呼ばれる外皮がプラスチック質のケーブルが望ましいらしい。地面にケーブルを埋めるノイズ
対策に関し以前紹介したが、常時湿気に触れる地中ではアマチュア用のケーブルでは心許ない。ケーブルの
防水性が問題となっていた。配管を使えばよいが利便性にかける。「なんとかならないものだろうか?」
とローカルのU氏に話していたところ。「コレあげる。」とあやしげなハードラインケーブルをみせてくれた。
話を聞くとハムフェアーに持っていったが、どうやら規格がわからずに売れ残ってしまったようだ。
これは願ったりと貰い受け、ケーブルに書いてあった三菱電線 を目処にインターネットで調べてみた。
寸法からどうやら「WF−H50−4」というマイクロ回線用のケーブルらしい。損失も6.5db/km(10M)、
21db/km(100M)と10Dより上で、なおかつ重さもさほど変わらない。曲げ半径が100mmと
やや大きく取り回しに難点があるが、都合がよいことにインピーダンスは50オームだった。
さっそくNHKに勤めるローカルにコネクタが入手できないものかと訪ねたところ、なんでも
云万もする高価なものらしい。そこで、アマチュアらしく秋葉原のロケットで安売りしていた
(ただ今10D、12Dコネクタ激安中!)10D用コネクタにとりつけてみた。
ダミー上で測定を行い、うまく動作する事が判明しましたのでここで報告したいと思う。


今回使用した工具。なんやかんやいってもやっぱり工具が成功の秘訣。
パイプカッターを使用しないと切り口が丸くならない。

外部導体がリングコルゲート銅管でできているため網線のような毛管現象を生じ難い。
外形寸法が10Dより太いためコネクターを入れるため少し余分に外皮を切り取る。

ココがミソ!そのままでは内部導体が芯より太いため入らないが、銅管(中空)
なため圧着治具で少しつぶすと簡単に芯を入れる事ができるようになる。

完成。外部導体が少々はみ出るため、しっかりと自己誘着テープとビニールテープで防水する。

とりあえず、この同軸ケーブルをタワーとシャック間の地中区間に使用したいと思います。
ハードラインケーブルはうまくすると電気工事屋で格安に分けていただける事もあるそうです。
日本酒、手土産に訪問してみるのも良いかもしれません。

*F社質問状、回答より


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