3Dプリンタで作る実体顕微鏡ライト

 表面実装の基板を取り扱う頻度が増える一方で、目の衰えが重なり細部の半田作業に支障が出てきました。そこで、かねてより欲しかった実体顕微鏡を導入することにしました。機種はHOZANのL-51です。色々な実体顕微鏡がありますけど、電子工作ができる平らな台座があり、0.5mmピッチのICの足が良く見える程度の倍率を考えてこの機種に決めました。

■プラコップでLEDライトを自作

 実際に蛍光灯の下で使うと鏡筒の影が観察物に落ちるので意外と暗いです。購入早々にライティングの必要性を痛感するも、純正の L-711 は定価 24,150円と微妙に高い。そこで、対物レンズの太さピッタリの位置で切断したプラスチックコップに高輝度LEDを接着剤で固定したリングライトを制作しました。顕微鏡の視野は狭いのでLED4つで十分にムラなくカバーできました。

■LEDライトの3Dプリント化

 プラコップライトは実用上何の不満もありませんでした。しかし、L-711 のフォルムは円柱の組み合わせで意外と単純に思えたので3Dプリント化を計画することに。

 対物レンズの径でマウント部を作成、下側に少しカバーがせり出すよう円柱の壁を作成、上部は配線を行うための溝を掘る、径が小さな物にもマウント可能なように支持ネジを追加しました。

 支持ネジはタップを切ってもバカになる可能性が高いので、ナットをはめ込めるようにしました。

■フタを付ける

 プラコップの実装から大幅に見た目が改善され、相変わらず機能的には満足なのですが、配線が外から丸見えなところが気になります。こうなると、実用上意味の無い作業と分かりつつも勢いでフタを追加することにしました。フタは支持ネジを利用して固定するのでかなりしかっり固定できました。

 この様に書くとサクッとできちゃったように見えますけど、失敗プリントを含め多くのゴミを出しました。その中で余分にプリントした物がでましたので東京デバイセズさん経由で配布することにしました。もしも必要な方がいらっしゃいましたらご利用ください。

■カメラ撮影もしたくなる

 実体顕微鏡は細かいものを見ながら作業ができれば満足なんですけど、何となく見えたものの撮影もしたくなるものです。なんでだろう、差し迫った必要性は全く無いのですが、撮影したいと思ったら作りたくなってしまいます。撮影機材もメーカーから発売されていますが、もちろん無視して自分で作ります。

 顕微鏡や望遠鏡の接眼レンズにカメラを垂直に当てて撮影するコリメート法と呼ばれる撮影法があり、望遠鏡や顕微鏡にデジカメを接続するアダプターが販売されています。それらを参考に手持ちのデジカメのマウントアダプタを作りました。

 カメラはCannon PowerShot S5 ISです。カメラが垂直に設置できるようにL-51の接眼レンズのトップにフランジを作るアダプタと、カメラのレンズに固定できる筒状のアダプタを作りました。

 組み合わせるとこんな感じになります。このカメラはレンズ部にオプションのコンバージョンレンズを固定するためのマウントを持っており、これを利用することでしっかりとアダプタを固定することができます。

 実体顕微鏡と組み合わせてみました。ちょっとカメラの重量で軸にズレが出ますが、撮影時に少し手を添えれば問題ありません。

 ケラレは仕方ないとして、得られる画像は良い感じです。 


Latest update at 2013/8/22