ナイス蚊っち修理

 蚊やハエの撃退に絶大な効果と噂の商品を買いました。

 この商品は電池の電圧を昇圧してラケット部分を高圧にすることにより、ハエや蚊を一撃の下に退治するものです。商品のバリエーションにシングルネットと三層ネットの2種があります。違いを確認するために両方入手しました。

◆早速使ってみる

 三層ネットを使ってみたのですが、スイートスポットに入っても何も起こりません。指を入れるのは恐ろしいので、ドライバーを入れてみましたが何も起こりません。ドライバーを使ってシングルネットの動作確認をしてみると「バチィィ!!」っと火花が飛びました。三層ネットは故障のようです。

◆故障品は修理しないと・・・

 家の者は「返品」などと言いますが、ここは分解あるのみでしょ。こんな基板が出てきました。とても乱雑な半田付けがされています。ダイオードの配線もやる気を感じられません。

 部品に触ってみると抵抗がぐらぐらします。ちゃんと半田が付いていません。本当にひどい仕事です。とりあえず古い半田を取って付け直します。

◆修理後の動作確認

 修理と言ったってたいした事をしていませんが、動作を確認しなくてはなりません。安定化電源から給電してラケット部の配線をテスターへ、レンジは最大の1000Vです。

 電源を入れると針が振り切りました!!恐ろしや!

◆少し部品を眺めてみる

 トランジスタ1石の発振出力をトランスで昇圧し、さらに後段にコッククロフト回路があるみたいです。間違って感電するかもしれないのでトランジスタが発振するギリギリまで入力を落として(0.6V程度、出力は150Vあります)、発振の様子をオシロで覗きます。5kHzくらいの周期でちゃんと発振しています。

 半田不良も直り機能を取り戻しました。

◆消費電力は

 計測ついでに入力の電流も測ってみると、出力部開放の状態で300mA(900mW)も流れていました。出力部開放時には基板上の負荷抵抗15MΩが電力を消費します。仮に出力が1500Vとすると消費量は150mWです。それとLEDが10mAくらい使っていますが、残り8割程度のエネルギーは熱や漏れ磁束になってどこかに消えてしまっているようです。

◆シングルネットと三層ネット

 シングルネットは棒が交互にプラスとマイナスに接続されています。棒の間に虫が通過する時に電流が流れる仕組みです。一方の三層ネットはマイナス、プラス、マイナスと虫が通過する方向に極性の異なるネットが配置されます。ネットとネットの間を虫が通過すると電流が流れます。

◆使ってみて気が付いたこと

 確かに空中を飛んでいる虫を容易に撃退することができます。しかし、退治した虫が弾き飛ばされるとほぼ回収不能な点がイマイチかなぁ。


Latest update at 2007/07/16