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初めのうちは「生ごみ処理」が目的でした。はじめてまだ半年そこそこ、今では「生ごみを処理する」と言うよりは生ごみで腐葉土を育てているような気分でやています。だから、このページのタイトルも「生ごみで腐葉土を育てるページ」となっています。
生ごみを分解する時にいろいろな方法があるみたいですが、省スペースで室内運用、もちろん臭いが出ないことを条件に選んだ方法は、腐葉土を使ってその中に住んでいる雑多な微生物の力を借りて好気的な分解を促進することです。このページではこれまでやってみてわかったことなどを中心に腐葉土の育て方を紹介していきます。
◆我が家の腐葉土飼育装置
100円ショップで買った容量4.5リットルのふた付き容器が2機です。これに約1リットル分の腐葉土を入れると毎日出る2人分の生ごみを食べてくれます。2機の腐葉土は合せて2リットルと非常に少ない量なので生ごみの投入法を工夫しています。(投入方法は先を読んでくださいな)
◆飼育装置の作り方 好気的な分解を促進するためには空気の出入りを円滑にする必要があるので、本来ふたは不要なのですが、虫の進入防止のために次のような加工を施します。ふたに換気用の穴を開け、ぼろきれなどをふたと容器の間に挟んでふたを閉めます。(簡単!これだけ!)
更に空気を送るために、容器の側面に空気チューブの穴を開けて金魚用のブクブクを接続します。(この装備の効果はいまいち不明ですが、好気指向を意識するあまりついつい付けてしまいました。やり過ぎかも・・・)
◆餌の投入方法
生ごみをそのままの状態で少量の腐葉土に放り込んでしまったらとっても分解が間に合いません。また毎日入れると腐葉土がベタベタになって臭いも出ちゃいます。そこで、生ごみは予め細かくして乾燥させることにしました。
◆生ごみを細かくする方法
我が家では手回し式のみじん切り装置を使っています。1日分の生ごみを入れてグルグルすると生ごみはみじん切りになります。これを使う前は植木用のハサミで切っていたのですが手間と時間がかかって大変でした。手回し式のみじん切り装置は回すだけなので1分もあれば完成です。
◆乾燥方法
新聞などに広げて天日に干すのが一番!でも、猫やカラスにあらされる、虫が付くなどの心配もあります。天気が悪いときは乾燥できません。そんな時は、ジャンクのファンを再利用してACアダプタにくっつけて送風するようにしています。これが意外と強力で室内でもそれなりに乾燥が進みます。(ニラ、ねぎがある時はちょっと臭いので注意!それから、イチゴは良い匂いですが意外と強烈でしたね。)
◆餌の投入
みじん切りの乾燥生ごみを腐葉土に入れます。餌の投入は1日1回を目安にします。乾燥した生ごみは小さくなっているので最初は少な目に入れて、腐葉土が全体的に黒い状態を毎日保てる程度の量を見計らいながら入れます。餌を投入したら全体に空気が行きわたるように良くかき混ぜてからふたをします。
◆分解の進み具合
腐葉土に投入された生ごみは微生物たちによって分解され二酸化炭素や水になります。分解の過程では熱が作られるので、翌日には容器に水滴が確認できます。触ってみるとほんのり暖かい部分もあります。また、腐葉土の表面には線状の白いカビも成長します。これらの現象は分解が進んでいる証拠です。最初の数日は微生物の活動が鈍いので、分解しやすい物(バナナ、イチゴ等)を入れて徐々馴らしていきます。
◆微生物にやさしい投入方法
腐葉土の微生物達は目に見えないくらいとっても小さいので餌も小さくしてあげないと食も進まないと思い、乾燥した生ごみをミルで砕いてから入れてみました。微生物の活動が鈍い最初の間や、寒い日など有効です。
◆水分調整
我が家の方法は予め生ごみを乾燥してから投入するので、腐葉土はいつも乾燥傾向にあります。理由はわからないのですが経験的に腐葉土の乾燥が進むとカビの臭いが強くなってくるようです。そうならない前に適度な水分補給をします。逆にペースト状になったり、団子状になっている時は水分が過剰な状態です。そうならないように注意して全体的に黒光している状態にします。
◆虫が発生したら
腐葉土の中には細菌のように目に見えない生物の他にダニのような目に見える生物も生息しています。虫は多くいたほうが分解が促進されるので腐葉土の飼育には好都合ですが、人間の健康に害をもたらす可能性も否定できません。爆発的に数が増えないうちに対処すべきでしょう。我が家では容器ごとお湯(70〜80度)につけてしまいます。この時のポイントは、熱が腐葉土全体に行きわたるように予め水分を補給しておくことです。乾燥した状態よりも水分が多い方が熱の伝導が良く駆除の効率が上がります。
◆ハエがよってきたら
飼育装置の周りにハエがよってきたりします。近くにハエ取紙を仕掛けると効果的です。
◆腐葉土が増えてきたら
毎日投入し続けると1〜2ヶ月もすると腐葉土の量も多くなってきます。最初の量の2〜3倍(2〜3リットル)になったら熟成の工程に移しましょう。飼育中の腐葉土は微生物の活動が活発な状態ですので植木などに使ってしまうと、根腐れを起こしたりして植物が良く育ちません。そこで、1月ほど寝かせる必要があります。ホームセンターなどで土のう袋(1枚数十円)を購入します。土のう袋に育てた腐葉土を入れてベランダの隅にでも置きます。1月ほど経ったら植木の土に混ぜて使えます。
◆腐葉土飼育のその後
このページを書いて1年以上が経ちました。その後も順調に運用しています。ダニの退治方法と水分調整の方法に少しばかり進歩がありましたので報告です。
1年半続けた経験則ですが、カビが多い環境の場合分解が速い印象があります。また、ダニが増えるとカビが減るみたいです。ダニがカビを食べていると考えるのが一番オーソドックスな仮説です。ダニは放っておくとネズミ算的に増えるので厄介な奴です。以前は水分補給後に容器ごとお湯につけていたのですが、退治したと思った直後にもまだ生存者が居たりして完全に退治することは難しかったです。色々調べた結果、お湯につける時にふたを開放しておくと腐葉土表層部分から水分が気化するので、熱に追い立てられたダニ軍団は表層部に逃げ込んで生き残っている事に気が付きました。試行錯誤の結果、容器を密閉してお湯につけること、お湯につけてから10分後に熱湯を指し湯をして1時間程度じっくり待つことにたどり着きました。この方法でほぼ完全なる勝利を収めました。
この方法だとダニを退治するときに腐葉土に予め水分を含ませる必要もありません。密閉環境なので熱せられた蒸気でダニが死ぬのではないかと考えています。水分を含ませなくて良いのでダニ退治後も腐葉土がベタベタしなくていいです。
◆水分についての考察
腐葉土を運用していくと不要になった水分を蒸発されることが重要である事に気が付かされます。第一段階は生ごみが元々持っている水分を蒸発させる事です。生ごみをそのままにしておくとそこに含まれる水分によって嫌気性の菌が育ち独特の生ごみ臭が発生します。また、生ごみを構成する多くの部分が水分である事から、予め水分を飛ばすことにより嫌気性の菌の増殖を抑えるとともに大幅に嵩を減らす事ができるのです。
第二段階は生ごみが分解されて発生する水分を蒸発させる事です。腐葉土で育つ好気性の菌によって生ごみは分解され、二酸化炭素や水が発生します。ここで発生する水は腐葉土に適度な湿り気を与える役割があります。しかし、必要以上に水分が増えると腐葉土がペースト状になってしまい嫌気性の菌が育つ環境へと変化してしまいます。腐葉土の水分を適度に蒸発させるために、毎日かき混ぜるとこが大切です。
◆いろいろな失敗
調子に乗って金魚用のブクブクを取り付けてみたのですが、ブクブクした場合としない場合ではあまり差異が無い事が分かり、現在は撤去されています。
それから、乾燥した生ごみをさらにミルで粉々にして投入すると、分解は促進されるようですができあがる腐葉土が粘土状になり乾燥すると石みたいに硬くなってしまいました。植木の土としては使い物になりません。
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