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◆シェーバーの運命
しっくりと肌に合ったシェーバーが壊れてしまって次を購入する破目になったとき、できれば同じメーカーの同じ機種やその系列の機種を選んでしまう。そんな経験はありませんか?
シェーバーは切れなくなったら外と内の刃が両方交換できるし、買ったばかりの時はそんなに早く壊れるなんて思いもしないものです。しかし、毎日のお勤めを果たし数年が経つと充電をしても元気出なくなりしばらくすると使っている途中に止まってしまい最後には使い物にならなくなってしまいます。外見は全然丈夫なのに残念だなぁと思いつつ次の物を買ってしまいます。
そんなシェーバーの生涯は、まるで企業戦士のそれと近いものを感じますね。
私の使えなくなったシェーバー、何となく捨てられずに数年がたち存在すら忘れていたある日のこと、実家に帰った時にシェーバーが2つ並んでいることに気づくと「充電しても元気がなくなったので新しく買った」と聞かされて自分の使わなくなったシェーバーのことを思い出しました。世の中のシェーバーの多くは充電池の寿命とともにその生涯を終えるのではないか。
これってトリビアの種になりませんか?
とっさにそう思いフジテレビにはがきを出すことも無くシェーバーの救済作戦を敢行することにしました。
◆救済作戦その1(安ブラウンpocketRC)
私は何となくブラウンを使い続けて現在は3台目になります。どれも洗濯機みたいな全自動物ではなく、シリーズの中でも末端の安シリーズばかりです。
救済方針を理屈で考えると、充電ができなくなった”だけ”なので、電池を交換すればまた元気になるはずです。とっても簡単!と思いつつ進めることにしました。
1)難関その1−分解
安ブラウンpocketRCはネジが一つしかありませんのでそれを外しますが、すんなりケースを開けることはできません。中身で爪がかみ合わさっているので、折らないように慎重に開けますがやっぱり折れちゃいました。よく観察すると、分解することは想定外の爪の設計になっています。
2)難関その2−電池
おそらくニッカド電池なんでしょうけど、定格の記載が無く”のっぺらぼう”で電極にはスポット溶接の要領で金属の板が張り付いていて基盤にハンダで止まっています。とりあえず片方の電極を取って充電電流を測ることにしました。ウチのボロテスターをあてたところ最大レンジの300mAを軽く振り切る程度流れていました。テスターがボロくてそれ以上のレンジが無いので正確なところはわからないのですが、針の触れ具合から野生の感を働かせると400mA弱といったところです。
充電電流はちょっと多めなので急速充電可能な電池を適当に選ぶことにしました。(ニッケル水素電池の2100mAh)
3)難関その3−組み立て
分解の時に爪を折ったので補強したのですが、ケースが微妙にズレてしまいバネに付いた細かい部品がしっくり収まりません。
電気的には救済できたのですが分解、組み立て工程の障害が大きくこの救済作戦は失敗に終わりました。
◆救済作戦その2(パナソニック)
こちらは実家にあった使えなくなったシェーバーです。
このメーカーの作りは環境への配慮が行き届いていてネジを取ると容易に分解できるように設計されています。分解後に気が付いたのですが、取扱説明書には充電池の寿命の時は修理扱いで電池交換ができますと記載されています。
1)難関その1−電池にツノ
電池を取り出してみたら単3電池の頭にツノが生えている。こんな変な形の電池は特注なので探しても無さそうだ・・・そこで、電池だけメーカーに譲ってもらうことにしました。
2)すばらしき町の電気屋さん
以前にノートパソコンの電池ユニットを町の電気屋さんに取り寄せてもらえた経験があったので、これも大丈夫かと思ってまずは訪問したところあっさり断られました。めげずに2件目をあたったところメーカーに問い合わせて頂けることになり、翌日取り寄せ可能との連絡を頂きました。
交換電池一つで300円也
こちらは無事に救済成功です。電気屋さんありがとう!
◆ユーザーとして
家電リサイクル法が施行されるなど環境への配慮が進んでいます。現在の家電リサイクル法の取り決めではシェーバーの再利用にまでは言及されていないようですが、メーカーの努力で環境に配慮した設計が成されるようになったという事に気が付かされました。このようにインフラが整いつつある中、我々ユーザーの意識によってはリサイクルできるものがゴミになってしまう現実があると思います。たまにはそんなことを考えてみるのも大切なことではないかと思いました。
※注意事項
製品を分解するとメーカーの保証を受けられなくなります。
もしも分解する時はくれぐれも自己責任で行ってください。
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