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■より小型のMLAを目指して
波長に比べて小さく作れることが特徴のMLAをより小型にすべくメインループがコイル状のものを製作しました。以前に製作した直径120cmものの材料を再利用し直径70cm 2ターンに改造しました。給電ループと同調用のバリコンをアンテナ下部にまとめて、プラスチック製のフックで吊るせるようにします。
この状態で400pF耐圧1kVのバリコンを接続すると3.5MHz〜7MHzを軽くカバーします。直径70cmの大きさは手ごろで狭いベランダにもちょうどいい大きさになりました。しかし、SWRは3以上もありアンテナカプラーを使っても運用には厳しい状態です。
■給電ループの調整方法
6mのMLAを作ったときは偶然にも用意したループの大きさがぴったりだったこともあり、調整ノウハウの蓄積ができませんでした。今回は何をどうしたら、どうなるのかを少しでも把握するために計測しながら作業をすることにします。

(左)インピーダンスメーター、(右)秋月DDSキットの入った箱
使用するものは三田無線研究所のアンテナインピーダンスメーター(A3X)と秋月DDSキットです。しかし、使っていくうちにこの組み合わせには少々難があることが分かってきました。どうやら秋月DDSキットの出力が弱く、アンテナインピーダンスメーターの針の振れが弱いのです。ディップしているポイントがよく分からないのでインピーダンスが特定できません。
■測定機器の調整からやりなおし
こんなときはSSGを使ってしまえばよいのですが、秋月DDSキットで事が足らないことも気に入りません。考えられる手は2つです。
1.インピーダンスメーターのメーター回路にアンプを挿入する。
2.DDSキットの出力をパワーアップする。
案1はちょっと気が引けるので、案2で行くことにしました。秋月で販売しているMini-Circuitsの広帯域高周波アンプ(MAV-3)をDDSキットの出力に追加することにしました。無事インピーダンスメーターの針の振れを確保することができました。
■いよいよ給電ループの調整
SWRを下げるには給電ループを大きくしたらよいのか、小さくしたらよいのか分からないので、半端材を使ってもう一つ小さな給電ループを作りインピーダンスを比較することにしました。すると、
小さいループ = 低インピーダンス
大きなループ = 高インピーダンス
こんな関係にあることが分かりました。銅パイプでカット&トライを繰り返すのは厳しいので、小さなループを開いて、針金を継ぎ足しながら50Ω付近の大きさを割り出しました。おおよその長さが分かったら大きなループをその長さに切り微調整を行いました。この方法でほぼ50Ωにあわせ込むことに成功しました。

給電ループの様子
■製作したアンテナのデータ
メインループ
直径70cm 2ターン(3.5cm間隔) 9.5Φエアコン用銅パイプを使用
給電ループ
全長60cm 楕円形ループに加工 6.5Φエアコン用銅パイプを使用
バリコン
タイト製 400pF 耐圧1kV
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