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◆ぼろっちーSG
壊れた無線機をいじっていると「SG2台あったらなぁ・・・」と思うことが多くあって、手頃な中古を探していたところこんなのを見つけたので連れて帰ることしました。

アンリツのMG523B
アンリツのアナログSG MG523Bです。10〜600MHzまでを5バンドに分割して発振します。変調はAMのみでインターナルとエクスターナルの切り替えがあります。CALボタンはお馴染みのマカー発振機能です。確認用にスピーカーが付いていてピヨピヨと音が聞こえます。周波数はダイアルで合わせる他にモータードライブも内蔵されていますが今は回りません。
◆ジャンクについて
これはアキバの中古計測機屋さんのジャンク棚に数ヶ月間並んでいました。実は数ヶ月前にお店の人に欲しいと言ったら「値札が付いていないのは預かり物なので売れない」と断られたのです。しばらく忘れていたのですが最近値札が付けられて売られるようになった姿を発見したので早速購入したいと申し出ました。
一応動作について聞いてみると「ジャンク扱いですから通電だけ確認します。まぁこの値段ですから精度とか言われると・・・」値段も21Kだしお店の人の話は常識の範囲です。そして電源を入れてみると、バックライトがつかない。「まぁこの値段ですし、豆電球ですからぁ・・・」モータードライブも動かない「なにしろ古いですからぁ、モーターは回っている様ですしベルトを交換すればぁ・・・こんな状態ですが買いますか?」と聞かれました。買いたい旨を伝えると「フロントのメカ部分だけでも値段以上の価値がある」「定価は100万円以上するがジャンクなので重さで値段を決めている」「ジャンクでもコレクションにはいい物だ」「壊れていても回路をいじる楽しみがある」などなど、褒めているんだか貶しているんだか良く分からないお話を聞いて買ってきました。
お店の人が言っていたお話はジャンクである事を良く認識してね。と言う意味だったのだろうか!?最近急激に街の様相が変化しているアキバ、古き良き時代に所狭しと積まれたガラクタの山は年々少なくなっている感じがします。街の変化と共に行き交う人種も変化しているのでしょう。ジャンクを中古動作品と思っている人が多くなったような話を耳にします。お店の人も念入りに説明するようになったのかもしれません。アキバの文化や価値観が変化と共に失われかけているような気がしてちょっと複雑な気持ちになりました。
◆動作確認
動作確認をしてみました。周波数カウンタを使って全バンドの発振は確認、しかし、300MHz以上ではドリフトしまくりです。受信してみると「ぴゅうぅぅぅーーーーー」ってな状態、でもまぁアナログなので少々のことはヨシとしてアッテネータを確認する事にします。手持ちの設備で直接確認できるのは60dBuが限界なので、小さな出力は無線機を使って他のSGと聞き比べることにしました。それらしい感じの出力が出ているようです。アマチュア的には問題の無いレベルです。
◆簡単な修理
使えそうだと分かるとモータードライブが動かないのは寂しいものがあるので、ジャンクデッキから拝借したベルトをかけてあげる事にしました。
腐っても鯛!さすがにプロ用の機械ですね。内部はとても丁寧に作られています。切れたベルトが見当たらなかったので以前のオーナーが取り除いたのでしょう。色々外しながら掘り進め、ようやくモーターにたどり着きました。長さの近しいベルトをかけてモータードライブの修理は完了です。
そうそう、バンドを切り替えた時の麦球も切れていたんだっけ、見ると・・・
切れた麦球をジャンパーして使っていた後が残っていました。直列に配線されていますので、電球の多いところは暗く、少ないところは明るく光る始末です。生きている麦球を並べ替えて少し暗めになるように抵抗を入れることにしました。ケチケチなセッティングです。最後にギア・ベアリング類をグリスアップして大掃除で作業完了です。
MG645Bと違ってポータブルサイズなので手元に置いてちょっと使うのに重宝しています。世の中にはジャン測(ジャンク計測器)マニアなる人々が居るみたいですが、ちょっと気持ちが分かってきたような!?
この機械は基本的な機能がコンパクトにまとまっていて使いやすいです。(コンパクトの表現は勿論年代を考えてのことですよ。)個人的に魅力を感じているところは背面に外部制御端子が出ているところです。必要に応じてFM変調機能を追加したり、本機をVCOに見立ててPLLを構成したりできそうです。同じような野望をお持ちの方が居られるかもしれないので把握している情報を紹介します。
◆AC/DCスイッチ
AM変調はPINダイオードの電圧変化で実現しているようです。このスイッチは背面の入力端子からの信号がパスコンを介すのかスルーするのか選択しています。
AC:オーディオ周波数を入力するとき(変調をかけるとき)
DC:出力レベルを微調整するとき
◆外部制御端子
| 1 |
出力 +17V(10mAまで) |
| 2 |
出力 -17V(10mAまで) |
| 4 |
モータードライブ制御コモン |
| 5 |
モータードライブ制御 |
| 6 |
モータードライブ制御 |
| 8 |
外部AM、レベル制御のON/OFF(短絡、開放どちらがONか不明) |
| 10 |
バリコンの機械的な位置が0〜9Vで出力 |
| 11 |
レンジ(10〜25MHz)(短絡時選択) |
| 12 |
レンジ(25〜60MHz)(短絡時選択) |
| 13 |
レンジ(60〜140MHz)(短絡時選択) |
| 14 |
レンジ(140〜300MHz)(短絡時選択) |
| 15 |
レンジ(300〜600MHz)(短絡時選択) |
| 24 |
周波数微調整(1〜20V) |
| 25 |
外部電源プラス(24〜30V) |
| 26 |
外部電源マイナス(-24〜-30V) |
| 34 |
FM変調用の入力 |
| 36 |
GND |
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