

ころわんは、おともだちのちょろわんやちろわんねこちゃんたちとこうえんでかくれんぼ。
ぜったいにみつからないぞとはりきるころわんはいろいろなところにかくれます。
ところが、うまくかくれすぎてなかなかみつけてもらうことができません。
ころわんはみつけてもらうことができるのでしょうか?
物語のテーマが「かくれんぼ」なので、小さい頃の記憶を蘇らせる物語です。
私は小さい頃から、外で遊ぶより部屋の中で絵を描いたり本を読んだりして遊ぶのが好きですが、
この物語を読んで、小さい頃に公園でよく遊んだことを思い出しました。
落ち葉の中に隠れているころわんの絵と、「くふふ…」というころわんのセリフがぴったり合っていて、とてもおもしろいです。
また、他の仲間がころわんを探し出すシーン、落ち葉の中に隠れていたころわんの目の前に蜘蛛が現れ、
驚いてみんなに見つけてもらうシーンの展開がとてもうまく描かれています。
最後にころわんがみんなに見つけてもらえた時、「とてもうれしくなった。」と書かれていますが、
スリルを味わった後に安心感を得られるようなことを自分も小さい頃、よくやっていたと思います。
最初のしっぽでおにを決めるじゃんけんをしているシーンがとても可愛らしいです。

どんぐりえんのうんどうかいのおうえんにきたころわんたちは、
じぶんたちもうんどうかいをやりたいとおもい、こうえんでうんどうかいをすることに。
めざすはいっとうしょう。でも、ころわんはおちばをみるのにむちゅうになったり、ころんでしまったり...。
はたして、いっとうしょうになることができのでしょうか?
現在発売されているころわんシリーズで一番新しい本です。
「おっさんくさい」顔のころわんもだんだん可愛らしく子供らしく描かれています。
物語の方は、私は運動会が大嫌いでしたが、ころわん達の手にかかると、楽しいものに大変身。
読んでいる私も楽しい気分にさせてくれます。
いきなり「よういどん!」ではなく最初に準備体操をするのだから、本格的な運動会です。
また、脇役ですが、レースの審判をつとめているちゅんちゅんすずめがいい味をだしています。
このすずめさんは他の物語でもちょこちょこ登場していますが、物語の案内係といった感じで
ころわんやちょろわんなどの主役級のキャラクターをうまく引き出させています。
文章には描かれていないがとんぼにを眺めていたり、
「わあ、あかいはっぱだ。」と落ち葉の紅葉に夢中になっている
ころわんの顔がとても可愛らしいです。
物語終盤、ブランコを飛び越える時にころわんは転んでしまうのですが、仲間たちが心配して戻ってくる。
そして、みんな一緒にゴールの砂場まで辿り着いてみんないっせいに「いっとうしょーう!」
大人なら予想していると思われるベタな展開ですが、
子どもの読者の中には、ころわんだけが1位になると予想した人もいるでしょう。
けれども、絵本にしてこの発想はなかなか新しい発想だと思いました。
ころわんの世界に行けるなら、運動会を一緒にするのではなく、ころわん達の運動会をみてみたいと思います。