『男色大鑑』なんしょくおおかがみは1687年の正月に井原西鶴によって刊行された作品です。井原西鶴といえば日本史の授業で『好色一代男』や『世間胸算用』などの浮世草子を書いた元禄時代の作家として習ってたと思います。高校日本史山川出版の教科書、『詳説日本史』では『男色大鑑』を紹介していません。全8巻で各巻5章の話からなっており、全40章の作品となっています。前半20章はは主に武家社会での、後半は町人社会での衆道を描いています。
ちょっとづつ各章の原文と拙訳及び感想を書いていこうと思います。


目録



一巻

一 色はふたつの物あらそひ 二 この道にいろはにほへと
三 垣のうちは松楓柳は腰つき 四 玉章は鱸に入れて通わす
五 墨絵につらき剣菱の紋


二巻

一 形見は二尺三寸 二 傘持って濡れる身
三 夢中の月代 四 東の香木様
五 雪中の時鳥


三巻
一 編笠は重ねての恨み 二 嬲りころする袖の雪
三 中脇指の思ひの焼け残り 四 薬はきかぬ房枕
五 色に見籠むは山吹の盛り


四巻
一 情に沈む鸚鵡觴 二 身替りに立つ名も丸袖
三 待ち兼ねしは三年目の命 四 眺めつづけし老木の花の頃
五 色噪ぎは遊び寺の迷惑


五巻
一 泪の種は紙見世 二 命乞ひは三津寺の八幡
三 思ひの焼付けは火打石売り 四 江戸から尋ねて俄坊主
五 面影は乗掛の絵馬


六巻
一 情の大盃潰胆丸 二 姿は連理の小桜
三 言葉とがめは耳にかかる人様 四 忍びは男女床違ひ
五 京へ見せいで残り多いもの


七巻
一 蛍も夜は勤めの尻 二 女かたもすなる土佐日記
三 袖も通さぬ形見の衣 四 恨みの数をうつたり年竹
五 素人絵に悪や釘付け


八巻
一 声に色ある化物の一ふし 二 別れにつらき沙室の鶏
三 執念は箱入り男 四 小山の関守
五 心を染めし香の図は誰?


目録終

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