〇涼宮ハルヒの憂鬱 第ニ話 (後編)           キョン ♂:  ハルヒ ♀:  谷口 ♂:  ユキ&国木田 ♀:  朝倉&みくる&キョン妹 ♀: _________________________________________________________________                       みくる:だめぇぇええええ!!せ、せめて自分で自分ではずすから・・・。 や、やはぁああああ〜ん!!! ハルヒ:入っていいわよ〜。 キョン(M):まるで悪代官だ・・・。 (バニーガールの衣装に着替えているハルヒとみくる。) ハルヒ:どう?これで注目度バッチリでしょ! キョン:そりゃ、嫌でも目立つだろうが・・・。長門はいいのか? ハルヒ:二着しか買えなかったのよ。フルセットだから、高かったんだから! キョン:そんなもん、どこで売ってるんだ? ハルヒ:ネット通販! キョン:なるほど・・・。 ハルヒ:じゃあ、行ってくる!いくわよ〜、みくるちゃ〜ん。 みくる:や、いや〜〜〜〜ん。 ハルヒ:いっくぞ〜!! (キョンに目線で助けを求めるみくる) キョン(M):・・・ごめん。正直・・・たまりません。 それ・・・。情熱をもてあます・・・ん? (キョンが部室の床を見ると、ハルヒ達の着替えが散乱している) キョン:な!!??・・・はぁ、やれやれ。・・・まだ体温が残ってる。 生々しい・・・。・・・ん?「SOS団結団に伴う所信表明」・・・。 ハルヒ:我がSOS団は、この世の不思議を広く募集しています。 過去に不思議な体験をしたことのある人、今現在とても不思議な現象や 謎に直面している人、遠からず不思議な体験をする予定のある人。 そういう人がいたら、我々に相談するとよいです!たちどころに 解決に導きます!ただし、普通の不思議さではダメです。 我々が驚くまでに不思議な事じゃないといけません。注意してください。 キョン(M):この団の存在意義がだんだんわかってきた気がする・・・。 (先生に連れて行かれるハルヒ達。説教されて戻ってくる) ハルヒ:腹たつ〜!!なんなの!?あのバカ教師共!邪魔なのよ!邪魔! キョン:なにか、問題でもあったのか? ハルヒ:問題外よ!まだ半分しかビラまいてないのに、 教師がやめろとか言うのよ!?何様よ!! キョン(M):バニーガールが二人して、学校の門でチラシ配ってたら 教師じゃなくても飛んでくるってーの。 ハルヒ:みくるちゃんはわんわん泣き出すし!アタシは生徒指導室に 連行されるし!ハンドボールバカの岡部も来るし! キョン(M):みんなさぞかし、目が泳いでいたことだろう・・・。 ハルヒ:もう・・・。今日はこれで終わり!解散!!(着替えだす キョン:げ!!が、・・・・。(急いで部室の外に出る ハルヒ:いつまで泣いてんの!?ほら!さっさと着替える!! (外で待つキョン。着替えが終わったみくるが部室から出てくる) みくる:キョン君・・・。あたしがお嫁にいけなくなったら・・・。 もらってくれますか・・・?(悲しげに去っていく キョン(M):なんと言うべきか・・・。朝比奈さん。 その後姿はまるで、受験に失敗した浪人生か、はたまた一戸建てを 無理して買った直後にリストラされたサラリーマンのようですよ・・・。 ・・・あ、っていうか。あなたも俺をその名で呼ぶんですか。 キョン(M)次の日・・・。涼宮ハルヒの名は有名を超越して 全校生徒の常識にまでなっていた・・・。 谷口:はぁ・・・。キョンよぉ・・・。お前いよいよもって 涼宮と愉快な仲間達の一員になっちまったんだなぁ・・・。 キョン:・・・うるさい。 (M):さらに問題なのは、オプションとして 俺と朝比奈さんの名前まで囁かれ始めたということだ。 国木田:ほんと昨日はビックリしたよ。バニーガールが 校門に立ってるんだから。あれ、もう一人は二年の朝比奈さんだよね? 谷口:今や全校生徒の注目の的だぜ?お前等・・・。 朝倉:このSOS団って何なの? キョン:・・・涼宮に聞いてくれ。俺は知らん、知りたくもない。 朝倉:面白い事してるみたいね、あなた達。 でも、あれはちょっとやりすぎだと思うな・・・。 キョン(M):この日、朝比奈さんは学校を休んだ・・・。 (SOS団、部室) ハルヒ:なんで一通もメール来ないのよ!あんだけ宣伝したのに!! キョン(M):あんな宣伝で、この団に関わろうとする物好きは いないだろ・・・。注目度抜群ってところは否定しないがな・・・。 ハルヒ:あれ・・・?みくるちゃん、今日は休み? キョン(M):もう二度と来ないかもな。トラウマにならなきゃいいのだが。 ハルヒ:せっかく新しい衣装を用意したのに・・・。 キョン:自分で着ろ・・・。 ハルヒ:もちろん、アタシも着るわよ! ・・・でも、みくるちゃんがいないとつまんない! キョン(M):・・・長門に着せればいいのに。アイツなら淡々と 着るだろうし、ついでにそれはそれで見てみたい気もする。 ハルヒ:はぁ〜〜〜〜!!SOS団を結成して、いきなり座礁じゃない! みんな、出し惜しみしてるんじゃないかしら?独り占めするつもり? キョン(M):なぁ・・・ハルヒ?ありませんかと聞いて「はい、あります」 って答えが返ってくるほど、こんな県立高校の一角に不思議な謎が ごろごろ転がってるなんて訳ないだろ?わかるよなぁ・・・? お前もホントは理解してるんだろう?ただ、モヤモヤしたやり場のない 若さゆえの苛立ちがお前を突き抜けた行動に導いてるだけだよな? いい加減に目を覚まして、誰か格好のいい男でも捕まえて一緒に下校したり 日曜日に映画行ったりしてろよ・・・。それから運動部に入って 思いっきり暴れてろよ。お前なら即、レギュラーで活躍できるさ。 ハルヒ:帰る! キョン:はぁ・・・。じゃ、俺も帰るわ。 ユキ:・・・読んだ? キョン:・・・何を? ユキ:・・・本。 キョン:あ、いや・・・。まだだけど・・・返した方がいいか? ユキ:返さなくていい・・・。 キョン(M):しかし・・・。いつもセリフが 原稿用紙一行分を超えない奴だな・・・。 ユキ:今日読んで・・・。帰ったらすぐ・・・。 キョン:・・・わかったよ。 (帰宅して本を読むキョン。挟んであったしおりに「午後七時  光陽園駅前公園にて待つ」と書いてある。急いで向かうキョン) キョン妹:ほぁ?キョン君どこいくの〜? キョン:駅前。物を食べながらしゃべるんじゃありません。 (公園に着くキョン。長門がベンチで待っている) キョン:はぁ・・・はぁ・・・。今日でよかったのか? (ユキうなずく) ひょっとして昨日も待っていたとか・・・。 (ユキうなずく) 何故、わざわざここに? ユキ:こっち・・・。 (訳がわからぬまま長門の部屋にあがるキョン。長門がお茶を持ってくる) キョン:あ〜・・・家の人は? ユキ:・・・いない。 キョン:い、いないのは見ればわかるが・・・。お出かけ中か? ユキ:最初から、私しかいない・・・。 キョン:一人暮らしか・・・。 ユキ:・・・そう。 キョン:・・・それで、何の用? (お茶を注ぐ長門) ユキ:・・・飲んで。 (お茶を飲むキョン) ユキ:・・・おいしい? キョン:・・・あ、あぁ。 (再びお茶を注ぐ、飲むキョン。三度注ぐ、飲み干すキョン) キョン:・・・う。生まれる・・・。 あのぉ、俺をここに連れてきた理由を教えてくれないか? ・・・学校では、出来ないような話ってなんだ? ユキ:・・・涼宮ハルヒの事。そして・・・私の事。 あなたに教えておく・・・。 キョン:涼宮とお前が・・・なんだって? ユキ:・・・上手く言語化できない。情報の伝達に齟齬(そご)が 発生するかもしれない。でも・・・聞いて。 涼宮ハルヒと私は、普通の人間じゃない・・・。 キョン:なんとなく、普通じゃないのはわかるけどさ。 ユキ:そうじゃない・・・。性格に普遍的な性質を持っていないという 意味ではなく、文字通りの意味で彼女と私はあなたのような大多数の 人間と同じとはいえない・・・。この銀河を統括する、 情報統合思念体によって作られた対有機生命体コンタクト用 ヒューマノイドインターフェイス。それが私・・・。 キョン:・・・はい? ユキ:通俗的な用語を使用すると・・・宇宙人に該当する存在・・・。 キョン:・・・う、ちゅうじん?????? 続く