〇涼宮ハルヒの憂鬱 第ニ話 (前編)           キョン&部員 ♂:  ハルヒ ♀:  谷口&部長 ♂:  朝倉&みくる&ユキ ♀ _________________________________________________________________                       キョン(M):入学して一ヶ月ちょいが経過し、俺はまるで山頂へ向けて 何度も岩を転がし続けるシーシュポスのようにこの強制早朝ハイキング コースを心ゆくまで満喫していたのだが、そこに追い討ちをかけるが如く 俺の平常心をマグニチュード8.0で揺さぶる事件が起こってしまった。 い、いや・・・。始まったと言ったほうがいいな・・・。 ハルヒ(K):ないんだったら自分で作ればいいのよ! ・・・部活よ!協力しなさい!名前なら、たった今考えたから! SOS団!! キョン(M):稀代の変人、涼宮ハルヒによる無限地獄の始まりだ・・・。 朝倉:おはよう! キョン:あ、あぁ・・・。おはよう。 朝倉:今日、日直なの忘れててさ。早く職員室行って 日誌もらってこなきゃ。ごめん、先行くね! キョン(M):あんな女子が同じクラスにいるってのに・・・。 (教室に入るキョン。待っていたかのように笑みを浮かべるハルヒ) ハルヒ:ねぇ、キョン?あと必要なのはなんだと思う? キョン:何が・・・? ハルヒ:やっぱり、謎の転校生は押さえておきたいと思うわよね〜。 キョン:頼むから、文脈をはっきりさせて会話を開始してくれ。 ハルヒ:SOS団に必要なものよ〜!謎の転校生くらいは欲しいじゃない。 キョン:その前に、謎の定義を教えてほしいもんだ。 ハルヒ:新年度が始まって二ヶ月も経たないのに、そんな時期に 転校してくる奴は十分謎の資格があると思うでしょ?あんたも。 キョン:親父の急な転勤とかあるだろ・・・。 ハルヒ:いえ!不自然だわ、そんなの! キョン:お前にとって自然とは何なのか、俺は知りたい。 ハルヒ:ふぅ・・・。来ないもんかしらね〜、謎の転校生。 キョン:はぁ・・・。 要するに、俺の意見なんかどーでもいいんだなぁ・・・。お前は・・・。 (昼休みの教室。キョン、谷口、国木田が同じ机で弁当を食べている。) キョン(M):どうもハルヒと俺が何かを企てている という噂が流れているらしい・・・。 谷口:お前さ、涼宮と何やってんの? まさか・・・付き合いだしたんじゃねーよな? キョン:断じて違う。俺が一体全体、何をやっているのか。 この俺自身が一番知りたい・・・。 谷口:ほどほどにしとけ〜・・・。中学じゃないんだし、グラウンドを 使用不能にしたら停学ぐらいにはなるぜ。 キョン(M):せめて長門ユキや朝比奈みくるさんに害が 及ばないようにしないとな・・・。SOS団設立以来・・・。 殺風景だったここ、文芸部室にやたらと物が増え始めた。 っていうか、ここで暮らすつもりなのだろうか? ハルヒ:あ、コンピューターも欲しいところね〜。 この情報化社会にパソコンの一つもないなんて、許しがたい事だわ! キョン(M):誰を許さないつもりなんだ・・・。 ハルヒ:じゃあ、調達に行くわよ。 キョン:おいおい。当てがあるのか?電気屋でも襲うつもりか? ハルヒ:まさか。もっと手近な所よ。 (コンピューター研究会の部室) ハルヒ:こんにちわー!パソコン一式、いただきに来ました〜!部長は誰? 部長:何か用・・・? ハルヒ:コンピューター研究会にわざわざ出向く用事なんて一つでしょ? 一台でいいからパソコンちょーだい。 部長:はぁ!?いきなりなんだよ! ハルヒ:いいじゃない、一個ぐらい。こ〜んなにあるんだし♪ 部長:あのねぇ・・・。ってか、君達誰? ハルヒ:SOS団、団長。涼宮ハルヒ!この二人は あたしの部下、その1とその2よ。 キョン:・・・・・・。 ハルヒ:という訳だから、四の五の言わずに一台よこせ。 部長:どういう訳だよ!駄目に決まってるじゃないか! ハルヒ:・・・ふーん。 部長:・・・・? ハルヒ:あっそぉ・・・。じゃあこっちにも考えがあるわ〜・・・。 (みくるを連れてきて部長に胸を触らせるハルヒ) キョン(M):なんと!? 部長:・・・!!!! みくる:・・・きゃぁああああああ! (用意していたカメラのシャッターを押し、その光景を写真に収めるハルヒ) 部長:・・・!!な、何のつもりだよ!! ハルヒ:ふふん・・・。はい!もう一枚!(部長にかかと落し (みくるの上に倒れこむ部長、すかさずカメラに収める) 部長:な、何をするんだ!うぐ・・・。 ハルヒ:チッチッチッ・・・。あんたのセクハラ写真はバッチリ撮らせて もらったわ・・・。この写真を校内にばら撒かれたくなかったら とっとと耳揃えてパソコンよこしなさい! 部長:んなバカな!!君が無理矢理やらせたんじゃないか!!僕は無実だ! ハルヒ:いったい何人がアンタの言葉に耳を貸すかしらねぇ・・・。 部長:・・・こ、ここにいる部員達が証人だ!! 部員:そうだぁ・・・部長は悪くないぞ・・・。 ハルヒ:部員全員がこの子を集団で×××したって言いふらしてやる〜。 一同(部員):えぇ〜!!??? キョン:いくらなんでもそれは・・・! ハルヒ:どうなの・・・?よこすの?よこさないの? みくる:す、涼宮さん・・・。 部長:そ、・・・・うぐぐ。・・・くっ、好きなの持っていってくれ。 部員:部長!?しっかりしてください・・・。お気を確かに・・・。 キョン(M):何の喜劇だ・・・。これは・・・。 ハルヒ:最新機種はどれ? 部長:何でそんな事教えなくちゃいけないんだよ! (カメラを見せるハルヒ) 部長:いっ!?・・・くそ!それだよ! ハルヒ:昨日パソコンショップで、最近出た機種を 一覧にしてもらったのよね〜。 一同(部員):えぇ〜!!?? ハルヒ:これには載ってないみたいだけど? (あたりを見回すハルヒ、ふと何かに気づく) 一同(部員):・・・ビクッ!! ハルヒ:これ、ちょ〜だい! 部長:あ、あ、あ〜!待ってくれ!それは先月購入したばっかりで・・・! (再びカメラを見せるハルヒ) 部長:うぐっ・・・。持ってけ・・・ドロボー。 キョン:おっしゃる通り・・・。まさしく泥棒だ・・・。 ハルヒ:さ、キョン!運んで! キョン(M):とまあ・・・。こんな感じで、まんまと最新機種の パソコン一式をせしめたハルヒは、文芸部室がインターネット出来る 環境ではないと分かるや、コンピ研部長とその他を呼んで LANケーブルを二つの部屋の間に引かせ、ついでに学校のドメインから ネット接続出来るようにさせた。盗人猛々しいとはこの事だ・・・。 (みくるがショックで体育座りをしている) キョン:とりあえず・・・帰りましょう・・・。 みくる:・・・・・うぅ。 キョン:朝比奈さん・・・。こんなけったいな団に関わらない方が いいですよ・・・。今後もあいつに何されるかわからない・・・。 みくる:・・・いえ、いいんです。・・・あなたもいるんでしょ? キョン:・・・えっ? みくる:・・・おそらく、これがこの時間平面上の必然なのでしょうね。 キョン:はぁ・・・? みくる:それに・・・長門さんがいるのも気になるし・・・。 キョン:・・・何が? みくる:!!・・・いや!なんでもないです。不束者ですが これからもよろしくお願いします。それから、私の事でしたら どうぞ、みくるちゃんとお呼びください。 キョン(M):・・・さて。次に待ってたのは・・・。 (パソコン画面に「SOS団ウェブサイト立ち上げ」の文字) キョン:・・・で、誰が作るんだ?そのサイトとやらを。 ハルヒ:・・・あんた。どうせ暇でしょ?やりなさいよ。アタシは 残りの部員を探さなきゃいけないし、一両日中によろしくね。 まず、サイトが出来ない事には活動しようがないし・・・。 キョン:・・・はぁ。 (次の日の昼休み、弁当を食べながらパソコンにむかっているキョン) キョン:サイト作りねぇ・・・。 (M)とか言いながらも、面白がって作ってしまった。 あらかたのアプリケーションはコンピ研がインストールしてくれてたし 簡単だったからなぁ。昼休みの暇つぶしにはもってこいだ。 ・・・ところで、どんな事を書けばいいんだぁ?何しろ俺は、SOS団が 何をする団なのかまだ知らないのだ。 長門!何か書きたいことあるか? ユキ:・・・・・何も。 キョン(M):どうでもいいが、こいつはちゃんと授業に出てるんだろうな? (作業途中で寝てしまったキョン。昼休みが終わる) キョン:・・・!!いっけね!授業だ!! (急いで教室に戻ろうとするキョン。後ろに長門が立っている) ユキ:・・・これ、貸すから。 キョン:・・・・・あ。 (部室を出て行くユキ。教室に戻り授業を受けるキョン) キョン(M):色々、疑念は尽きないのだが・・・。 こうして足しげく部室に通ってしまうのは何故だろう?・・・何故だろう? これが習性というものなのか、はたまた・・・。 ちわ〜! (M)っつーか、この二人はよほど暇なのかぁ?俺も人の事は言えないが。 みくる:涼宮さんは? キョン:さぁ・・・。6限にはすでにいませんでしたけどね。 またどこかで機材を強奪してるんじゃないですか? みくる:私・・・また昨日みたいな事・・・。 キョン:大丈夫です!今度は俺が全力で阻止しますよ。 みくる:本当ですか!?ありがとう・・・。それじゃお願いします♪ キョン:お願いされましょう・・・。 ハルヒ:や〜っほ〜!! キョン(M):やっほーって・・・。 (部室のカギを閉めるハルヒ。それを見てビックリするキョンとみくる) ハルヒ:まずはこれ!(チラシを渡す キョン:「SOS団結団に伴う所信表明」? (全員にチラシを渡して回るハルヒ) ハルヒ:それから、これ!じゃじゃじゃじゃーん! これ着てビラ配りに行くのよ〜。 キョン:どこへだよ・・・。 ハルヒ:校門!今なら、下校中の生徒いるし。 キョン:で、何を着るって? ハルヒ:あんたじゃないわよ。着るのはみくるちゃん。バニーガール! みくる:・・・あの、あの。それはいったい・・・。 ハルヒ:さぁ、さぁ!着替えて、着替えて! みくる:嫌ですぅ〜! ハルヒ:うるさい!脱いだ、脱いだ!! みくる:ぃやは〜〜〜〜ん! キョン:おい!涼宮!よすんだ! みくる:だめぇ〜〜〜〜!見ないでぇ〜〜〜!! ハルヒ:大人しくしなさい!ちゃっちゃと全部脱げ〜〜〜!! (見ていられなくなったキョンがあわてて部室を出る) キョン:はぁ・・・・。 続く