〇涼宮ハルヒの憂鬱 第六話 (前編)           キョン ♂:  ハルヒ ♀: みくる&キョン妹 ♀:   谷口&イツキ ♂: _________________________________________________________________                       キョン(M):自称、宇宙人に作られた人造人間・・・。 自称、時を駆ける少女・・・。自称、少年エスパー戦隊? それぞれに自称がとれる証拠を、律儀にも俺に見せ付けれくれた。 キョン妹:おっはよー♪キョン君♪早く起きてよぉ〜! こら!遅刻するよ〜!早く〜!! キョン(M):三者三様の理由で三人は涼宮ハルヒを中心に 活動しているようだ。百光年譲って、それはいい事にしてみても さっぱりわからない事がある。・・・何故、俺なのだ。 宇宙人、未来人、エスパー少年がハルヒの周りをウヨウヨするのは 古泉曰く、ハルヒがそう望んだからだと言う。・・・では俺は? なんだって俺は、こんなけったいな事に巻き込まれているんだ? 俺は100%純正の、謎の力など何もない普遍的な男子高校生だぞ。 これは誰の書いたシナリオなんだ?・・・お前か?ハルヒ。 な〜んてね。しったこっちゃね〜や。何故俺が悩まなくてはならんのだ。 全ての原因はハルヒにあるらしい。だとしたら悩まなくてはならないのは 俺ではなくハルヒの方だろう。長門も古泉も朝比奈さんも本人に直接 話してやればいいのだ。その結果がどうなろうと、それはハルヒの 責任であって俺には無関係だ。せいぜい走り回ればいいのさ。 俺以外の人間がな・・・。 谷口:よっ! キョン:え?・・・谷口。俺って普通の男子高校生だよな? 谷口:あ?・・・どうかな?普通の男子生徒は、教室で女を 押し倒したりしね〜だろ。しかも、俺様的美的ランキング Aマイナーの長門有希と。 キョン(M):俺は釈明した!谷口が考えていると思われるストーリーは 妄想、夢想。完全フィクションである!長門は気の毒にも 文芸部を根城にしてしまったハルヒの被害者であり。 彼女は困りあぐねた挙句、俺に相談した。真摯な訴えに 同調すること大だった俺は気の毒な彼女を救うべく ハルヒの帰った後の教室で、共々に善後策を協議していると 長門は持病の貧血を起こして倒れ、とっさに俺が彼女と床との 衝突を防ごうとしたまさにその時!進入してきたのがお前!谷口である。 まことに真実とは、明らかになってみればくだらないものである事よなぁ。 谷口:嘘つけ。 キョン:・・・ちっ。 谷口:その嘘話を信じたとしても、あの誰とも接点を持ちたがらない 長門有希から相談を持ちかけられた時点で、もうお前は普通じゃねぇよ。 キョン:そんなに有名だったのか、長門は。 谷口:何より、涼宮の手下でもあるしなぁ。 お前が普通の男子生徒ってんなら、俺なんかミジンコ並みに普通だぜ。 キョン:なぁ、谷口。お前、超能力を使えるか? 谷口:はぁ?・・・そっか、お前はとうとう涼宮の毒に侵されてしまいつつ あるんだなぁ・・・。あんまり近づかないでくれ、涼宮がうつる。 キョン:ん・・・。(谷口にパンチ) 谷口:はっはっはっは! (教室にて) キョン:何で着替えないんだ?お前。 ハルヒ:・・・暑いから。 キョン:・・・? ハルヒ:いいのよ。どーせ部室に行ったらまた着替えるから。 この後掃除当番だし、この方が動きやすい・・・。 キョン:そりゃ、合理的だな。 ハルヒ:みくるちゃんの次の衣装・・・。何がいい? キョン:バニー、メイドときたからなぁ。 次は・・・・・・・って!次があるのかよ! ハルヒ:猫耳?ナース服?それとも女王様がいいかしら? キョン(M):猫耳・・・ナース服・・・それとも女王様・・・。 ハルヒ:・・・・マヌケ面。 キョン:お前から話を振ったんだろーが! ハルヒ:・・・ほんっと!・・・退屈。 (部室、キョンがパソコン内にあるみくるの画像を見ている。) キョン:なるほど・・・これか。 みくる:何かわかったんですか? キョン:いえ!別に!! みくる:・・・?あれ?これなんです? キョン:うぁ!?ぬかったぁ!! みくる:どうしてあたしの名前がついてるの? 何が入ってるの?見せて、見せて!! キョン:いやぁ、これは・・・そのぉ、何だ。何でしょうねぇ? きっと、何でもないでしょう・・・。 みくる:嘘っぽいですぅ〜。 キョン:あ、朝比奈さん・・・。ちょっと離れて・・・。 みくる:もう〜。いいでしょう?ちょっとだけ!ね?ね?おねが〜い! ハルヒ:何やってんの?アンタ達! みくる:ぁ・・・・・。 キョン:・・・・? ハルヒ:アンタ、メイド萌えだったの? キョン:何のこった? ハルヒ:着替えるから・・・。 キョン:好きにしたらいい。 ハルヒ:着替えるって言ってるでしょ! キョン:(茶を飲む)だから? ハルヒ:ん〜〜〜!!出てけ〜!! キョン:どわぁ!?・・・何だ?アイツ!教室でも 堂々と着替えをおっぱじめるくせに・・・。 (バニーに着替えているハルヒ) ハルヒ:手と肩は涼しいけど、ちょっと通気性が悪いわね!この衣装! イツキ:あれ?今日は、仮装パーティの日でしたっけ? キョン(M):話をややこしくするな・・・。 ハルヒ:みくるちゃん!ここ・・・座って。 (みくるの髪を三つ編にしているハルヒ) イツキ:まるで、仲のいい姉妹ですね。 キョン:三つ編メイドにしたいだけだろ・・・。 (M)結局、普通と言えば普通の毎日だった。 やりたい事も取り立てて見当たらず、何をしていいのかも知らず 時の流れるままの、モラトリアムな生活。当たり前の世界・・・。 平凡な日常・・・。あまりの何も無さに、物足りなさを感じつつも 何、時間ならまだまだあるさと、自分に言いきかせて 漫然と明日を迎える繰り返し・・・。それでも、これはこれで 非日常の香りがして、なかなか悪くなかった。クラスメイトに 殺されそうになったり、灰色の無人世界で暴れる化け物に出会ったり なんぞ、そうそうありはしないだろうしなぁ。そうさ、俺は こんな時間がず〜っと続けばいいと思っていたんだ。そう思うだろ?普通。 ・・・だが、思わなかった奴がいた。決まっている・・・涼宮ハルヒだ。 (キョンの部屋。ベッドで本を読んでいるキョン。) キョン妹:ふんふんふ〜ん♪ キョン:何してんだ? キョン妹:はさみ!明日の図工で使うの! キョン:いいけどなぁ・・・一言ぐらい声かけろよ? キョン妹:・・・てへっ♪ キョン(M):・・・確信犯か。 キョン妹:ふんふんふ〜ん♪ (電気を消して、眠りにつこうとするキョン。) キョン(M):ところで、人が夢を見る仕組みをご存知だろうか?睡眠には レム睡眠とノンレム睡眠の2種類があって、周期的に繰り返され 体は眠っているが脳が軽く活動しているレム睡眠時に我々は夢を見る訳だ。 ハルヒ:キョン・・・。キョン! キョン:まだ、目覚ましは鳴ってないだろう・・・。 ハルヒ:起きてよ! キョン:嫌だ・・・。 ハルヒ:起きろって言ってんでしょーが! キョン:・・・!!! (ハルヒとキョンは制服の格好で学校らしき場所にいた。) ハルヒ:ここ、どこだかわかる? キョン:・・・・。(あたりを見回す) ハルヒ:目が覚めたと思ったら、いつの間にかこんなところにいて・・・。 隣でアンタがノビてたのよ。・・・どういう事? どうしてアタシ達、学校なんかにいるの? キョン(M):・・・・閉鎖空間。 ハルヒ:ちゃんと布団で寝てたはずなのに・・・。 何でこんなところにいるわけ?それに・・・空も変。 キョン:古泉を見なかったか? ハルヒ:いえ・・・。どうして? キョン:いや、なんとなくだが・・・。とりあえず、学校を出よう。 どこかで、誰かに会うかもしれない。 ハルヒ:アンタ、あんまり驚かないのね・・・。 キョン(M):驚いてるさ・・・。特に、お前がここにいる事にな。 (校門から出ようとする二人の前に、見えない壁が存在し出る事が出来ない) ハルヒ:・・!!何、これ!? キョン:敷地に沿って、ぐるりと続いてるな・・・。 ハルヒ:ここから出られないって事? (キョンの服をつかみながら歩くハルヒ) キョン:怖いなら、いっそ腕にすがりついてくれよ。 そっちの方が気分が出る。 ハルヒ:バカ・・・。 (職員室) ハルヒ:(電話をかける)・・・通じてないみたい。 キョン(M):だろうとは思ったがなぁ・・・。 (教室) ハルヒ:キョン、見て!・・・どこなの?ここ。・・・気味が悪い。 (部室。お茶を入れるキョン。) キョン:・・・飲むか? ハルヒ:・・・いらない。 キョン:・・・・。 ハルヒ:どうなってんのよ・・・?何なのよ・・・?さっぱりわからない。 ここはどこで、何故アタシはこんな場所に来てるの? おまけに、どうしてアンタと二人だけなのよ。 キョン:知るものか・・・。 ハルヒ:探検してくる!!アンタはここにいて!すぐ戻るから! キョン(M):こういうところは、ハルヒらしいな・・・。 (その時、窓の外に赤い球体が見える) キョン:・・・!!古泉か? イツキ:やぁ、どうも。 キョン:遅かったな。もうちょっとマトモな姿で登場するかと思ってたが。 イツキ:それも込みで、お話しする事があります。 正直言いましょう・・・。これは異常事態です。普通の閉鎖空間なら 僕は難なく侵入出来ます。しかし、今回はこんな不完全な形態で・・・。 しかも、仲間の力を借りてやっとなんです。それも長くは持たないでしょう。 我々に宿った能力が今にも消えようとしているんです。 キョン:どうなってるんだ!ここにいるのはハルヒと俺だけなのか? イツキ:その通り・・・。我々の恐れていた事が、ついに 始まってしまった訳です。とうとう涼宮さんは現実世界に愛想をつかして 新しい世界を創造する事に決めたようです。 ・・・つまり、世界崩壊の危機ですね。 キョン:・・・・・。な、なんだって!? 続く