クニミツの政 クニミツの政
原作:安童夕馬 作画:朝基まさし
全27巻

■私的評価

少年マンガでは政治を題材にしたものは極端に少ない。本作に出会うまでは 私にとって政治マンガと言えば「やぶれかぶれ(本宮ひろ志著)」くらいのものだった。 「やぶれかぶれ」は、故田中角栄氏との対談など少年マンガとしては画期的なアイデアで 執筆されていたが、全く支持されず短命に終わった。本作の場合、当時と違ってイイ歳した サラリーマンもメイン読者である点と、無条件で笑えるギャグを圧倒的な画力で描いている 点でドラマ化されるほどの人気を博していると分析できる。

「総理大臣上等」をスローガン(?)に掲げたクニミツの熱い心意気は、新鮮な感動を 私に与えてくれた。「世の中が間違っていると嘆いているだけじゃ何も変わらない。自分で変えるんだ」という至極当然の 動機が彼のエネルギー。汚職から教育問題まで、幅広い現在の『何か変だろ?』 と思わずにはいられない問題を解決してゆくクニミツの立ち回りは、痛快さと共に反省の念も抱かせてくれる。

「どこのどいつに投票したところで何も変わりゃしない」と最初から政治屋共に 期待せず、ほんの数回しか選挙に行った事が無い私は、本作から言わせれば「腐った政治を 放置している」悪人だ。大変反省しております。

今のクソよのうな会社すらどうにもできない私ですが、自分のできる事から改善を 促してゆこうと決意しました。イナカに戻って市長でもやろうかな。

【追記】 *2006年4月23日(日)
結局市長選の終了をもって連載も完結した。現代日本が抱える色々な問題を判り易く面白く表現してきた作品だけに 惜しまれる連載終了だ。
話題が話題だけに各方面からのクレームが殺到してしまったのだろうか?
例えば医療での薬害問題については、しょーもないPC雑誌が言いがかりインタビューで幼稚な文句を言ったりした。
真相は闇の中だし私のこのコメントも仮定での話だが、万が一、一部の馬鹿共の一方的な意見で連載終了という判断を 下したとすれば、非常に残念な事だ。

■データ
・「週刊少年マガジン」誌にて連載。2005年第40号で完結。
・このコンビでの処女作『サイコメトラーEIJI』にクニミツはエイジの幼馴染として
 登場。「サイレントボマー編」を契機に政治家を目指しはじめた。
・2003年上期にフジテレビにてドラマ化。
 →クニミツ役:押尾学、佐和真澄役:伊東美咲、不破俊一役:佐々木蔵之介
 →ストーリーは小学校教師編が軸だった。
・コミックでは本体表紙にもネタが仕込んである。
 →1巻〜6巻は新聞風に収録話のトピック。
 →7巻以降はカバーイラストに対するオチ。要は2コマまんが。

■安童夕馬と朝基まさしの作品
・サイコメトラーEIJI
・マニア図鑑(サイコメトラーEIJI番外編)
・クニミツの政
・クニミツの政〜立志編〜
・クニミツの『納得いかねぇ』
・クニミツの『日本国憲法』




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