おすすめの資料本 音楽系(1)


音楽鑑賞においてはガイドブックの重要性が見えにくいですが、こと研究となると 話は別です。「自分の好きな作品や楽曲がどのような背景で生まれたのか?」とか 「なぜこのような作品が誕生したのか?」という疑問を解消するためには資料本が必要に なる訳です。モチロン大金をアルバム購入に使えない貧乏人として事前に吟味するためにも 大事な情報になるのです。

ここでは、そんな私がブリティッシュ・ロックを勉強するための大切な資料本を紹介します。


roots of british rock ルーツ・オブ・ブリティッシュ・ロック
〜ハード・ロックの黄金時代〜
深民 淳 編著
シンコーミュージック社発行 (初版1988年)

高校時代にこの本に出会ってしまったがゆえに今の私があります。美しくも怪しげな オーラを発散させたアルバム・ジャケット達に魅せられ、恐る恐る手を出した作品に 感動してしまった瞬間から私の人生が変わったのです。その作品とは KING CRIMSONの 「In The Court of The Crimson King」。そう、今だ宮殿に迷いこんだままなのです。

今では入手困難の本ですが、1950年代から1980年までを時系列で綴った本書は ブリティッシュロックを理解する上で最高の教科書です。探す価値は充分あります。 ちなみに私は門外不出、貸出厳禁にしています(笑)


encyclopedia of british rock ブリティッシュ・ロック集成
〜Part1:Progressive Rock and Its Periphery〜
MARQUEE編集部 編著
マーキームーン社発行 (初版1990年)

次に私の人生を決定付けたのが本書です。会社に入った1990年当時は、英国産のHR/HMを 中心に聞き漁っており、プログレは怖くてKING CRIMSON周辺のビッグネームしか手を出して いませんでした。そんな時期に発刊された本書で一気にプログレへ傾倒していったのです。

私のHPでは便宜的に「HR/HM」と「Progressive」を分けていますが、厳密な境界線は 存在しないのがブリティッシュ・ロックであり、本書でもHR人脈にカテゴライズされる アーティストが登場します。こうした多角的というか混沌とした背景自体がProgressive な訳ですが。

話がそれましたね。ディスコグラフィこそマニアックな領域まで触れていますが、 本文は王道を行くビッグネームを中心に進められていますので、入門書として最適です。

情報によると、版を重ねた現在では当初付録だったカンタベリー系ファミリーツリーが 付いていないそうです。何故?


a young person's guide to progressive rock ヤング・パーソンズ・ガイド・トゥ・プログレッシヴ・ロック
大鷹 俊一 監修
音楽之友社発行 (初版1999年)

プログレを突き進めようと思った場合、私のような後追いリスナーでは到達が難しい 領域があります。それは「原盤を知らない」名作アルバムが存在する事です。運が 良ければCD化され(少なくとも)楽曲に接する事ができますが、まずはどのような 作品が存在するのかを把握していなければCD化の情報を収集する事すら不可能です。

という背景から、ディスコグラフィ的要素が強い書籍を探し当てては購入し 分析し調査するという作業を行うわけです。本書にはそういう時期に出会いました。 少々乱暴な内容ではありますが、貴重な日本のプログレバンドの情報が記載されている ので重宝しました。


british hard rock The Dig Presents Disc Guide Series No.7
British Hard Rock
平野 和祥 監修
シンコーミュージック社発行 (初版2002年)

ただでさえB級バンドが多いブリティッシュ・ロックでは、ビッグネーム以外の アーティストの作品群を把握する事は非常に困難です。たまたま出会った名盤は 何作目なのか?の解を見つけるには多大な労力を要するのです。

という事で、本書もディスコグラフィ的要素が強い書籍です。出張中に盛岡駅ビルの 書店で発見しました。「あのDIGがこんな本を作ってくれたんだ〜」と独りで感激していました。 冬の盛岡駅で(笑)。何といってもBUDGIEとALEX HARVEYの軌跡を追えるだけでも本書の存在 価値はあります。


uk progressive rock The Dig Presents Disc Guide Series No.17
UK Progressive Rock (Mainstream Edition)
深民 淳、松崎 正秀 監修
シンコーミュージック社発行 (初版2004年)

前述のDIG増刊シリーズのプログレ版です。本書も調査困難なアーティストの作品を 追える貴重な資料として重宝しています。

何でB級バンドにハマっちゃったんだろ。資料代だけでも相当な金が・・・


uk progressive rock The Dig Presents Disc Guide Series No.17
UK Progressive Rock (Mainstream Edition)
深民 淳、松崎 正秀 監修
シンコーミュージック社発行 (初版2004年)

上記Vol.1が『赤版』なので続編のVol.2は当然『青版』。本書はジャズロック系を中心にフォーク系や女性モノまでを 網羅した凄まじい内容になっています。

しかし気になるのは深民さんのコメント。至る所で本書編集時の不満がブチまけられているんです。本当に一生懸命 作業していたという事の裏返しなのでしょうね。お疲れ様でした。
確かに御不満もわかりますが、素晴らしい本ですよ。発刊して下さりありがとうございます。



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