おすすめの資料本 音楽系(3)
楽器というものも他の道具と同じように、使っていくうちに自分のスタイルや好みに合うように調整したくなるものです。
さすがに木材を加工してカスタムギターを作るとまではいきませんでしたが、ピックアップの交換など色々試してきました。
私の持論は「使わなければならない道具を熟知しなければマトモな仕事ができるワケがない」なので、当然のように木材の種類やら各部品の
役割など勉強したくなるのです。
ここでは、そんな私の欲求を満たしてくれた資料本を紹介します。
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The Gibson
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| 高野 順 監修 |
| リットーミュージック社発行 (初版1992年) |
この本に出会ったが最後、魔力めいた魅力に溢れるギブソンギターの写真を隅々まで眺めては、レスポール、SG、エクスプローラ、フライングVと"Gibson U.S.A"の本場モンを次々と
ローン組んで購入してしまいました。(20代当時)
ギブソン社の社史に始まり、歴々の仕様変化を追った分析、貴重な図面(特許書類!)、そして圧巻の歴代モデルの写真と
ギブソン・フリークの欲求を満足させてくれる"テンコ盛り状態"の1冊です。
オリジナル品の写真と実物を見比べて、「ピンの位置が違う!」と自分で改造してしまったりするので、ある意味危険な
書物でもありますが・・・
(エクスプローラごめんよ。痛かったでしょ?)
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The Fender 1 - Stratocaster
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| 岩撫 安彦 監修 |
| リットーミュージック社発行 (初版1987年,新装版1992年) |
ストラトも大好きなギターなのですが、実際に友人に借りてみるとチューングが非常に面倒に思えてしまい、結局購入には至っていません。
変に几帳面な性格なので、キッチリとチューニングができないと嫌なのです。(今思えば、その友人もマトモにチューニングできていなかったような・・・)
ギブソンと違い、同じモデルでもスペックの変更が多いストラトゆえ、フェンダー社で1冊ではなくストラトで1冊に
なっています(さすがに本の厚さは「The Gibson」の2/3程度ですが)。
この本の特徴は、その変更スペックの解説のために、1954年から1968年までの主要歴代ヴィンテージモデルを分解(!)して掲載している点に尽きます。
ここを眺めているだけでも未だに購買欲がふつふつと・・・
また、各パーツの役割がギブソンと大きく異なるストラトなので、それらの特異性がサウンドにどのように作用しているのか?と
各弦の周波数を測定して分析している記事もあり、偏執的とも思える愛に溢れているムックであります。
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Electric Guitar Mechanism
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| 杉本 和禧 製作管理 |
| リットーミュージック社発行 (初版1992年) |
この本は、ピックアップを中心に電気系統を中心に解説しています。
自分でピックアップを交換する際に困るのが、ピックアップの配線がオリジナル品の配線のどれに相当するのか?が
分かり難いメーカの場合の作業です。結線を間違えると音は出ませんし、接合に失敗すればノイズだらけのクズになりますし。
この本では、主要メーカのピックアップそれぞれの解説はもとより電気的特性と配線識別が一覧化されており、ピックアップ選びから作業まで、これ1冊あれば
後は自分の工作技術だけで作業ができてしまいます。
また、一般的に流通しているギターの配線図も記載されているので、私のような初心者でも安心して作業できます。
例えば、フライングVは情報が少な過ぎて最初は困りましたが、他のギブソンギターの配線図を参考に解析し作業できました
ので大半のパッシヴ系ギターなら大丈夫でしょう。
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Electric Guitar Mechanism 2
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| 杉本 和禧 製作管理 |
| リットーミュージック社発行 (初版1993年) |
だんだんディープになってきました(笑)
前冊が電気系だったのに対し、コチラはボディ系の解説です。ボディ材となる木材の種類から始まり、ネックの構造、フレットの
解説、ペグやブリッジも言及し、しまいには弦の構造まで。更にはメンテナンスの基礎解説も網羅しており、工員にとって正に聖書の如き
ムックです。
(私は生粋の文系人間ですけれど)
ここまで勉強したところでギターの腕前は上達しませんが、決して安い買い物ではないギターを使い物にならないゴミに
しないためへの最も大事な知識である事は間違いありません。モノは大切にしましょう。
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リプレイスメントピックアップのすべて
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| 古森 優 編集 |
| リットーミュージック社発行 (初版1997年) |
前述の『Electric Guitar Mechanism』にあったピックアップの部分を更にディープに追及した本です。
各社の主要ピックアップの試奏・感想に加え、当時のほぼ全てを網羅したピックアップデータ(磁束密度まで測定!)、そして
手順ごとに写真を掲載したピックアップ交換手法の解説。
試奏時の音源を付録CDで聴かせてもらえればベストでしたが、至れり尽くせりの解説本です。
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The Effects Book
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| 山崎 尚洋 編集 |
| リットーミュージック社発行 (初版1994年) |
ベースにエフェクターをかけるのはキラいですが、ギターには必需品という事で、勉強しようとこの本を購入しました。
大抵の人は、「とりあえずディストーション買いました」から始まり、「やっぱコーラスも絡めないと」とか「面倒だから
マルチにしちゃおう」なんて事になり、最後は「コレ1つで充分」という境地に至っていると思います。
私もこの本を購入した頃が最も"足元タコ足配線状態"だった時期でした。結局『Turbo Overdrive』だけで充分だなぁとなりましたけど(^^;)
ちなみにこのムックにはCDが付いていますので、自分の耳で判断できます。楽器屋で試奏するのが恥ずかしい人にとって非常に
ありがたい配慮です。
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