2000年代 イタリア Progressive

rebus BAROCK PROJECT [Italy]
Rebus
2009年発表,2nd

■私的評価

2009年も印象深い作品に多く巡り合えた。この『Rebus』もその中の1枚だ。
美メロディがあったものの、アイデアが空回りする未熟さが先行していた1stからここまで"化ける"とは!

1曲の中でめまぐるしく曲調が変わる手法はイタリアン・プログレの伝統芸であるが、その構成要素の全てが親しみやすく 懐かしさすら感じさせる。
歪みが少なめのギター、登場頻度は少ないが凝ったコーラス、ヘヴィな曲でも邪悪さが皆無、そしてとめどなく溢れ出るメロディフック! まるで「DREAM THEATERが10ccの曲を演奏している」ような印象である。

印象的なメロディと細部にこだわったアレンジが見事なTr1、QUEENっぽさ全開でバロッキーなのTr2、フラメンコと呪術系イタリアンの融合作 Tr3、音像が限りなく美しい前半と一気に盛り上がる後半の対比が見事なTr4、プログレッシブ・フォークのTr5、後半の爆発力が あの名曲「Starless(KING CRIMSON)」を彷彿させ身体を動かさずにはいられないTr6、本作中最もヘヴィメタリックなGにポップなVoが 絡むTr7、スペーシーな変拍子で浮遊感を楽しめるTr8、『Invisible Touch』期のGENESISのような音像のハードロックのTr9、メンバーの プログレ魂が炸裂するTr10(前半)、というようにほぼ全曲が聴きドコロという脅威の作品。
アルバムタイトルの"Rebus(判じ物)"が具体的な何かを指すのかは分からないが、ある程度の音楽を聴いてきた人間ならば とことん深読みできてしまう音楽。しかし小難しいサウンドではないため、実際にはリラックスして聴けてしまうという珍しいプログレ作品である。

「意味不明なTr10の後半(2分59秒の空白はヤリスギだろう)」があるため"完璧な名盤!"と宣言できないのが口惜しいが、それもイタリアか。近年の若手では 間違いなくNo.1の出来栄えである事には変わりない。万人にお薦めできるアルバムだ。
 ※右にリンクした1stはプログレ耳を持つ人にしか薦められないが。

■データ
・メンバーは、Luca Pancaldi(Vo)、Luca Zabbini(Key,Cho)、Max Scarcia(G)、
 Giambattista Giorgi(B)、Giacomo Calabria(Ds)。
・本作は2009年度「PROGAWARDS as Best Italian Record」にノミネートされた。

■収録曲
Tr01Corsa Elettronica
Tr02Don Giovanni
Tr03Save Your Soul
Tr04Akery
Tr05Polvere Di Stelle
Tr06Duellum
Tr07My Enemy
Tr08Veleno
Tr09Orione
Tr10Nostradamus

■BAROCK PROJECTのほかの作品
  • Misteriosevoci (2007年1st)
  • Rebus (2009年2nd)
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