2000年代 日本 Rock

ぶっ生き返す マキシマムザホルモン
ぶっ生き返す
2007年発表,4th

■私的評価

アニメ『Death Note』の第20話で受けた衝撃。
オープニングが「What's Up, People?!」、エンディングが「絶望ビリー」と両方ともマキシマムザホルモンの曲に変わっていたのだ。
「何なんだ?コレ?」と思ったのも束の間、私のロック耳に感じるものがあり本作を購入した。今年36歳になるが、まだまだ名盤の 気配を感じる嗅覚が衰えていない自分を褒めてあげたい。

メタル的な押しの強いギターにスラップも交えた激しいベース、女性とは信じがたい重量感溢れるドラム。 スカビートからハードコア、ヘヴィメタルに至る多彩な楽曲を轟音で奏で、歌謡曲的メロディラインが宙を舞う。 これぞ日本人ならではのヘヴィロック。遂にワールドワイドレベルに到達するバンドが出現した!と胸が躍る。
ホルモン史上に残るであろう超名曲「絶望ビリー」を挟む冒頭の名曲3連発でノックアウト必至の本作。
フックが弱めの曲もあるが、Tr1,Tr2,Tr3,Tr4,Tr6,Tr7,Tr8,Tr10,Tr12,Tr13と名曲・佳曲が揃っているのだから 贅沢な話。ケチをつければバチがあたる。

このバンドのスゴいところは、「日本語に聞こえない日本語歌詞」と「この4人でなければならないという必然性」 だろう。
"空耳"的に英語に聞こえるよう語感優先で単語を選んでいるかと思えば、実は文学性を感じてしまうほど意味の通る歌詞 になっている。これはスゴい事だし、彼ら以前に具現化できたのはサザンくらいのもの(例:「シュラバ☆ラ☆バンバ」)。
一時期バカな評論家なんかが言っていた「なぜサビになると英語になるのか?」批判を嘲笑うかのような痛快な方法論。 既に完成の域にあるが、是非このスタイルを貫いて欲しいと思う。

そして「この4人でなければならないという必然性」。これは私も見落としていたポイントだが、 「このメンバーじゃなければ成立しない」というバンドは極めて少ない。日本のバンドに限ればUNICORNくらいだし、海外でも BEATLES、WHO、QUEENくらいのものだ。
これらのバンドの共通点は「ヴォーカルのバラエティ」に集約されていると今回初めて気付いた。 マキシマムザ亮君(G,Vo)のヴィジュアル系でもイケそうな歌声、ダイスケはんのデス声&奇声、アイドル系からロック系まで 対応できるナヲ(Ds,Vo)。
単体売り出しも成立できるレベルにある3人が1つの楽曲の中で目まぐるしく入れ替わる 贅沢さ!よくぞこのメンバーが出会ってくれた!と神に感謝したい気分だ
 *上ちゃん(B)も本作Tr8でメロディパート初担当で更に今後の期待度Up

後付けで聴いた前作『ロッキンポ殺し』で多少感じられた"練りの甘さ"を微塵も感じさせず、ねじ伏せるかのような 圧倒的なパワーが充満する本作。(これはドラムの音の違いが効果絶大)
久々に心底震える日本人バンドに出会えたこの喜び!2007年に生きていられた事を幸せに思える。 漫☆画太郎のジャケットアートや下ネタ傾向のタイトルなどで敬遠するのはもったいない。彼らは本物だ!

■データ
・メンバーは、マキシマムザ亮君(歌と6弦と弟)、上ちゃん(4弦)、
 ダイスケはん(キャーキャーうるさい方)、ナヲ(ドラムと女声と姉)。
 *本人達のメンバークレジット表記を尊重。
・2nd『糞盤』発表以後、Maxi Single含めゴロ合わせの価格設定が特徴。
 →本作は\2,564で「"ぶっ殺し"価格」。
・タイアップは4曲。
 →Tr10はアニメ「Death Note」のOP。
 →Tr2はアニメ「Death Note」のED。
 →Tr7はアニメ「アカギ」のED。
 →Tr13は「CDTV」のOP。

■収録曲
Tr1ぶっ生き返す!!
Tr2絶望ビリー
Tr3糞ブレイキン脳ブレイキン・リリィー
Tr4ルイジアナ・ボブ
Tr5ポリスマンベンツ
Tr6ブラック¥パワーGメンスパイ
Tr7アカギ
Tr8恐喝 〜kyokatsu〜
Tr9ビキニ・スポーツ・ポンチン
Tr10What's Up, People?!
Tr11チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ
Tr12シミ
Tr13恋のメガラバ
Tr14*シークレットトラック

■マキシマムザホルモンのほかの作品
  • A.S.A. Crew (1999年 *MAXIMUM THE HORMONE名義の1st)
  • 鳳 (2001年 1st mini album)
  • 耳噛じる (2002年1st)
  • 糞盤 (2004年2nd)
  • ロッキンポ殺し (2005年3rd)
  • ぶっ生き返す (2007年4th)
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