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五嶋みどり |
| Elgar And Franck Violin Sonatas |
| 1997年 |
■私的評価
2006年に出会った傑作マンガ『のだめカンタービレ』。クラシックを敬遠してきた私も、CDショップのクラシック
コーナーを気にしてしまうほど"聴いてみたくなる"マンガである。
劇中使用曲を数曲を聴いてみて、結局はクラシックに対する退屈感を再認識してしまったのだが、
そんな中でも本作「エルガーのヴァイオリンソナタ」は違っていた。冒頭の激しい旋律で一気に楽曲の
世界に引き込まれ、ハードロックを聴いているかのような高揚感が得られたのだ!
この楽曲は『のだめ』第6巻P162、冷めた空気漂う三善家の雰囲気をブチ壊すかのように衝撃を
与える場面で使われているのだが、
確かにこんな曲を生で聴いたら鳥肌どころか失禁レベルで衝撃を受けてしまうに違いない。
但し・・・私が「これはハードロックだ!」と衝撃を受けたのは、本作の演奏ではなく、ロシア出身の
Maxim Vengerovの演奏である。硬質で激しい主旋律と叙情的な第二楽章の対比は、イタリアンプログレにも
通じるものがあった。
(実際、主旋律最後の下降フレーズからそのままPFMの「Appena Un Po'」に移行しても全く違和感が無い)
残念ながらMaxim Vengerov版は廃盤のようなので、代わりに本CDを紹介した次第である。
当然個人の好みもあるので、本作の五嶋Verが最高という人もいるだろう。Maxim Vengerovだとウルサい!と思う人もいる
だろうし。(こういうトコロがクラシック作品の面倒なところだと痛感。)
しかし、楽曲の魅力そのものを損なうほどの違いは無いので、まずは楽曲を聴くという軽い気持ちで本作に接して
みるのが良いと思う。
とにかくカッコいい楽曲だ。
ちなみに、本作はエルガーのヴァイオリンソナタに加え、これまた『のだめ』第6巻P158でのだめが
コメントしているフランクのヴァイオリンソナタとのカップリングになっているので、ファンにしてみれば、手っ取り早いCDである。
■収録曲
| エルガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 作品82 |
| Tr1 | 第1楽章 アレグロ |
| Tr2 | 第2楽章 ロマンス:アンダンテ |
| Tr3 | 第3楽章 アレグロ、ノン・トロッポ |
| フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 |
| Tr13 | 第1楽章 アレグレット・ベン・モデラート |
| Tr14 | 第2楽章 アレグロ |
| Tr15 | 第3楽章 レチターティーヴォーファンタジア:ベン・モデラート |
| Tr16 | 第4楽章 アレグレット・ポコ・モッソ |
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