1980年代 米国 HR/HM

explorer suite NEW ENGLAND
Explorer Suite
1980年発表,2nd

■私的評価

かのYngwie MalmsteenがメジャーになったALCATRAZZの『No Parole from Rock'N'Roll』にBとKeyで参加していたメンバーが "元NEW ENGLAND"だった事から、その存在だけは知っていた。

1stアルバムは10曲目以外あまりに爽やかというか音が軽やかで特筆すべき点は無かったが、この2ndは違う。
未だ名曲としてそのスジで語り継がれる「Hope」を筆頭に、溢れ出る美メロディに圧倒される傑作だ!
特にTr5「Explorer Suite」の感動ときたら!

70年代後半から80年代前半にかけ、彼らのようなテクニカルさを併せ持ったハードポップバンドは数多くいるが、 ここまで高水準のメロディで満ちている作品はそうそう無い。
アメリカのバンドらしからぬ湿り気ある音という点も高ポイントだ。

前作は発見者(?)でもあるKISSのポール・スタンレーがプロデュース関わっていたが、今作はメンバーのJohn Fannonが参加し 自分達が思い描くNEW ENGLAND像を具現化している。
彼らのコダワリは構成にも現れており、
 Tr01(A面1)、Tr06(B面1)→ダイナミックなハードロック
 Tr02(A面2)、Tr07(B面2)→ハードポップ
 Tr03(A面3)、Tr08(B面3)→ドラッド・フォーク風
 Tr04(A面4)、Tr09(B面4)→ハードポップ
 Tr05(A面5)、Tr10(B面5)→6分強のドラマティックな大作
LPでいうA面とB面とで見事に構成が統一されている。最後のTr11でピアノ+ストリングス+Voのシンプルな 小曲で締める演出も心憎い。

ライナーノーツなどではプログレ・ハードとして解説されているが、私はむしろ『シンフォ・ハード』と称すべき音楽性だと 思う
目まぐるしい変拍子や長尺曲が無くとも、美しい音が洪水の如く押し寄せる本作にはオランダのKAYAKの作品にも 通じる感動がある。

メロディアスでドラマティックなロックが好きな方ならば、Tr5「Explorer Suite」のためだけに本作を 購入しても充分お釣りがくると断言したい。

■データ
・メンバーは、John Fannon(Vo,G)、Hirsh Gardner(Ds,Vo)、
 Gary Shea(B)、Jimmy Waldo(Key,Vo)。
・プロデュースは、John FannonとMike Stone。
・解散後、Gary Shea(B)とJimmy Waldo(Key)はALCATRAZZへ加入。

■収録曲
Tr1Honey Money
Tr2Livin' in The Eighties
Tr3Conversation
Tr4It's Never too Late
Tr5Explorer Suite
Tr6Seal It with A Kiss
Tr7Hey You're on The Run
Tr8No Place to Go
Tr9Searchin'
Tr10Hope
Tr11You'll Be Born Again

■NEW ENGLANDのほかの作品
  • New England (1979年1st)
  • Explorer Suite (1980年2nd)
  • Walking Wild (1981年3rd)
  • 1978 (1998年 *デモ集)
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