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NEW TROLLS [Italy] |
| FS |
| 1981年発表,10th |
■私的評価
今年2006年の私は"旅"がキーワードなのだろうか?
一連の「銀河鉄道物語」にハマり、仕事も遠方の顧客を担当する事になり・・・そして旅をコンセプトにした本作との出会い。
残念ながら遠距離恋愛のネタは影も形も無いが、元来"出不精"の私に何故?ってなもんだ。
汽笛で幕を開ける本作は、"旅"をモチーフにしたコンセプトアルバム。『Concerto Grosso Per 1』のNEW TROLLSとは
異質の現代的ロックバンドとしての空気が漂うが、本質は不動、甘美なドラマチックさに溢れている作品だ。
勇壮なヴォーカル、工業機械の如く重いドラムでノックアウト必至のTr1を聴いただけで名盤の予感に溢れている本作だが、
この世のものをは思えない美しきコーラスで幕を開けるシンフォニックな名曲Tr5、ゴダイゴよりも『銀河鉄道999』に相応しかった
のでは?と思わせるTr8と後世に残すに値する超名曲を3曲も擁し、かつ他の曲も並のバンドでは到達しえないレベルを保っているのだから
恐れ入る。
*但し、ストーンズをパクったTr2とレゲエのTr7はいかがなものかと・・・
(作品の流れを考えると違和感が残ってしまうが佳曲ではある)
本作が発表された1981年は、英国のASIA活動開始前夜。プログレで一時代を築いた猛者達が創り上げる『ポップソングの方法論を
導入した聴き易いプログレ』が、既にイタリアで誕生していたのだ。
NEW TROLLSの面々の想いは知るよしもないが、仮にワーナーに留まって本作を発表していたら、あのASIAの爆発的セールスを
彼らも体験できたのでは?と想像してしまう。
本作を「イタリア語だから」や「有名じゃない作品だから」という理由で埋もれさせてしまうのは世界的損失であると断言する。
機会があればASIAファンやELOファンに感想を聞いてみたいものだ。間違いなく同格に扱われるべき作品である。
FSの汽笛は今日も響く。私の名盤を探す旅も続いてゆく・・・
■データ
・メンバーは、Nico Di Palo(Vo,G)、Vittorio De Scalzi(Vo,G,Fl)、
Ricky Belloni(G,B)、Gianni Belleno(Ds)。
・タイトルの『FS』とは、イタリア国有鉄道『Ferrovie dello Stato』を指す。
→当初は『Il Treno』というタイトルになると発表されていた。
・レーベルをワーナーからフォニット・チェトラに移しての1作目。
■収録曲
| Tr1 | Il Treno (Tigre-E633-1974) |
| Tr2 | La Signore Senza Anelli |
| Tr3 | L'Uomo In Blu |
| Tr4 | Stelle Nelle Tue Mani |
| Tr5 | Gilda 1929 |
| Tr6 | Quella Luna Dolce |
| Tr7 | Il Serpente |
| Tr8 | La Mia Canzone |
| Tr9 | Strano Vagabondo |
■NEW TROLLSのほかの作品
- Senza Orario Senza Bandiera (1968年1st)
- New Trolls (1970年2nd *シングル集)
- Concerto Grosso Per 1 (1971年3rd)
- Seaching for A Land (1972年4th)
- UT (1972年5th)
- Atomic System (1973年6th)
- Tempi Dispari (1974年 *Live)
- Antologia (1975年 *Best)
- Una Notte Sul Monte Calvo (1975?年 *Best)
- Concerto Grosso N2 (1976年7th)
- Live NT (1976年 *Live)
- Revival (1976年 *Best)
- Aldebaran (1978年8th)
- New Trolls (1979年9th)
- FS (1981年10th)
- America O.K. (1983年11th)
- Tour (1985年12th)
- Amici (1988年 *Live)
- Quelli Come Noi (1992年13th)
- Singles A's and B's (1994年 *シングル集)
- Il Sale Dei New Trolls (1996年14th)
- Il Meglio (1997年 *Live)
- '67-'85 (2004年 *Best)
- Aldebaran E Molti Altri... (2005年 *Best)
- Le Piu Belle Canzoni Dei New Trolls (2005年 *Best)
- Concerto Grosso -The Seven Seasons (2007年15th)
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