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SAVAGE ROSE [Denmark] |
| Wild Child |
| 1973年発表,8th
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■私的評価
世の中に音源を残したヴォーカリストは星の数ほどいるが、声だけで聴き手を魅了する歌い手はほんの一握りしかいない・・・
本作に接し改めて実感した。
「デンマークのジャニス」と称えられるAnnisette。圧倒的な存在感のある歌声を聴いた瞬間の感動。この喜びを世界中の
音楽ファンに教えたい気分だ。
ハードロック的な粘りがあるアルペジオと印象的なオルガンの音色をバックにアニセッテの必殺ヴォーカルが炸裂するTr1
だけでもノックアウト必至であるが、ライザ・ミネリのように威風堂々とした歌唱に驚くTr2、ケイト・ブッシュの名曲「嵐が丘」
のソウル・ヴァージョンと言いたくなるTr4、エディス・ピアフを彷彿させる荘厳な歌声で
感動を呼ぶゴスペルブルースTr7など全曲利きどころ満載。
インストのTr3とTr6をどう感じるかは好みによるが、名盤と称する事に誰も異論は無いだろう。
(Tr3はちょっと余計かなと私は思う)
アニセッテの至高のヴォーカルがどうしても評価の中心になってしまうのは仕方ないが、年老いた農耕馬(Tr2)や貧困の親子(Tr5)、靴磨き
少年の死(Tr7)など本場のブルーズでも歌わないような凄みのある歌詞にも注目すべきだ。
PLOの難民キャンプや刑務所慰問などもこなす彼らならではの歌詞であるが、アニセッテの歌声を包み込む異様なオーラは
コレだったのか!と謎が解ける。
歌詞はどうでもイイと思ってきた私だが、本作で今更ながら歌詞を解読する事の重要性を認識させられた。そういう意味でも
生涯忘れられない作品である。
ジャニス・ジョップリン、エディス・ピアフ、ライザ・ミネリなど「大人の女性の堂々としたヴォーカル」が好きなら
ぜひ聴くべき名盤。
私はアニセッテから離れられそうに無い。
■データ
・メンバーは、Annisette(Vo)、Per Frost(G)、Ken Gudmann(Ds)、Rudolf Hansen(B)、
Thomas Koppel(Key)、Anders Koppel(Key)。
・本作がメジャー・レーベルからの最後のリリースとなる。
・トーマス・コペルとアニセッテは夫婦。
■収録曲
| Tr1 | Wild Child |
| Tr2 | Stewball Was So Tired |
| Tr3 | A Las Cinco De La Tarde |
| Tr4 | Madhouse Wedding |
| Tr5 | Ain't My Baby Beautiful |
| Tr6 | Tarantula |
| Tr7 | The Shoeshineboy Is Dead |
| Tr8 | Screams of Captured Birds |
■SAVAGE ROSEのほかの作品
- Savage Rose (1968年 1st)
- In The Plain (168年 2nd)
- Travelin' (1969年 3rd)
- Your Daily Gift (1971年 4th)
- Refugee (1971年 5th)
- Dodens Triumf (Triumph of Death) (1972年 6th)
- Babylon (1972年 7th)
- Wild Child (1973年 8th)
- Solen Var Ogsa Din (The Sun Was Yours Too) (1978年 9th)
- En Vugge Af Stal (Cradle of Steel) (19982年 10th)
- Vi Kamper Fof At Sejre (We Struggle For Victory) (1984年 11th)
- Kejserens Nye Klader (The Emperor's New Clothes) (1986年 12th)
- Sangen For Livet (The Song For Life) (1988年 13th)
- Ild Og Frihed (Fire And Freedom) (1989年 14th)
- Gadens Dronning (The Queen Of The Street) (1990年 15th)
- Manebarn (Moon Child) (1992年 16th)
- 25 (1993年 *Best)
- Black Angel (1995年 17th)
- Tameless (1998年 18th)
- For Your Love (2001年 19th)
- The Anthology (2002年 *Best)
- Are You Ready (2004年 *Live)
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