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ピーターリンチ流投資法の |
皆さんはピーター・リンチという人をご存知ですか?簡単に紹介します。
| 生まれ | 1944年 |
| 出身校 | ボストン大学、ペンシルバニア大学ウォーストン校 |
| 資格 | MBA取得 |
| 職歴 | 証券アナリストとして入社 マゼランファンドのファンドマネージャーとして活躍し 現在は株式投資信託会社のフィディリティ社副会長 |
| 業績 | 上記ファンドの資産を13年で2000万ドルから 140億ドルへ世界最大の規模に育て上げた。 |
| 近況 | 雑誌の取材で来日したこともある。 |
どうですか?とても素晴らしい業績を残していますね。あの有名な投資の神様ウォーレン・バフェットに勝るとも劣らない人物です。
リンチもバフェットも共通点があります。頭がいいというのは当然ですが、長期投資派ということです。
昔は日計り、今はデイトレードなどという短期、いや超短期投資が台頭しています。
基本的に株式は株価の変動があり、そのうねりに着目してキャピタルゲインをゲットするという気持ちも分からないではありません。
私も一時期10%利食いの5%ロスカットなどど決めて、短期投資家気取りをしていたこともあります。
ITの進展もあり、その環境や売買コストも格安となり、今後ますますデイトレ派が増加するのは間違いありません。
そんな流れの中どうして私は廃れていくかに見える長期投資のリンチ流を目指すのでしょうか?
リンチ流の極意は徹底した企業調査にあると思っています。市場は常に合理的とは限らずどちらかというと上にも下にもオーバーシュートしやすいものなのです。
したがってデイトレのように株価を追いかけるのではなく、企業を追いかけるというリンチの投資方針は5年、10年それ以上の長期にわたり選んだ企業が順調に成長し、繁栄し続ける限り売却はしません。
とはいうものの株価を無視するのではなく、会社のファンダメンタルに対しあまりにも異常な株価(バブル的な株価)になれば当然キャピタルを取りに行き、また割安になるまで待つのです。
リンチの「企業を追いかける」という姿勢が会社リサーチオタクの私にとってぴったり当てはまりました。
というわけでリンチ流投資法に基づき四季報片手に会社リサーチを日夜続けているというわけです。
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カテゴリー別株価の動き方 |
リンチは全ての銘柄は下に示した6つのカテゴリーに分類出来て、株価の動きにはカテゴリーごとにそれぞれ特徴があるという風に分析しました。
| 1.低成長株 | 大きくて古い会社で成長が少ない会社である。特徴としては高配当の場合が多い。具体的には電力会社や鉄道などいわゆるディフェンシブといわれる企業である。株価の伸びも期待できないので30〜50%値上がりするか、値上がりしなくてもファンダメンタルが悪化すれば売り。 |
| 2.優良株 | 大企業ではあるが低成長株を上回る成長をする会社である。コカ・コーラやプロテクター・アンド・ギャンブルなどが代表的である。日本で言えば伊藤園や花王などであろうか。優良株への投資はかなりの利益期待が出来るが、「10倍株(テンバガー)」とはなりにくい。売り時はPERが通常よりかなり高くなったときや、新製品の利益に対する寄与が1年以内に見込まれない場合。 |
| 3.急成長株 | 年に20〜25%の成長を続けられる会社である。低成長業界の中にも急成長株は存在し、株価も急騰する場合が多い。ただ、若い会社が多いので成長が止まった時や資金繰りの悪化には特に注意する必要がある。急上昇したあとの失望売りは下げ止まらない場合が多い。売り時は最近の四半期業績で売り上げが3%落ちた、新店舗の売り上げが芳しくないなど。ブーム前後のファースト・リテイリングを思い出せばいいでしょう。リスクが高い分リターンも高いですが、こういった銘柄を上手く見つけられるのもリンチのすごさです。 |
| 4.市況関連株 | 売り上げと利益が波のように上下する会社である。業績が拡大と収縮を繰り返す。業種で言えば、自動車、航空、タイヤ、鉄鋼、化学などである。この株は景気に敏感であるので、タイミングが全てである。逆に言えば、これらの業種で働いているなら市況関連株への投資をする場合非常に有利といえる。業績の変化が表面化する前に売買できるからである。売り時は在庫が積み増しされてきたり、石油や鉄鋼などの市況が悪化してきた時となる。 |
| 5.業績回復株 | 会社更生法のお世話にはならなかったが、倒産寸前から立ち直った会社である。例えばかつてのクライスラーやフォード、ペン・セントラルなどである。日本で言えば日産などであろうか。この株の特徴は、たまにしか出ないがいわゆる大化けする場合があることである。売り時は業績が転換期すなわち倒産の危機が去り、急成長株や市況関連株に区分された時、借入金が順調に減ってきていたが直近の四半期に増加している時などである。 |
| 6.資産株 | 土地、不動産などをかなり持っているが、バランスシート上には現れにくい会社。または、有効な特許、資源採掘権、著作権、ブランドなど金額に換算しにくいものを所有しているが、まだ皆に気付かれていない場合など。時価総額に対し現金同等物の割合が高い場合も含まれる。この株が一番見つけにくいが、下値は限られており、皆が気付いて株価が上昇するのを待つだけである。売り時はTOBなどで買収標的とされる場合である。ユシロ化学やソトーがTOBで急騰したのは記憶に新しいところである。これから日本でも盛んになるであろうと思われる。 |
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銘柄選択時の |
その13項目とは?その理由とは?
| 項目 | 理由 |
| @面白みのない、または馬鹿げている社名 | 機関投資家が買おうとしないので割安で放置されやすい。 |
| A代わり映えのしない業容 | これもプロが注目しにくく割安放置確率が高い。 |
| B感心しない業種 | たとえば産業廃棄物処理業などアナリストが推奨しにくい業種 |
| C分離独立した会社 | 大企業は独立させた部門が失敗すると評判に傷がつくと考えているので、通常は良好な財務内容を持ち、独立するに十分な備えを持っている。 |
| D機関投資家が保有せず、アナリストがフォローしない会社 | これも割安に放置されている確率が高い。 |
| E悪い噂の出ている会社 | 例えば社長と暴力団が親しいなどどウワサされて割安に放置されている銘柄。 |
| F気の滅入る会社 | 葬儀屋など機関投資家などが敬遠したがる銘柄。 |
| G無成長産業であること | 無成長産業であるがゆえに新規参入が少ないので競争の心配がなく高収益を確保できる。 |
| Hニッチ産業であること | 独占事業で参入障壁が高く、価格決定権を握る事が容易である。 |
| I買い続けなければならない商品 | 安定したビジネスを展開できる。例)医薬品、ソフトドリンク、剃刀など |
| Jテクノロジーを使う側である事 | コスト削減で収益が改善される。 |
| Kインサイダーたちが買う株 | その会社の人間が自社株を買っているのは、その会社が上手く行っていることの動かぬ証拠である。 |
| L自社株買い | 企業が株主に報いる最も簡単で最良の方法。 |
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最終チェックリスト |
6つのカテゴリーの株について知っていて損の無いチェックリストです。基本的な項目もありますが、株を買う前に今一度初心に帰ってチェックしてみてはどうでしょう?
| ★株式全般★ | ・PERが高すぎないか? ・バランスシートは健全か、財務面の強さは問題ないか? ・インサイダーが買っているか、自社株買いをしているか→良い兆候である。 |
| 1.低成長株 | ・配当をもらうのが主な目的であるので配当を継続して出せるだけの余裕代はあるか? |
| 2.優良株 | ・倒産リスクは少ないのでPERが高すぎないか? ・収益減をもたらすような多角化ならぬ多悪化の可能性は無いか? ・長期保有つもりならば過去の不況や市況の悪化をどう乗り切ったか? |
| 3.急成長株 | ・最近の収益の成長率は適正か?(20〜25%程度が適正範囲) ・拡大の余地はあるか? ・拡大のスピードが上がっているか、それとも下がっているか? |
| 4.市況関連株 | ・在庫水準は適正か?(特に新規参入には注意が必要) ・景気回復にもPERが低下していないか? |
| 5.業績回復株 | ・最重要項目は倒産リスクはどれくらいか?(現金と負債はどれくらいあるか) ・経費削減や不採算部門の整理など、どのくらい実行され、その効果の程は? ・そのビジネスが活況を戻しつつあるか? |
| 6.資産株 | ・資産の価値はどれくらいか、含み資産はあるか? ・資産の含み益を株主に還元するきっかけがあるか?(TOBなど) |
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