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第2回鹿角の医療と福祉を考える市民町民集会

 

医療と福祉が充実した街へ 安心して暮らせる鹿角が願い

住民と行政が一緒に考えましょう

去る平成2007年5月25日に行われた「第2回鹿角の医療と福祉を考える市民町民集会」には、約150人が参加しました。

集会では、前回同様、住民の質問や提案が続出。

住民の思いは切実です。

 

集会の目的

 1) 鹿角市民・小坂町民が、この地域の医療福祉の実態を知り、考え、話し合う場をつくる。

 2) 鹿角市と小坂町の協力のもと行った県知事宛の署名が、その後どうなったかを報告する。

 

集会の内容

 鹿角の医療と福祉を考える市民町民の会 活動報告

 医師確保対策について

秋田県健康福祉部医務薬事課課長
高橋 訓之 氏
鹿角市福祉保健センター所長
中山 一男 氏
小坂町町民課課長
葛西 壽   氏

 

 質疑応答

 これからの行動提案

 

住民と行政が力を併せて医師を探しています

秋田県・鹿角市・小坂町が住民に報告

今回の集会では、市民町民の会が、住民の皆様にこれまでの活動の経過を報告するとともに、秋田県・鹿角市・小坂町、行政側からの医師確保についての対策を示してもらいました。住民と行政間の考えや認識を知る上で、とても重要な集会となったのではないでしょうか。住民からすれば、これまでなかなか見えなかった行政の動き、行政からすれば、率直な住民の声を聞けたと思います。

県も医師に関する情報が欲しい

秋田県健康福祉部医務薬事課、高橋課長は「秋田県の平成19年度医師確保総合対策事業」について説明をしました。

今年度の県の医師確保対策の最大の目玉は「県職員としての医師採用」

医師を全国公募し、県職員として採用。公的病院に派遣。

また、市民町民の会の医師探しパンフレットを評価し、参加者に向けて医師に関する情報提供を求めました。

奨学金の対象枠の拡大

ドクターバンク(医師登録紹介・広報制度)

女性医師の就労条件の整備

平成19年度、約一億円の予算計上

などを挙げました。

地域の医療と福祉を論じ合う官民協議会

「この地域には障害者施設も多く、精神科常勤医に関して地元の強い要望がある。」

市長・町長とも、岩手医科大学、弘前大学、秋田大学を訪ねています。

現在、精神科医を派遣している岩手医科大学に対し、市長・町長・院長が

「週5回に外来を拡大して欲しい。

新病院開院時には病棟を再開できるように常勤医を派遣して欲しい。」

旨を要請。

岩手医科大学理事長が「教授を説得してみる。」と答えたとのことでした。

鹿角市では、住民と行政が伴に市の医療のあり方を論じ合う「官民協議会」を立ち上げることにしており、6月を目処にがんばってみたいと話しました

そして公言どおり、鹿角市では6月22日、「鹿角地域医療環境整備懇談会」が設置されるとの連絡が市民町民の会に入りました。

また一歩前進です。

私達が望むのはただ、安心して暮らせる鹿角

第1回の集会と同様、住民側から多くの発言がありました。

これらに対し、行政、市民町民の会では出来うる限りの返答をしました。

以下はその一部です。

  

「岩手医科大学だけでなく、広く全国に医師を求めるべきではないのか。」

(市民町民の会)

一つの大学に限定しないことは、常々私達の主張です。

(県)

他大学からの一本釣りは、その医師が退職したときに後継がいないという問題が起こります。

(市)

岩手医科大学では県立病院に医師を派遣している。その医師も不足している。岩手県内だけで精一杯です。岩手県では、県が「医師確保対策室」を設置しているほどです。

「大学も医師不足。医師がいない大学に要望しても出せないといわれるだけ。地元医師会や、開業医にも協力を仰ぐべき。現に、雄勝中央病院では群医師会が応援してくれている。」

(県)

開業医も含めて、県内の医師に協力を求める応援を求めるのは重要。ただし、核となる常勤医がいることが前提です。

「市には団塊世代を呼び込む事業がある。それで医師は探せないものか。」

「研修医制度の変化が医師不足のきっかけ。国の失策。」

(県)

現状、研修医は二年間で八つの診療科を回るようです。良し悪しは別にして、、医師の研修制度に関しては、今いろいろな意見が出ており、何らかの見直しはされると思います。制度を見直して、学ぶ科を減らすことは出来ないのかという質問ですが、個人的には研修医は一通りの科について学ぶべきだと考えています。苦しんでいる患者さんを見ながら、「わたしは内科しか出来ません」ということでは困ると思います。

「なぜ、当事者である病院側はこの場に出てこないのか。」

(市民町民の会)

病院には文書で今回の集会への参加と、住民への説明を求めました。院長は出張とのこと。事務長にも要請しましたが、以前にも説明はしているとのことで、同席は得られませんでした。この説明というのは、「市民町民の会代表者3名」と人数制限された懇談のことで、「医師は探しているが見つからない。見つかるまで待って欲しい。」当方からの医局を限定せずに医師を探して欲しいという主張に、「今までも岩手医科大学に頼んでいる。これからも同医局を頼る。」と述べたものです。

問われる、病院の説明責任

「なぜ、病院は住民に説明しないのか。」

「病院の姿勢が見えない。」

「説明してもらえないのが残念。」

病院に対する、住民の不満も垣間見えました。これは、不満というよりも、不安であるように思えます。

住民が知りたいのは、現状と将来の展望です。

今、病院がどういう状況で、これからどうなるのか。地域の中核病院である鹿角組合総合病院は、私たちの健康を守ってくれるのか。

状況は芳しくないかもしれません。まだ、展望がつかめないのかもしれません。

しかし、それだけでも住民に向かって報せること。これが必要ではないでしょうか。

何も知らされずに、住民は憤りと不安の中にいます。

今後は、病院側も当事者として、積極的に住民に対する説明を行って欲しいと思います

住民、行政、そして病院が一体となって医師確保に乗り出すことを望みます。

医師探しパンフと医師確保対策室を

手作りの「医師探しパンフレット」を広げる

住民自身で医師を探す運動を進めています。すでに、手作りの「医師探しパンフレット」を地元のホテルや施設・空港などにおいていただいています。このパンフレットを全項に向けて発信していきます。医療関係のお知り合いがいれば、お手紙を添えて送ってください。また、人がたくさん集まる場所にパンフレットを置いていただくよう、働きかけをしていきます。パンフレットが必要な方は、下記事務局にご一報ください。

行政による「医師確保対策室」の設置を求めていく

さしあたりの目標として、行政(県・市・町)による医師確保対策室の設置を求めます。今ではその条件が大きく広がっています。

・鹿角市では、「鹿角地域医療環境整備懇談会」が設置。

・岩手県や仙北市など、医師確保のための「対策室」がすでに設置されている実績。

・市民町民の会で作っている「医師探しパンフレット」も、長野県中野市などでは行政とともに製作。

・長野県信濃町では、住民から寄せられた約50件に及ぶ医師に関する情報を元に、行政が70人の医師と面接し、4人を採用。

皆さん、ご家庭で職場で、そして地域で「行政による医師確保対策室」の設置を呼びかけましょう。

私たち自身が、私たちの健康と福祉を守るために立ち上がらなければ、何も変わりません。

住民が声を出し、行動して、行政を、そして国を動かしていきましょう!

 

平成19年度の秋田県医師確保総合対策
短期的対応
県職員採用医師の自治体病院等への派遣

・医師を全国公募し、県職員として採用、公的病院に派遣

・3年間の公的病院への派遣と、1年間の研修・研究期間を保証

医師リクルート活動

・全国の医科大学などへの医師派遣要請

ドクターバンクの普及

・短期間勤務や地域医療を希望する医師などの就職斡旋紹介

特定診療科の医師定着

・大学院生や研修医を対象とした就学資金の活用

臨床研修医の獲得と地域定着(拡充)

・県内定着につながる卒後臨床研修医の獲得

・認定医や専門医取得を明確にした後期研修情報の提供

地域医療の現状を理解するフォーラムの開催

・病院への集中緩和・軽傷患者の不安解消

助産師の知識・技術向上

・医師との連携、役割分担による助産師外来の普及

長期的対応
生命をあずかる職業意識の醸成

・中高校生を対象とした医師職業体験

医学部卒業後の地域定着

・地域定着を条件とした医学生就学資金の積極的活用

・就学資金貸与者に対し、地域医療に対する意識付け

女性医師の働きやすい環境整備

・就業環境の実地調査

・育児などで離職した女性医師の職場復帰を支援する再就職研修