TAO 気づきの体操は お手本どおりの動きができることを目的としていません。
指導者の言葉がけに合わせて 感覚をとらえながら動くことで
脳の運動中枢を活性化し 感覚から動きを生み出す神経系のレッスンです。
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< 振り向く動き >
後ろから誰かに声をかけられた時 あなたはどんなふうに振り返りますか?
ちょっと立って 実際に振り返ってみましょう。
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今 どんなふうに振り返りましたか?
頭だけを回しましたか? それとも 肩も一緒に回っていたでしょうか?
もし あなたが右から振り返ったとしたら
左の肩がもう少し前に動くようになったら 振り返る動きはどれくらいスムーズになるでしょう?
(左側から振り返った人は 右の肩をもう少し前に動かしてみましょう。)
肩の動きにブレーキをかけているのは どこでしょう?
もう一度 なるべくゆっくり振り返って 自分がどう動いているのかに 気づきましょう。
【 真上から見た図 】

〔頭だけ動かした〕 〔頭と肩だけ動かした〕 〔頭と肩と骨盤も動かした〕
ちょっと骨盤も一緒に回してみましょうか?
足もその動きに協力してくれていますか?
部分だけで動くのではなく 体全体を使って動いてみましょう。
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部分だけで動いた時と 体全体を使って動いた時と 動きやすさにこんなに違いがあるのに
それに気づかず よりスムーズに動ける体の使い方を知らないまま 年を重ねていくと
いつかどこかで その結果は表われてきます。
“なくて七癖”と言いますが 頭だけ動かせば 振り返るという動きは
事足りるために 肩や骨盤まで回す必要はないと
体が覚え込んでしまったのでしょうか?
あるいは 犬なども 何か不審な物音を聞いた時に
首だけパッと音のした方向に向けて 危険を察知しようとしますが
人間も 原始時代 身の周りの危険を察知しなければ生き残れなかった時代の名残で
危険を感じた瞬間 首だけをパッと動かして振り向く動きが
無意識の内に発動するのかもしれません。
それが 緊張する必要のない場面 たとえば 知り合いがのんびり声をかけてきた時にまで
何とかの一つ覚えのように 首だけで振り向くクセとなってしまったら
日常生活のあらゆる場面で 体を回旋させる動きの時 たとえば
車をバックさせる時などにも 同様に首だけで振り向いてしまうようになります。
本来 体全体を使って動けば よりスムーズに楽に動けるはずなのに
部分だけで動いてしまうと 省エネのように見えて 実は 余計な力を必要とする効率の悪い動きになってしまい
それが長年続くと 首周りの筋肉の不必要な緊張のために 肩こりや首の痛みを引き起こす原因にもなりかねません。
また すでに首や腰などに痛みが起きてしまっている方は 痛みを起こさないように
上半身全体を固めて 固まりのまま ぎこちなく振り返ったり・・・
つい無意識の内に力を入れて 体をかばおうとしてしまい それが逆に 筋肉のコリにつながり
痛みの悪循環に陥ってしまうこともあるようです。
TAO 気づきの体操は 今 自分がどんなふうに動いているのかに 気づくことによって
より効率の良いスムーズな動きへと変わっていくための
気づきのレッスンです。
もう年だから 長年のクセだからとあきらめないで
いつもとは違う いろんな動きを体に経験させ クセを外すことによって
体に本来備わっている心地よい動きを取り戻しましょう。