act.7 and go on







障子の隙間から漏れる、月明かりに照らされたニノの髪は綺麗だ。
今はそんなに染めてないはずなのに、金色に輝いて見える。
揺れる髪から汗が落ちて、俺の額が濡れる。

少し動きを止めたニノの髪に指をすきいれた。


「顔綺麗だ、ニノ」


ニノも俺の髪の中に手を入れて頭に顔を埋めた。
はぁっ、はぁっ、という荒い息継ぎの合間に囁く。

「髪、長くて黒くなったよな。…ごめん、つらくない?全然リバースありだから」

「…つらくない。お前器用だもん。心配ないってわかってる。…ふ…、お前のほうがつらそうじゃん」

「…笑うなよ。俺はつらいんじゃなくて気持ちいいの」

「俺も気持ちいいよ」

「…だよな、ちゃんと勃ってる。でもその割にはなーんが平然としてるよな」

「気持ちいいけど…、まあ、マッサージくらいかな。なんか出たり入ったりしてるなってそんな感じ」

「そんなはずねーんだけどな。ヨクなるはずなんだよ」


ニノはインサートの時にも使ったローションを手に取った。
ぬめりを帯びた手で俺のものを握り上下した。



うっ…、あぁ、気持ちいいな。


しばらくこすると、今度は俺をうつぶせにひっくり返しバックの体勢になる。
その時、つながっている部分がグリッとえぐれた。



…?
……あれ?


なんか…今、当たった?

「あうっ。…あぁっ!」


腕をついてうなだれる俺の肩に、ニノが顔を埋めた。

首筋をわざと舌だけ使ってねろねろ舐め、唇で吸ってキスマークを落とした…、みたいだ。

「はぁっ…、あと付けんなっ。怒られる」


「今ヨクなかった?反応が違った。ここ?」

ニノはピストン運動を再開した。
それと同時に手はまた俺のをしごきだした。


あっっ、ヤバい…!

すげーイイッ!



「アッ、アッ、アッッ、アアァッッ…!!」


「あっ、なんかっ…、この体勢、自分のをしごいてるみ…ってー、…俺たち…、二人で一人になってるみたいで…っ、倒錯的っ…」


「…っオレ、ダメだっっ、もう、イクッッ、イクッ!」


「もうっ、すこし…っ」


押し寄せてくる快感の嵐に何度も意識が飛びそうになるのをこらえた。

ニノがさっきより速いスピードで俺を追い上げる。


一度掴んだ快感のスポットを逃がさず執拗にソコをなぶる。


「ああぁっっ…!!」









…目の前が白く染まった。




あっ………。




オレ…?




次第に焦点が合ってきた…。



今まで経験したことのない快感が怒涛のごとく俺を呑み込んで、彼の手の中で欲望を放った開放感に意識が途切れてしまっていたことを悟った。


ニノは俺の中でまだ動いていた。


「あっ…!」


後ろで彼が小さな叫び声をあげた。


どさりと彼の体重が背中にのしかかった。

「はぁ…、はぁ…、ワルい。智気失ってたのに少しやり続けちった…」



二人分の荒い息遣いが重なる。

疲れと満足感に眠気が襲ってくる…。



……………。
…………………………。





…うん?…………。



ぼんやり目を開くと…俺は布団の中で仰向けにされ、舌で口腔内をまさぐられていた。


ちゅ…、ちゅっ、ちゅ…、ちゅるっと、卑猥な音が聞こえる。


ニノ…、あぁ…、うまい…、気持ちいいな…。


唇と唇が名残惜しく音を立てながら離れた。

「…俺、寝てた?」
「30分くらい」


見つめる瞳があまりに愛おしげで、恋情があふれる。手を彼の肩に伸ばすと、下から彼の喉を舐め上げ、強く吸った。



「あと付けんなって俺に怒ってなかった?」
「…一つくらいいいか」
「智俺のこと好き?」
「好きだ。大好き」



しばらく二人でまさぐりあったり、キスしたり、抱きしめ合ったりして、またくる忙しい日々の寂しさを埋め合わせた。

思う存分じゃれあった後、二人布団にくるまって、そのままとろとろと再び眠りに落ちた…。




……。



あれ…。
どれぐらいたったかな…。


もそっと起き上った。

「おはよう」

薄暗い部屋の中、ニノが肩肘をついて俺に微笑んでいた。

「おはよう…。今何時?」

「実は三時位なんだよな。昨日はご飯食べて早々やりまくってたから、結構寝たけどまだ外は暗い」

「…そう」

やりまくって…、って。
俺は心の中でこっそり赤くなった。


「ずっと起きてたの?」
「…寝るのもったいなくてさ。今度はいつ一緒にオフとれるかわかんないし」

ニノは俺の首に両手をまわし耳に囁いた。

「寝顔可愛かったし…、本当はまた起こして襲ってやろうと思ったけど、やめておいた」


今度ははっきり顔が赤くなっていくのを感じた。

「やっぱわけーな、ニノ」

赤くなった顔がばれないように少し顔を背けた。

「なに言ってんだよ、そんなにかわんないくせに。…なぁ、せっかく露天風呂付きの個室とったんだし、はいろーぜ」


ニノが俺の手を引いて、ヒノキの露天風呂に連れて行った。
二人タオル腰巻スタイルで湯船に浸かる。


「あぁ〜〜〜、極楽〜〜」
「俺よりわけーのにおっさんくさいな、ニノ」
「うっせーなっ!なまいきっ」
「イテイテッ!ギブギブッ」



昔だったらこのままふざけあってじゃれあって、それだけで満足だった。でも俺たちは今恋人同士でそれだけですむはずもなく、もちろんニノはとっくにソノ気だったんだろうけど。


お湯の中で次第にまさぐりあいになり深いキスを交わしていた。

キスをしながらお互いのものをお互いの手でしごきあいっこした。

「…っっ、うっ、智、はぁ、…リバース、しようか」

額に汗をかきながらあえぐニノはすごくかわいくて…、彼の提案に応えるために対面座位の姿勢で俺の膝に座らせた。


うまくできるかな…。


ニノが俺にしたようにやれば気持ち良くなるわけだろ。


えっと…。


…20分後。

俺の首にしがみついたニノいわく。


「智くん、…っ、なにやらせてもっ、…天っっ才っ…」


よかった。
でも露天風呂でヤルには風邪に注意だな。



はっくしょん!!