Mobilesuit Gundam Magnificient Theaters
An another tale of Z Instruction

読書上の注意


 この作品は全60話(予定)ですが、個々のエピソードを読むのにそれほど構える必要のある作品ではありません。以下、読書上の注意点を述べておきます。

1.読み方の注意

@一日一話が適切な分量です。それ以上読んでもメリットはないと思います。
A一話の読書時間は三〇分程度を目安にしてください。ただし、ながら読みでは一時間以上掛かることもあるでしょう。
B一話は概ね文庫本四〇ページ程度ですが、プラス・マイナス一〇%程度のバラツキがあります。このサイトでの掲示では六ページから七ページです。
C一ページの文字数はおおよそ文庫本六ページ分です。
D一旦話が終了し、「これからのエピソード」ということで挿話が一つ(一ページ)ラストに加えられている場合があります。
E基本的にはテレビ番組と同じ構成です。

 文字数が規定数をオーバーしている場合でも、そういう場合は一気に読める内容が多いと思いますので、実は長さはそれほど障害にはならないと思いますが、読み始めたは良いものの、ダラダラと単調で先の見えない話が続き、いつ読み終えるか分からないでは読む気も失せますので、読者に対する不意打ちを避ける意味でも、作者が執筆の際に規定した最低限のお約束は読者も知っておいた方が良いでしょう。


2.内容上の注意

 この作品の場合、完全オリジナルのSF作品と異なり、作者が創作姿勢を一定の枠内に縛っています。自分から縛られる作者というのも面白い存在ですが、この制約の中でできるだけ自由な姿勢で書こうというこの作品のスタンスは他に例のない独特のものです。

@元にした作品はサンライズ社の「機動戦士Zガンダム」ですので、ここでのキャラ、メカはなるべく使うこととし、足りない分は独自設定で補うというルールにしています。
A実際には独自メカ、キャラの方がオリジナルよりはるかに多くなっています。
Bキャラクターの設定は名前と雰囲気は残すことにしましたが、Zガンダムの設定はほとんど用いていません。
C「Zガンダム」はその八年前の作品「機動戦士ガンダム」の続編ですので、本作もこの作品の続編という位置づけ上、「機動戦士〜」のストーリーが尊重されています。この続編と考えても違和感のない作品でしょう。
D反面、Zガンダムの派生作品と考えると非常に戸惑うことになります。
Eお暇があったなら、元作品のビデオも見てみることをお勧めします。本作のクオリティの高さが分かることでしょう。


3.創作テクニック上の留意点

 上のような特殊な構造を持つ本作ですが、作者は以下のことに注意して話を組み立てています。

@キャラクターを用いる場合には原作以下の描写にはしない。原作のヒーローがルンペンをしているなんて話は誰も望んでいない。
A体裁はSFではあるものの、実際にありそうな話にするよう心がけた。
B事実関係、あるいは物理学とか実際の制度などに絡む記述はできるだけ正確を心がけた。
C元作品の作者が前提としていた理解で、現在ではもはや時代遅れと思える内容は思い切って捨象することにした。地球連邦が大統領制になっていることなど一例である(元の「機動戦士〜」の地球連邦は社会主義国(理想化されたソ連)のため)。
Dテレビ番組でやってもおかしくない作品ということで、他のこの種の小説に比べれば台詞の数が少なく、情景描写で読者に想像させる記述をメインとした。いわゆる二次創作のテクニックでこの作品ほどの分量になると台詞を読んでいるだけで一話二時間くらいになってしまうため。
E本作一話の台詞を全部読み上げても三〇分は掛からない。
F同様の理由で場面切り替えの数も通常のこの種の作品とは比較にならないほど多い。
G叙述はできるだけシンプルを心がけた。
H社会派小説ではなく戦闘SFドラマなので適切な間隔(三回に一回程度)で戦闘シーンを入れるようにした。そういう配慮はテレビ作品と比べても引けを取らないどころかむしろ勝っており、実際、挿絵を描いたらほとんど爆破シーンばかりであった。
Iそういうわけで、エンターティメント性には配慮した。

 他にも注意した点は多いのですが、上程度のことまで知っていれば、さほど抵抗なくこの作品はどの話も全話読めるのではないかと思います。

(小林 昭人)