ショスタコーヴィチ:交響曲第11番
ロンドン POCL−3525
ショスタコーヴィチ;
交響曲 第11番『1905年』
1.第1楽章:王宮広場
2.第2楽章:1月9日
3.第3楽章:永遠の追憶
4.第4楽章:警鐘
ベルナルト・ハイティンク指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
ロシアの革命を題材にした、まるで血の匂いが漂うよ
うな大交響曲です。
ショスタコーヴィチが作曲活動をしていた当時のソ連は、スターリンら党からの政治的弾圧、圧力が音楽にまで及び、ショスタコーヴィチらの作曲活動も何かと大変だったようです。
この交響曲第11番はスターリンが死に、恐怖政治への逆行がない(つまり音楽も政治的影響をうけない)状況となってから初めての大作です。
革命の原点(皇帝らの横暴な圧政に対する怒り)を音楽で描写し、そこに聴衆を立ち帰らせる事で圧政を強いたスターリンを批判したかったのかもしれませんね。
音楽は題材が題材だけに全体的に重苦しいもので、時にはロシアの革命歌や労働歌などのフレーズがでてきながら、ドラマティックに進行していきます。
特に皇帝ニコラス2世に嘆願書を出しにきた14万人以上の市民、労働者のデモ隊が王宮広場で兵士から一斉射撃を受ける、1905年1月9日(血の日曜日)の悲劇を音楽的に描写した第2楽章の無慈悲で残酷な迫力は圧巻です。
第4楽章<警鐘>では民衆の怒りが表現され、最後には圧政に対する人類への警鐘が高らかに鳴り響いて終わります。
ちなみに私はロシア音楽は好きですが、
共産主義は好きではありません。念のため(笑)
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