はじめにIntroductionp
このホームページは、神奈川県の古墳・横穴墓を歩くためのガイドとして作成しました。
「神奈川の古墳散歩」と銘打っていますが、相模地域とくに神奈川県西部を中心としています。
古墳と言えば奈良・大阪や関東地方では群馬が有名ですが、神奈川県にも古墳は意外なところに意外な形で残っています。また横穴墓は全国的に見ても優勢な地域で、さまざまなタイプを確認することができます。
3世紀後半から7世紀にわたる、こうした古代の墳墓を訪ね、その生活を想像し、私たちの現在を見つめ直すことができればと思います。
古墳散歩には、
@古墳を見つける喜び、
A人と話をする喜び、
B古墳そのものを楽しむ喜び、があります。
古墳や横穴墓は一般にわかりにくい場所にあります。都市生活の中で見知らぬ人と話をする機会が失われた昨今、地元の人に尋ね、地域のようすや古墳や横穴墓の由来を知ることは、楽しいことではないでしょうか。たとえ小さな古墳でも、そこには大きな発見があると思います。
ただし、口幅ったい言い方で恐縮ですが、地域の人の迷惑にならないように心がけたいものです。古墳や横穴墓は私有地にあることがしばしばですから、一声かけるなりの配慮も必要と思います。
古墳散歩をして気づかされることの一つに、開発と保存の問題があります。
古墳の調査には「緊急調査」と「学術調査」がありますが、私たちが遭遇するほとんどの調査は、開発に関わる緊急調査だということです。つまり、開発によって遺跡は壊され、その後に調査報告書だけが残されるという事態が、日本中で日夜繰り返されているのです。また心ない破壊によって、調査もされずに古墳が消える事態さえあるのです。現代人には現代人の居場所が必要ですが、といって行き過ぎがあってはならないでしょう。
こうした意味でも、遺跡の現在をしっかりと「見る」ことが必要ではないでしょうか。
藤城憲児(ふじきけんじ)



