あたま痛い。ぎぎぎ。
――そんなら更新するのやめとけ。もともとこんなHP誰も読んでないんだからな。
――というか、個人的なこと書くのやめとけよ、書くならわれら読者さまが自己陶酔できるようなことを書け。
と言う声が聞こえますなあ。
「みんなわしのことなどどうでもいいのだなあ」
と嫌気がさして、両国橋のたもとまでやってきた。
この橋は身投げの名所だったそうでございまして、ご公儀でもたいへんご心配になられ、あるとき橋番(通行取締り・警備を行う番人なり)を呼んで
毎晩橋の上から身を投げる(ものがある)さふだが、なぜ気を付けぬ。今夜から随分気を付けろ。
と厳しくお叱りを受けた。
そこで橋番の男、その晩より蚤を取るときのような目つき(「蚤取り眼」)で見回っていたところ、夜半にふらふらと挙動の怪しい若者が来た。その若者、姿は大身の商人の手代かとも見えたが、橋の真ん中あたりで空を仰ぎため息をつき、次いで水の面を見つめてため息をついて、それから欄干によじのぼって両手のひらを合わせて今にも身を投げる・・・
所を、番人うしろから、むづと組み、
引き戻して、
「邪魔なさらないでくだされ、主人のお金を使い込んでしまいましたのじゃ、死なせてくださいませ」
と言うのを無理やりに取り押さえ、
「ええい、放さぬ、許せぬやつじゃ、
毎晩の身投げは、おのれであろふ。(毎晩毎晩身投げをしておったのは、おまえであろう)」
と言うて縛り上げた。
のだそうでございます。
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明和年間の蘭秀堂稲穂撰「珍本 楽牽頭(がくたいこ)」というありがたい本に書いてある小咄(落語の前身みたいなやつ)じゃ。