
↑わたくしがしているのが「叉手」でございます。ヘビジャーには絶対できませぬ。
五代・孫光憲の「北夢瑣言」には唐の末から五代にかけての「事件」「有名人のエピソード」の類を多く記録している。
くだらんのも多い。
王凝というひとの逸話。王凝は晩唐のひとで、官は礼部侍郎(文部次官)、商州刺史に至る。
このひと、
毎寝必叉手而臥。
寝ぬるごとに必ず叉手して臥す。
毎晩寝るときには、必ず両手の指を交差させて組み合わせたまま寝た。
「叉手」は「拱手」と同じく、両手の指を組み合わせることで、胸の前で叉手(拱手)を行うのは目上の者に接するときの礼である。
あるひとが訊ねた。
「どうしてそのようなことをしてお眠りになるのですか」
すると、王凝は答えた。
慮夢中見先霊也。
夢中に先霊に見えんことを慮るなり。
夢の中でご先祖さまにお会いすることがあるといけないからのう。
王凝は死後、文公の謚名を賜った。このひとも「ご先祖さま」になったわけだ。果たして夢でご先祖さまに会ったことがあったのかどうか、死後に子孫のところに現われたことがあったのかどうか、そういうところが知りたいのだが、孫光憲は黙して答えぬのである。
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今日は以上です。明日朝のしごとあるので寝ます。叉手はしないで眠る、と思います。