改訂版

十九・エゲレスの乱
××年,小国が蜂起したことを切っ掛けに,次々とならず者共が国際同盟に歯向かってきました.
我が国をはじめとして,大桜帝国・ルフトバッフェ帝国・大欧帝国・ユーゴスラビア・風神国・竹島国・イスパニア国は勇敢に戦いましたが,賊軍は有り余る物量を恃みに,国際同盟の静止を無視して侵略を続けたのです.
天も恐れぬ傍若無人の振る舞いに神は怒り,ならず者共に一大鉄槌を加えました.
しかし首魁エゲレスは尚も攻撃を加えてきます.
「他ニ策無キニ非ザルモ万一ヲ僥倖シ名ヲ汚スベキニ非ズ 突撃ヲ敢行ス サクラサクラ」の言葉を残し,国際同盟側は皆壮烈果敢なる玉砕を遂げました.
こうして国際同盟は崩壊し,エゲレス・ジパング等ならず者は,「新国際同盟」なる偽りの組織をつくり,専制を始めました.
そして,国際同盟の決起に備えて新しく国家を建設することを禁止するなど,日に日にその悪逆ぶりを増していったのです.

二十・再起
帝国崩壊して間もなく,皇帝陛下は御病の為お隠れになりました.
皇太子殿下は,かねてより我が国と親密な関係にあったハプスブルク帝国に滞在しておられましたが,既に帰国し難い情勢になっていましたので,そのままお残りになりました.
暫くしてジパング国に潜伏を疑われましたが,ハプスブルク帝国皇帝はその使者を追い返したのでした.
××年,慶良間之国が圧政に苦しむ民を救う為,菊水皇国に宣戦布告しました.
菊水皇国が迎え撃つ意思を表明すると,アフガニスタン国とトンガ王国が菊水皇国に対し宣戦を布告し,僅かの期間に全土を制圧しました.
アフガニスタン国に率いられた石油輸出機構軍は,余勢を駆ってエゲレスへの進攻を開始するとともに,我が国に対し参戦を求めてきました.斯くして皇太子殿下が御帰還になりました.
この日,大空は爽やかに澄み渡って一片の雲影も無く,明星の旗がそよ風に揺らいでいました.
国民は感激の涙に咽び,万歳の声は途絶えることなく天地に谺したのです.
この時,一億の国民の心は打って一丸となったのでした.

二十一・新国際同盟懲罰戦争
皇太子殿下は,即位されると直ちにルフトバッフェ帝国と桜帝国と共にエゲレスに対し宣戦を布告しました.
宣戦の大詔が降ると同時に,忠誠無比の我が軍はエゲレスを目指して一斉に進攻を開始したのです.
生死を問わぬ勇ましい海の荒鷲が,矢庭にエゲレスの艦隊を強襲して,ものの見事に撃滅しました.
ほとんど同時にジパング艦隊は大平洋の藻屑と消え,続いて彼が百年の間,東亜侵略の出城とした豊葦原も,草むす屍と奮い立つ我が陸軍の精鋭によって忽ち攻略されました.
斯くしてならず者共は皆滅んだのです.
国際同盟の結束は一段と固められて,世界平和建設はさらに一歩を進めました.
今や世界の陸を海を明星の旗が埋め尽くし,我が国を慕う世界の民は日に月に蘇って行きます.
全ては皇帝陛下の御威徳と仰ぎ奉るほかありません.

二十二・国際同盟のもとに
エゲレスの乱によって16億の無辜の民が虐殺されました.
老人も女も子供も関係なく殺されたのです.
また,悪逆非道の限りを尽くすエゲレス・ジパング・豊葦原等は,戦後32億人を親欧亜的であるとして粛清しました.
正義の軍の前にこれらの国は滅び去りましたが,我々は,絶対に無法者が再び現れることを許してはなりません.
御国の為,国際同盟の為,我々は今学校で勉強しているのです.
我々は今までに,幾多の艱難辛苦を乗り越えてきた先人がいたことを学びました.
先人が築き上げたこの国を守ることは,子々孫々までの責務です.
その為にも,我々は精進せねばなりません.
御国の弥栄は我々の双肩にかかっているのであります.