2014年2月28日午前零時。普段は何も頑張れない釣り坊主も釣りとなると結構頑張る人になる。雨は浦和の街を激しく濡らし続けるが、朝の下田は必ず朝日がにこやかに迎えてくれると信じ込みGO!
O0・・神様、ありがとうございます。鮮やかな太陽が東の空から昇ってくる、釣り坊主も太陽の光を浴びて釣り場に向かい山を登っていく。


釣り場に着いた途端に、釣り人の行動は変る、性格まで変るのではないかと思われる。目先の釣り煩悩が沸々と脳内を占め、普段の悩みが隅に追いやられてしまう。まるで哲学の人。同行者を見ても、その人から出でるエネルギーは、人々を寄せ付けない。この煩悩が「魚」まで寄せ付けないのだから質が悪い。

アー・・・今日も釣れないか。と諦めの気持ちが出て、煩悩が縮み出すと殺気が竿、糸を通して海中の魚たちにも伝わるのであろうか、根掛り(針が海藻や岩に引っかかってしまうこと)かと思っていたら、グンと竿を曲げながら引き込んでいくではないか、魚が釣れていると確信すると同時に顔色が変るし、頭の中は真白、釣れたのは「ウツボ」。すれ(魚の口でない部分に針が掛かること)」で背中に掛かり、大暴れ。ウツボは干して食べると美味しいのだが、見た目はただただ恐ろしいし、指など噛まれると食いちぎられるそうだ。どうして針をはずそうかと悩んでるうちに針が外れて海に帰っていった。

「うつぼか」・・・と、殺気が消えたまま高揚しなかったのが良かったのか、しばらくすると、また根掛かりかと竿を力いっぱい引いていると竿か引き込まれていく、竿に伝わるこの手ごたえは「うつぼ」に違いないと醒めた手でリールを巻き上げるとお魚の姿が見えてきた、今まで釣り上げた魚のうちでは大きな方の魚体だ、グレやカワハギの動きではない、ただただ重い、「ブダイ」だ。

釣ったお魚は食べさせていただかないと、お魚に申し訳ない。しかし自宅には大型の包丁も切れる包丁もない。やや切れ味のいい小型の包丁で三枚おろしだが、腕が悪い、包丁も悪い、格好のいい切り身ができるわけがない。それでも久しぶりに台所に立って腰痛を我慢して悪戦苦闘した結果が半分以上をムダにした切り身となった。ツマミ食いしてみると、身は柔らかく脂が乗っており、臭みも全くない、やや甘みさえ感じる。結構な味でした。

話はいいことばかりではない、ブダイを入れたスカリが海藻に引っかかって上がってこない、同行の人に手伝っていただいて、引いたり、引っ掛けたり、う波のねりが大きくなってきている事は分っていたが、必死で波打ち際で頑張っているうち、大波が頭の上から圧し掛かってきた、海に面した半身はズブ濡れ、長靴はタップリ潮を入れて歩くのに3倍以上のエネルギーが消費される。こんな荒れた磯だから、命が取られずに良かったと、今後の磯釣りには注意しなければ。

2月28日。下田の桜は今盛りです。
