ハンガリーはヨーロッパの国ですが、その国語であるハンガリー語は、ヨーロッパの他の国とは大きく異なり、むしろ、日本語に近い言語といえます。例えば、英語の場合、in
やon
、to
といった前置詞を名詞の前に使いますが、ハンガリー語の場合は、日本語の〜を
や〜に
、〜へ
の様に、-t
や-ba/-be
、-ra/-re
、-ban/-ben
といった接尾辞を名詞の後につなぎます。特に、日本語で〜を
に相当する-t
は、他のヨーロッパの言語では置き換える言葉がありません。また、語順も日本語と同様、柔軟です。ハンガリー語はヨーロッパ人にとって、もっとも習得が難しい言語の一つとされていますが、こういった違いがその原因のひとつかもしれません。
一方、日本人に習得しやすい言語かというと、そうでもありません。文法的に近いものがあっても、単語は、ラテン語やドイツ語由来のものが多く、日本人には馴染みが無いため、覚える事がかなり大変です。また、動詞は主語にあわせて活用変化し、前述の接尾辞も、例えば、同じ〜へ
に相当する-ba/be
、-ra/re
、-hez/-hoz/-höz
の3つがあり、用法が厳格です。さらに、接尾辞を付ける場合には、母音調和といって、母音を合わせる必要があります。そのため、日本人にも習得は簡単ではありません。それでも、キーワードとなる言葉を先に言ってから、てにをは
や動詞の活用を考えれば良いので、他のヨーロッパの言語と比べれば、馴染みやすい言語です。
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