冷蔵庫の食料が底をついたので、会社帰りに買い出しして帰ることにした。
会社で、財布をチェックすると、2〜300円しか持ち合わせてなかった。
忘れないうちに。。と、昼休みに社内のCDでお金を下ろした。
ああ、社内にCDがあるって便利〜♪と、小さな幸せを噛みしめつつ、いつもより少し早めに、定時
すぎに会社を出た。
駅前のスーパーで、「よりどり2つ780円」、100円缶詰などに小躍りしながら、アレもコレも
で、かごをいっぱいにし、レジへ並んだ。
かなり買い込んだからな〜、でもいっぱいおろしたし、足りるはず…と、お財布を開いた。
ない… 「お札の部」が空になっている…。さてはスられたか?
初めての経験にちょっとドキドキ。
どこでスられたのだろうか… 電車の中か…?? バス??
しかし、スられたような覚えは全くない… さすがプロ…
…
まてよ… CDでおろしたお金を制服のポケットに入れて…
あぁっ!制服のポケットに入れたままだっ!
人が死ぬとき、人生がゆっくりと走馬灯のように流れる(といわれている)がごとく、
交通事故を起こした時ぶつかるまでの瞬間にいろんなことを考える(らしい)がごとく、
金額を打ち出したレジ係を前に「お金のありかの推理」を終えた。
バス、電車は、バスカードや定期を使っているので、今の今まで気づかなかったのだ。
「財布を忘れました。」の”財布”まで言いかけたところで、財布自体は、ばっちりレジ係の目の
前にあるのに気づいた。
「財布… の中身を忘れました。」
親切にもレジ係の方は、お金をとってくるまで、このままカゴいっぱいの品物をとっておいても
よい。と言ってくださいました。しかし、駅前にCDもなく、会社まで戻ってお金をとってくる
(片道50分。戻ってくる頃には店が閉まってる)こともできなかった。
かごいっぱいの中身を、もとあった場所に戻しつつ、
「よりどり2つ、ああ、これ(野菜肉まき+スパイス味付けチキン)はベストセレクトだったのに
〜」などと未練を残しつつ、家路についた。