会社の飲み会へ行く父を、母と2人で駅まで車で送っていきました。
わたしは免許取りたてで、しかも全く車を運転する機会がない(一人で は運転させてもらえないし、誰もわたしの運転する車にのりたがらない) ので、これは絶好のチャンス!!と、母に頼みこみ、帰路だけ運転させて もらえることになりました。
教習所では、
「はい、突き当たりを右折」
と、教官がコースを指示しくれたので、私はひたすら運転に集中するだけでよく、
道は目に入るけれどもコースを考えるところまではとてもとても。。。という状況
でした。わたしは運転席に移り、緊張しながら、
「コースは指示してね。」
と、母に頼みました。
はじめは、わたし同様に緊張していた母も、だんだん慣れてきて、
「車の運転ってやらないと、忘れちゃうからねぇ。この間も。。。」
(---- 以下この間の話 ---)
図書館で借りた本の借用期限が切れるので母と図書館へ行こうとしていた時の ことでした。私は先に助手席に乗り込み、運転手の母を待っていました。
母は、久しぶりに車を運転するので、
「さ、運転できるかな♪」
と、(本当に)言いながら、鍵を差し込みました。
「あれ、鍵が変だよ、入らないよ。」
と言うので、見てみると、母はオートバ
イの鍵を突っ込もうとしていました。
先行きの不安を感じながら、わたしが鍵が違うと指摘すると、母は、
「あらまあ、私としたことが…」
と言いながら、車の鍵をとりに戻りました。
しばらくして、母が戻ってきました。運転席に乗り込み、
「さあ、今度はちゃんといけるかな?」
と言いました。そして、私に、
「鍵は?」
と聞きました。
「鍵をとりに戻ったんじゃないの?」
と、尋ねると、
「ああ、そうだった。時計をしたら忘れてしまった。」
と言いました。
母が、車の鍵を(二度目)取りに行っている間、私は人生の先行きについても 不安を感じていました。
やっと、車の鍵を差し込み、出発しました。車が走り出すと、私は、背中に寒 いものを感じました。気のせいだろうと思っていましたが、やっぱり首のとこ ろが、スースーするので、後ろを振り返ると、後ろのドアが("窓が" ではない)少し 開いたまま走っていました。
なんとか図書館へたどり着き、本を忘れたことに気づきました。
(--- この間の話 おわり ---)
母の話に、
「あれは、間抜けだったよね。でも、そうだよね。やっぱり車って載らないと忘れちゃうし、
うまくもならないよね。」と、相づちをうちながら、ふと見渡すと、そこは農道のど真ん中
でした。
「ね、ここ、どこ?」とたずねると、
「え?どこ?ここ」と逆に聞かれました。